スタッフの健康を守る職域シューズ
労働人口の減少に伴い人手不足が顕在化し社会問題になっていますが、これからさらに深刻化するとの見通しです。経営者にとって人材確保と育成、さらに労働環境の改善は急務です。
福利厚生の一環として安全靴、ナースシューズ、コックシューズなどの業務用シューズを支給されているところも多くありますが、支給されたシューズが合わず足や腰のトラブルを抱えている方もかなり多く存在します。
女性労働者が悲鳴をあげている
当店では海外の足病医が臨床で使用しているDOLAカスタムインサートを中心に様々な靴と足がフィットするようインソールを作製しておりますが、作製者の大半は40代以降の女性です。
その中でも看護師、介護士、製造業、農業の方が多い印象です。
女性労働者=パンプスではなく、立ち仕事で職域シューズ(業務用シューズ)を履いている方が多いのです。
ブカブカな職域(業務用)シューズが問題
安全靴、コックシューズなどの業務用シューズは以前にもふれましたがユニセックスとなっていても男性規格であり、女性労働者が増えているにもかかわらず女性規格では製造されていません。
つまり足長は合っていても幅と甲廻りがブカブカで常に靴が脱げないような歩行となります。これは足関節の可動域を狭くし足部や下肢の筋力低下にもつながります。
特にコックシューズはブカブカなスリッポンばかりで過酷な靴内環境となり、足だけでなく腰への負担も大きくなります。
実際にブカブカなコックシューズを履いて腰痛を訴えている女性のフットプリントを確認すると、全ての足趾が浮いた状態で踵荷重なのがわかります。足趾が浮いていると足元のバランスが悪くなり腰への負担も大きくなります。
スタッフの健康を足元から守る
知人の治療家は、定期的にあるパチンコ店のスタッス全員のシューズにインソール作製をしています。これは経営者の英断で足元からの環境改善を実践した好事例です。
このパチンコ店にとってスタッフの健康が第一であり、間違いなくスタッフの定着率向上にもつながります。
本来、職域シューズは足を怪我から守るために設計されていますが、ブカブカでは違う視点で足を守るどころか悪化させてしまいますので、もし支給したシューズが足に合わないなら職域シューズを自由に選んでもらえるように補助を検討してみて下さい。
今後、人手不足がさらに深刻化する見通しですから、スタッフの健康を企業側も第一に考えないと本当に厳しさが増します。
是非、スタッフの足元に目を向けて下さい。
もし、お困りことなどありましら全国には多くのシューフィッターがいますので何なりとご相談ください。