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近所のスーパーで、レストランで、読書や映画鑑賞で、世界の解像度が1つ高くなる!『キャラクターでわかるワイン図鑑』

敷居の高い趣味をあげてください、と言われたら、ワインは必ず上がる言葉ではないでしょうか。

なんだか世界が奥深そう。
ワイン好きの人ってお金持ちのイメージ。
英語じゃない言葉がずらりで何が何だかわからない。

レストランでワインリストを眺めてみても、結局値段しか見なかった、というのは、身に覚えのある人もいるのでは?

かくいう私(安岐)もお酒を全く飲まないので、ワインの話はちんぷんかんぷん。
小説やドラマでワインの名前が出てきても、「なんか高いお酒なんだろうなあ。この人お金持ちなんだ」ぐらいの理解しかしていません。

飲まないからわからなくてもいいもーんと思っていましたが、知らないよりは知識を持っていた方が、人生楽しいに決まっています。
そんなワインを遠くから眺めていた人たちにおすすめの、「読むワイン」の本ができました!

『ワイン図鑑』と聞くと、なんだか似たり寄ったりのボトルとカタカナ表記がずらり…とイメージしますが、こちらの本は違います。
ワインを作るブドウのうち、主な78品種をすべて擬人化して、見開き2ページで解説した図鑑なんです。

かわいいですし、見た目で何となく、「さわやかな感じ?」「お花の雰囲気?」と推測できます。
細かく読むと、歴史や特徴のほか、味わいや香り、価格まで記載してあって、遠かったワインに手を伸ばせそうな気持ちになりますね。
特に味わいや香りの解説は、ワイン初心者には「この香りのこと……?」と味を感じるとっかかりになるかもしれません。

もちろん本書で紹介するのはブドウの品種だけではありません。

Part 1 ワインの超基本 
Part 2 ワインを選ぼう
Part 3 自宅でワインを飲もう
Part 4 ノムリエからワイン通へ
Part 5 レストランでワインを飲もう

こんな感じでワインを飲む前の基礎知識から、実際に飲むときの楽しみ方まで、基本的に見開き2ページで解説しています。

そのほか、なんだかいろいろ種類があるなあ…としか思えないラベルの読み方も、地域ごとに細かく説明してくれます。

面白いのは、ワインはスーパーにも売っているので、「びんがいっぱい並んでる」としか思えなかったワインコーナーが、「あなたはフランスのブルゴーニュ出身ですね!」「あなたはイタリアの南部から!」と解像度がめちゃめちゃ高くなること。

小説で「フルボディの赤ワインのボトル」と書いてあっても、「めっちゃ大きいボトルなんだ~」と勘違いしなくて済みます。

読む前までは別に要らないと思っていた知識だったけれど、読んだら世界が広がった!
そんな体験ができる1冊です。

ワインが大好き! あるいはこれから試してみたいと思っている方にも、一生飲むつもりがないという方にもおすすめできます。
78品種の中から推しの子を探して、スーパーや輸入食品店で探してみるのも楽しそうですね。

(文=安岐はづき)


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