ポップコーン屋を経てFinTech企業のCFOへ。目指すは一騎当千のその先
カンム歴史博物館へ、ようこそ。カンムは2024年で創業13年を迎え、新しい仲間が加わり60名以上の組織に成長しました。今後も「スタートアップらしさ」を忘れないために、アーカイブされた記事を一部公開します。今回の記事は2019年2月に公開された取締役 執行役員 CFO 伊藤 大輔のインタビューです。
ウチはソフトウェアエンジニアだけじゃないぞ! カンムCFO伊藤大輔に話を聞きました!
── 入社時期と職種をおしえてください
実際に業務に関わり始めたのは2017年の7月からですね。自分の場合は若干特殊で株主という立場で関わらせて頂くことから始まり、カンムに入社して正社員になったのは2019年の1月になります。現在はCFOとして管理部門全体を見ながら主に財務系を担当しています。
── カンムに来る前は何をしていましたか
新卒でVCに入社して3年程働いてマンションの管理会社の経営企画部に転職しました。その後シネコンだったりポップコーン屋の経営企画を経てアドテクの経営企画からFreakOutに入社という感じですね。
── え、ポップコーン屋?
はい。ポップコーンを売ってました。当時ファンドやってた人たちが別のファンドを立ち上げてその投資先としてなんですが、営業以外のことは結構色々やっていました。店舗の在庫管理だったり、チーズの輸入だったり、あとは管理部門の仕事で採用とか、経理まではいかないんですけど、税理士にお願いした仕事をチェックしたりとか。あとは資金繰り対応とかですかね。
── ポップコーン屋の在庫管理って何をするんですか
大変なんですよアレは。複数の実店舗があるんですけど、大体が百貨店に入っていまして。で、味の種類が6種類くらいあるんですが百貨店は絶対に品切れさせては駄目というルールがあって、各種の味付きポップコーンの品切れを是が非でも防がなければいけません。ただ、そういう管理ができる社員さんが常に店舗にいるかというとそうでもなくて、お休みを取られていたりとかで。
本部側でそういった在庫状況を把握できるような仕組みを作ってキャラメル味が残り1箱になっていたらこっちから送ってあげるみたいなことをしていました。逆に塩味を6個保持しちゃってる店舗には「そこまで保持する必要ないっすよ」というコミュニケーションをしたりとか。
あと、ネズミが出たら駆除の業者を呼ぶ、みたいなことも。そういったものをまとめていわゆる全社間の在庫コントロールみたいなことをやってましたね。
── からのFreakOutですか
はい。もともとVCをやっていた時代に凄いコンプレックスがあって。経営者とディスカッションをする場として役員会議に出てたりしたんですが、実地経験に基づいたアドバイスがちゃんとできなかった時期がありました。全く経験が無い領域だったので。そういった中で、一社がっつり入ってそこで働いてる人たちと近い距離で一緒に働かせてもらったんですけど、あぁこういう風に働いてみたいなというのがあり、今までの転職先を選んできました。
また、上場企業ではなく未公開企業に入り、会社を大きくしていくプロセスにとても魅力を感じていました。FreakOutは既に上場していた時期なのですが子会社等に積極的に投資しており、当時代表だった佐藤裕介さんに「面白い打席に数多く立つことができる」という話をして頂き入社を決意しました。
── その時外から見てたカンムってどういう感じでしたか
最初の方は社長の八巻としか仕事をしてなかったのですが、はじめはよくわかんない人だなと。正直、何を考えてる人なのかよくわからんと思ってました。見方が変わったのは社長の八巻が主催しているFinTech勉強会で、「〇〇〇(某大企業)を倒す」と言っていて、「この人突拍子も無いこと考えるな」と思い、あぁ面白そうな会社だなと思うようになりました。\ ※カンム社長の八巻渉と廣川航氏が運営するFinTech勉強会、通称ワタル会
── 今カンムで担当されている業務を教えてください
今やってるミッションとしては資金調達をしたり、過去の取引内容を確認していかに資金に余裕を持たせられるか工夫したりといったあたりです。資金調達は株主様候補に「こういう計画なんでバリューアップします、投資いただけませんか」という相談をしに行く感じですね。資金調達関連でいえば既存株主様とのコミュニケーションも含みます。今は株式調達だけでなく、借入での検討も進めており、この資金使途の場合にはどのような調達手段が望ましいのか等を検討しています。
── 担当している業務でのやりがいや楽しさはどんなところですか
やはりやっている事業やメンバーのことが評価されるというのは嬉しいですね。数多くのビジネスモデルを見て来られた機関投資家の方にご評価しただけたというのは事業に携わっているメンバー全員の働きが評価されたことだと思うので非常に嬉しい。もちろんご縁がありませんでしたというケースもあるのですが、そこはやっぱり投資家様の考え方がありますので、真摯に受け止めて改善策を考え実績を積み、改めて再チャレンジするというのもまた面白いという感じです。
── カンムの魅力や特徴をおしえてください!
