アルバム制作裏話~01 : TRIGGER~
「生きづらさ」
そういった声に出すことが難しく、理解されにくいワードを常に胸に抱えて、
人と関わることも、この世界を信じることも、何も出来なくなったそんなとき。
この曲は生まれた。
2021年秋頃。
私がジェンダー平等を掲げて、自分の想いを掲げていた、コンテスタントだった時期。
(note記事の、「りーそってこんな人です【自己紹介】」参照。)
SNSを通じて出会ったある一人のXジェンダーの美容師(以下、美容師k)が、コンセプトコミュニティを始めようとしていた。
そのコンセプトコミュニティとは、
「男性の生きづらさ」に焦点を向けたコミュニティだった。
「女性の生きづらさ」といえば、DVや、痴漢、月経のこと、出産のことなど、色々取り上げられている。
そして、世間も、「ジェンダー平等」や「女性が生きやすい社会へ」を表立って掲げて、社会全体で政策が行われている。
女性が社会進出したり、DVされたときや痴漢されたとき、昔に比べて周りに相談しやすくなったり、
「女性の生きづらさ」が段々と認められて、被害者の味方がしやすくなった。
ただ、「男性の生きづらさ」というものは、
今の社会、取り上げられることが少ない。
逆に、男性は加害者側として扱われやすい。
例えば女性の方から無理矢理セックスさせられたとしても、
日本という世界では「女性の方が性においては弱い立場」と言われてしまって、
女性のときほど味方をしてくれない。
バスの中でカバンが女性のデリケートな部分に当たっただけだとしても、
当てられた女性が「痴漢だ」と思って声を上げれば、
簡単に警察に捕まってしまう。
女性にとってはそのぐらい厳しい方が安心ではあるが、
何もない潔白な男性が誤解されてしまえば、その潔白な男性が、いとも簡単に、敵としてグサグサと攻撃されてしまう。
そして、アフターフォローなどない。
これ以外にも、色々出てくるが、
「ただ表沙汰にされていないだけ」で、
「男性の生きづらさ」というのがあるのは明白である。
私自身、「男性の生きづらさ」というものをしっかりと意識しだしたのは、その、美容師kの存在があったからである。
その美容師kからそのコミュニティを始めると話をされたとき、
「テーマソングを作ろう」と切り出した。
曲のテーマは、「たった1本の木の芽が出ているだけでも奇跡な荒野の中で歩いている仙人」
この荒れ地には、実は土の奥底にはまだ息を吹き返すような栄養が宿っていること。
この荒れ地を開拓すれば、今この荒れ地にいる人も、ここに居やすくなるということ。
そして、「あの荒れ地は生きづらいから、こっちにいた方がいいよ」と、住みやすい向こう側にいる声をかけてくる人たちに対して、
「いや、この荒れ地は実は生きる底力があるのかもしれない」と伝える。
そのために自分が引き金となって、この荒れ地を開拓するという風に曲の主人公が思っているということ。
そして、主人公のモデルが、美容師kであること。
これらを心の中に落とし込んで、曲を書き上げた。
心の赴くままにメロディーを作り、楽器を入れていった。
そうやって完成した楽曲は、、、
美容師kを感動させることが出来た。
「男性の生きづらさ」を経験したことが無かった私が、そのテーマで、世の中の男性のために曲を書き、それが心に届いたことが、
私の中での大きな達成感となった。
そして、この曲は公開以降、美容師kだけでなく、
他の人の心にも届いた。
主人公の、劣勢に立たされても諦めずに立ち向かう力強さが、初見で聞く人の心を動かしたのだと思う。
私のリリース楽曲の中でも上位の人気を誇っている。
私のこのnoteを見るまでは、「男性の生きづらさの曲」とは一見分からないかもしれない。
しかし、今回、お金を払って見てくれている人が、「男性の生きづらさ」に少しでも興味を持ってくれたら嬉しい。
そして、私と共に、「男性も女性も、あるいはそれ以外も、全ての人類が生きやすくなる」ように、世界を知り、理解を示していけたらと思う。
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☄最新リリース情報☄
1st.album 「律-ritsu-」
8月12日(土)リリース!
Apple MusicやLINE MUSIC、Spotifyなど、
各音楽配信ストアで視聴可能。
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🏳🌈イベント出演情報🎤
グラデーションキャンパス in 九州
日時 : 2023年8月27日(日) 11:00〜17:00
場所 : あさの汐風公園(福岡県北九州市)
内容 :
・LGBTQ+関連団体、学生団体、協賛企業によるブース出店
・ステージパフォーマンス(ダンス、歌唱、トークショー)
・プライドパレード
主催 : 学生団体わたプロ 九州支部
ステージパフォーマンスにて、歌唱出演。
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