【親子で読むのもオススメ】工藤勇一著『きみを強くする50のことば』
こんにちは。編集部KMです。
6月24日に『きみを強くする50のことば』(工藤勇一・著)が発売となりました。弊社では2冊目となる、工藤勇一先生のご著書です。
『学校の当たり前を変えた』校長先生とは?
著者の工藤勇一先生は、今年の3月まで千代田区立麹町中学校で校長を務め、4月から横浜創英中学・高等学校で校長を務めている先生。
麹町中では服装頭髪指導をしない、定期テストは廃止、固定担任制もなくす――など、公立中学とは思えない「学校の当たり前を変えた」改革で注目を集めました。
昨年はテレビ東京のカンブリア宮殿でも特集されていたので、ご存知の方もいらっしゃるかもしれません。
4月に着任された横浜創英中学・高等学校では、コロナ禍の真っ最の着任となるなか、驚きのスピードでオンラインでの生徒・教職員とのつながりを作り上げ、5月の連休明けからは遠隔授業をスタートされています(もともとはITに強い学校ではなかったらしく、さらに驚き!)。
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO59136460V10C20A5CK8000/
初対面で3時間……
わたしが工藤先生のことを知ったのは2018年1月。たまたま「麹中メソッド」のことを知り、弊社から麹町中まで徒歩5分ということもあって(とっても近いのです!)、お話を伺いに行きました。
そのときは具体的な書籍の企画もなかったので、1時間くらいざっくばらんに話せたらいいかな~とぼんやり思っていたのですが、工藤先生のお話にどんどん引き込まれ、3時間ほど話し込んでしまいまいした。
「手をかけるほど子どもたちは自律を失っていく」「"みんな仲良く"が子どもたちを苦しめる」……どれも「そうそう!!」と心当たりのあることばかりで、震えるほど感動したのを覚えています。
その後、縁あって1冊目の『麹町中校長が教える 子どもが生きる力をつけるために親ができること』を刊行。「子育ての当たり前」を見つめ直し、
・手をかけないほど、子どもは自律する
・子どもの問題は大人が勝手につくっている
・学校からの呼び出しは、子どもを「叱る」ためじゃない
・約9割の子どもがいじめ加担者
といった、親御さんのためのヒントを詰め込みました。
子どもに直接わたせる「ヒント」を作りたい
1冊目ももちろんとってもいい本ができたと自負していますが、同時に、「子どもに直接、工藤先生の言葉を届けられないかな?」と考え始めました。
というのも、工藤先生と話していると「この言葉、自分が子どものときにかけてもらえたら、どんなに楽だっただろう」「もっと楽しく生きられたかもな~」「いろんなことに挑戦できる人間になれただろうな」と思うことが、本当に多かったからです。
小さなことにとらわれて(でもそれが、子どもにとっては大きなことなのですが)、苦しんでいた当時の自分に届けたい言葉がたくさんありました(帯の「大人が子どものときに知っておきたかったこと。」は私の心からの言葉です)。
そこで、佐々木一澄さんにイラストをお願いし、短文とイラストで工藤先生からの「すてきな大人になるためのヒント」をまとめました。
受け止め方は、その子しだい!!
この本には、「これが正解だよ!」と押し付けるメッセージはありません。どのヒントも、受け止め方はその子次第。
「おわりに」にある工藤先生からのメッセージをご紹介します。
50個のヒントを読んでみて、どうだった?
「やってみよう!」と思ったものもあれば、「いや、これは難しいよ」と感じたものもあるよね。それもそのはず、今回紹介したヒントは、実は大人でも難しいと感じるものがいくつもあるんだ。それに、自分には合わないなって感じたものもあるよね。
だから、できそうなものから少しずつ取り入れてくれたらうれしいな。続けていけば、だんだんと大人になることが楽しくなってくるはずだから。
気軽に読めて、でも深く考えていける言葉がたくさんなので、親子で読んで話し合ってみるのもおすすめです。
もし何かに思い悩んでいる子、臆病な自分に別れを告げたいともがいている子がいたら、この本を手渡してあげてください。
お読みいただき、ありがとうございました。ではまた!