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明日にはまた、忘れてしまっているとしても

「ごめんね、物忘れがひどくて・・・」
少し悲しげな表情でおっしゃるおばあちゃま
「もうこんな歳だから」

「そんなことないですよ
僕だって買い物に行ったらいつも何か買い忘れるし
メモを作ってもそのメモを家に忘れちゃいますから」
って気休めではなく僕は言う
「気にしないで何度でも聞いてくださいね」
 
 
 
以前に『記憶の断捨離』というブログ記事の中で
“忘れる”ということについて
ある人生の大先輩が
「記憶の断捨離みたいなものだと思ってる」
とおっしゃっていたということを書きました

記憶の容量もあるし
自分の中での内容の重要度もそれぞれ違う

本当に忘れたくないことや
忘れてはいけないことは
きっと魂レベルで頭や心のどこかに残っていたりするものなので

忘れても良いことは
忘れても良いんじゃないかと思っています

忘れるということにネガティブな感情を持ち過ぎて
その表情が曇ってしまうことの方が残念なので

「何度でも聞いてくれて良いから
そんな悲しい顔しないでください。
また元気な顔でお会いしましょ!!」
と、その日はお別れしました

明日には
このやりとりすらも忘れてしまっているとしても
それで良いんじゃないかと思うんです

また何もなかったような笑顔で
お話ができたらそれで良い
 
 
 
許しあえる
受け容れあえる
そんな心の余裕も持てたら良いなぁと常々思います。


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