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【授業:嵯峨美術大学】“顔料箔”を使って作品をつくろう
前回の7月3日(水)に引き続き、嵯峨美術大学にて7月17日(水)に授業を行いました。
前回の授業の様子はこちらから
前回の転写体験を踏まえ事前に学生の皆さんにイラストのデータを制作してもらい、今回の授業で箔の転写を行い作品を完成させました。
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中には、部分的にインクジェット/カラー印刷を行い、箔と印刷の違いを1枚で表現しようと試みる学生さんもいました。(熱と圧力で反応するのはトナーインクのみなので、インクジェット/カラー印刷した部分には箔が転写されません)
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小さくカットしてフレークシールのような作品をつくった学生さんもいました。
授業の途中で、暗い色の用紙に印刷したものを用意していただき、
白い紙と暗い色の紙で転写の違いを楽しみました。
暗い色の紙に印刷したものに転写すると、箔の発色が白い紙のときとは異なり、印象もガラリと変わりました。
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また、今回、ゴールドの箔がうまく転写されず、かすれてしまうという問題が発生しました。しかし、かすれたゴールドの箔の上から別の色の箔を重ね、もう一度ラミネーターを通してみると、2色が混じり合ったような不思議な表現が生まれました。
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今まではベタ塗りのような表現しかできないと思っていましたが、
トナー転写で絵画のような表現ができるとは思いませんでした!学生さんたちの工夫のおかげで、とても素敵な表現方法を発見することができました。
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学生の皆さんからは、
「色々な色の箔があると知って驚いた」
「色がたくさんあって表現方法が無限なので時間があればあるだけ作業してしまう」
「下の紙の違いで印象がガラッと変わるところが印象に残った」
といった、嬉しい感想をいただきました。
今回、新たな発見もたくさんありました。
はじめて触る“顔料箔”という素材を存分に楽しんでもらえて大変嬉しく思います。準備の段階からお世話になった池上先生、そして、嵯峨美術大学デザイン学科イラストレーション領域の学生の皆さん、本当にありがとうございました。
今後も“顔料箔”を少しでも多くの方に知っていただけるよう、精進してまいります!
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昨年は関西文化芸術高等学校でも講義をさせていただきました。
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