やはり集まって来ている人が一番大きいですね。能力的な部分では各人の専門領域にちゃんと精通しており、非常にスペシャルな人が多いと思います。弊社では一騎当千と呼ばれています。また、性格的な部分ではナイスパーソンな人が多いというか、何かトラブルが発生したとき「それ俺の仕事じゃない」って誰も言わない。各人が高い専門性を持って仕事を成しつつ、何かあれば一致団結してサポートしあえるというのはとても魅力だと思います。
特徴としてはそうですね、勉強会を主体的に運営し、みんながその会に乗っかってきてくれる、というのがあります。例えば継続的に実施しているKanmu Tech DayやSQL勉強会、法律系の勉強会もあれば財務系の勉強会もある。特に弊社はベンチマークがあまりない中で開拓者のように事業をやっているので、地図を照らすように細かい周辺領域の知識蓄積を助けることに繋る勉強会カルチャーは尊いなと。今いるメンバーもそうですが、新しく入ってくる方もそういう勉強会にノッてきてくれる知的好奇心が旺盛な方が多いですね。
月に1日テクノロジーを使って業務効率化をやってみるKanmu Tech Dayというのを開催しているのですが、自分はもともと理系でテクノロジーが大好きなので、完全に楽しんでやってます。ファイルを開いてコピーしてペーストするのを半日続けるような作業が嫌いなので、ルーティーン作業をマクロやGASで自動化したりしています。最近のTech DayではPythonでめんどくさい単純作業を解決することができ、一気に脳汁が出ました。
── 今後どのような人と一緒に働きたいですか?
既成概念にとらわれず自走できる方ですかね。自走できるというのは基本的に問題意識を持ってるから自分で走れるんだと思うんですよ。指示を悠長に待っていたり改善しようとしないメンタリティとは真逆の資質ですね。特に弊社が展開しているプロダクトは今までにほぼ存在しなかった領域なので、「コレは前例が無いから無理じゃね?」ではなく「面白そうじゃん。なんで前例無いんだろ、どうやったら上手くできるんだろうか。」と既成概念にとらわれずに考えることができると強烈に活躍できると思います。
もう1つは「ポジティブにアガる」方ですね。仕事って必ずしも良いことばかりじゃないじゃないですか。むしろ理不尽だったり、タフなシチュエーションの方が多い。そういう時にちゃんと前向きに動ける、というのは非常にありがたいですし、そういった方と一緒に働きたいですね。
── 最後に今後達成したい目標を教えてください!
会社としてはIPOを達成し、IPO後は時価総額1,000億まで行きたいですね。また、先程話した今のチームの特徴を維持し続けたいという目標があります。50人、100人になってくるとどうしても薄まりがちな特徴を濃いまま継続させるにはなにがしかのブレークスルーが必要で、そういった部分にはチャレンジしていきたいですね。
エンジニアだと「あ、この人いるから面白そう」っていうのが入社のきっかけになったりするじゃないですか。それを全社的に実現したいですよね。そのためにはいい人を集め続けないといけないし、中の人を発信し続けないといけないし、なによりそういう人のために打席を用意し続けないといけない。
管理部門だと、例えばこれまで経理としてキャリアを歩んできたんだけど、カンムに入ってプログラミング覚えてルーティン業務を自動化しちゃって、削減できた時間で事業を見るようになる、といったように、これまでのキャリアで培ってきたスキルに新しいスキルを付加して活躍の場を提供する、そういったことにチャレンジしていきたいです。
── ありがとうございました!
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