知的好奇心を埋めてくれる面白みは、決済領域の奥深さにある
カンム歴史博物館へ、ようこそ。カンムは2024年で創業13年を迎え、新しい仲間が加わり60名以上の組織に成長しました。今後も「スタートアップらしさ」を忘れないために、アーカイブされた記事を一部公開します。今回の記事は2022年1月に公開された事業開発の岡田 芳典のインタビューです。
── 入社時期と職種をおしえてください
2021年の4月に入社し、もうすぐ在籍一年になるところです。現在は事業開発を担当しています。
── 事業開発としてどのような業務を担当しているのでしょうか
さまざまな業務を担当しているのですが、端的に言うと「売上を増やす」もしくは「コストを削減する」のどちらかに当てはまる業務を行っています。 最近だとセブン銀行さんとのアライアンス締結や、バンドルカードを利用できる加盟店を増やすための施策の検討と実行などを担当しています。
── 外部企業との提携から決済の仕組みに関わる部分まで、さまざまな業務を行っているのですね。カンムに来る前はどんなお仕事をしていたのでしょうか
大学を卒業したあと、クレジットカード会社に新卒入社しました。僕は昔から飽き性で新しいもの好き、なので就職活動のときは無形商材の会社のほうが合いそうだと思っていたんです。あとはルーチンワークが苦手だったこともあり、決まった業務を毎日繰り返すのではなく、お客さまと話しながらなにかを作り上げていけるような仕事を探していました。クレジットカード会社って、お店をやっているところほぼ全てが自社の営業先になるんですよね。さまざまな業種・規模のお客さまと触れ合えることで「知的好奇心を埋めてくれそうだな」と思い、入社しました。
ただ入社当初は営業への配属希望だったんですが、リーマンショックの影響もありコールセンターの配属になってしまいまして。そこでは5年間カードユーザーさんからのお問い合わせ対応を行っていました。予想外の配属だったのですが、ここでクレジットカードに関する知識を蓄えることができたので結果的によかったと思っています。その後は営業部署に異動になり、クレジットカード加盟店を増やすための営業を行っていました。ただお客さま先に営業しに行くだけでなく、これまでリスクが高いと考えられていて、クレジットカードを導入できなかった業種も対応できるよう、社内の人々を巻き込んで調整をしたり、運用体制の構築なんかも行ったりして。自分が開拓したお店が毎月大きな売上をつくっているところを見れるのはすごく嬉しかったです。
その後、ECサービスを運営するBASEに転職しました。BASEでは子会社のPAYにおいて、カンムと同じく事業開発として、事業計画の策定、外部企業とのアライアンス締結、サービスの新機能開発、そして加盟店開拓の営業などを行っていました。BASEに入社するまでは事業計画をつくった経験がなく、知識がない中で社内の人たちに助けを求めながら、どうにか作り上げていた感じでしたね。事業計画の締め切りが近づく年末年始は、毎年憂鬱な気持ちになっていました(笑)
── なぜカンムに興味を持ったのですか?
実は佐藤とは昔からの知り合いで、彼女がカンムに入社したときからずっと名前は知っていたんです。そんなときにBASEの同僚が、代表の八巻が主宰するフィンテック勉強会「WATARU会」に参加していて、それについていったのがきっかけとなり、改めてカンムに興味を持つようになりました。その後佐藤からも「カンムで一緒に働いてみませんか?」とお誘いをいただいて、採用選考に進み、無事入社したという経緯です。
選考を受けている時期にカンムについていろいろ調べていたのですが、その中でもとくに魅力に感じたのが、決済だけじゃなく金融にチャレンジしようとしているという部分でした。というのも、それまでの僕のキャリアが決済領域、その中でもクレジットカード領域に偏っていて。決済に面白みを感じながらも、これから先ずっと決済だけをやっていくのではなく、他の分野にも視野を広げていきたいなという気持ちも持っていたんです。カンムの環境であれば決済に関わりながら金融もチャレンジできる、というのが自分のキャリアプランとまさに合致しているのではと感じました。
── 現在の仕事で面白いと感じる部分はありますか?
新しいことにどんどんチャレンジする機会をいただけている、というのが嬉しいし、面白いなと思っている部分ですね。たとえば現在準備している新規事業では、リリース後の戦略をまかされているんです。既存のルールや制約がある中でどうやって自分たちの価値を生み出せるか、自分で考えながら少しずつ組み立てている段階です。このような戦略立案の部分からまかせていただけるカンムの環境はとても貴重ですね。
ただ、まだまだ自分の知識が足りないなと思う場面も多くて。もう決済業界で10年以上働いているのに、いまだに知らない専門用語が出てくるんですよね。まだまだ自分の知識が足りず、八巻と話していると会話に追いつけなくなる場面もあるんですが、こういった「奥深さ」が決済領域の面白みではないかと思っていますし、経験や知識がない僕でも手を挙げればその仕事をまかせてもらえる、いわば「少し背伸びをする」機会を多くいただけてありがたいなと思っています。
── カンムの魅力や特徴をおしえてください!
まず思いつくのは、経営陣の考え方や振る舞いがいいなということ。意思決定の経緯をきちんと開示して、メンバーが納得感を持って仕事をできるようにしてくれていると感じています。一般的に前例主義な会社って多いと思うんですが、カンムではたとえ実現が難しそうなことがあっても「こうやったらできるんじゃない?」という考え方をする人が多いなと思いますね。課題をハックしてみよう、ダメだとしてもトライしてみよう、という姿勢がすごくいいなと思いますし、そうした経緯も社内に公開してくれるので、常に目標や背景を意識しながら仕事できていると感じています。
会社全体のカルチャーでいうと、共感したり感謝をする習慣は結構根付いているのではないかと思いますね。僕が勉強会を主催したときも、参加した人が「こういうところが良かったです」ってわざわざ感想を言ってくれて嬉しかったですね。あとは毎週金曜日に全員参加のKPTを行っているんですが、今週起きた良いことを発表してみんなで褒めたり共感し合ったり、そんな雰囲気がすごくいいなと思っています。
── 最後に、今後こうなっていきたい!というのはありますか?
長い目線で考えると、大型のアライアンスを実現したり、新規事業を自らの手で生み出してみたい、という気持ちがあります。それを踏まえてこれから1,2年先で考えると、まずは八巻の考え方や目線をしっかりインストールして、たとえ相談しなくても認識が合っている、そんな状態をつくりたいですね。八巻と一緒に働いてまだ一年ほどですが、まだまだ目線を合わせるのは難しいなと感じていて。この前、提案資料を作成していたら「時間かけて作りすぎだろ」って怒られたことがあったんです。目的にたいして過剰に工数をかけすぎている、という意味合いだったようで、自分は持っていなかった視点だったのですごく新鮮に感じました。そこからは僕も目的と手段、メリットとデメリットを考えるようにしています。
あとはいま戦略を考えている新規事業をしっかり世に出すこと。そして金融の知識を継続的にインプットして、その新規事業をより良いものにしていきたいなと思っています。たくさんの人に愛されるサービスになれるよう、自分の手で育てていきたいですね。
── ありがとうございました!
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