「ぼくは明日、昨日のきみとデートする」#普通の大学生の映画図鑑
★★★★☆ 星4/5
あらすじ:
主人公は福士蒼汰演じる美大に通う少し内気な南山高寿(みなみやまたかとし)
普段通り電車で通学していた時ある日、小松菜奈演じる福寿愛美(ふくじゅえみ)に一目惚れをする。
内気な高寿は勇気を振り絞って話をかけ、連絡先を交換する。
その後少しだけ電車のホームでしばらく話した後、それぞれ学校にいくために別れるが、別れ際に恵美が号泣する。
困惑する高寿だが、その日を境に二人は徐々に距離を縮めていく。
等身大な主人公とヒロインに思わず感情移入してしまうが、想像もしない”切ない”運命に翻弄される二人に涙腺が崩壊してしまう。
⚠️⚠️ここからネタバレ注意‼︎⚠️⚠️
感想:
ここ半年で見た映画の中で一番泣ける映画だった。
まず、恋愛映画には少ない時間が逆行するぶっ飛んだSFの要素を盛り込んだストーリーに衝撃を受けた。
例えるとベンジャミンバトンのようなストーリー性だが二人を取り巻くその時間軸の逆行が、より切なさを演出しており自分は中盤あたりから涙腺が崩壊していた。
また儚さ、現代でいうと”エモさ”を美しい自然とヒロインの描写や映画の中の登場人物の一言一言に感じ、愛しさと大切なものを失う消失感が同時に迫ってきて本当に何とも言えない”エモい”感情になった。
あとその複雑な設定上、何度も見たくなるし、何度みても感情移入できる設定になっているこの映画の構成の緻密さに感動した。
個人的には、高寿が30日目に1日目の恵美と会い自画像を書いている時が、初めて高寿が恵美に会った瞬間と重なり涙と鼻水が止まらなくなった。
主人公を取り巻く設定や、切なさの演出、そして映像の美しさと小松菜奈の可愛さを総合的に加味するともっと評価されるべき映画だと思っている。