男の子の性教育、正解がわからない...。そんな悩みに応える、親子で共有できる思春期の本『13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと』
育児の悩みはいろいろあると思いますが、周囲の話を聞いていると、思春期の男の子を持つママの悩みはとりわけ切実のように感じます。
何せ、体の構造が違います。
男の子を産んだ直後、オムツを換えようとして、「おちんちんをどのように扱えば……」と真面目に悩んだのは、どの男の子ママもあるあるではないでしょうか。
思春期の男の子は体も大人になるし、心も成長していくし、でもそのことを改まって親子で話すのも気恥ずかしいし、ますます難しくなる気がしますね。
パパにしても、同性だからと言って息子の心が読めるわけじゃないし、自分の思春期の頃の悩みも、性知識をどう得たのかも忘れちゃったな~って人が、大半なのではないでしょうか。
性知識は、どこまでをどういうふうに教えればいいの?
女の子のことは、どう教えるべき??
ていうか、思春期の男の子が困ることって何!?
そんな悩みにお答えするのが、『13歳までに伝えたい男の子の心と体のこと』です。
本書は思春期を迎える男の子向けに書かれた、広い意味での性教育の本。
小学生のワタル君と中学生のカケル君を中心に、マンガのストーリーを追いながら、思春期の心や体の変化について学べる本です。
まずは目次をご覧ください。
1章 体はだんだん大人になっていく
2章 男の子は成長する!? 男の子の体のこと
3章 自分の体と仲良くするために
4章 女の子も成長する!? 女の子の体のこと
5章 好きにもいろいろある!
6章 ネットにはご用心!
7章 人を好きになるときに大切なこと
8章 大切なセックスの話
9章 自分を大切にできる大人になろう
体の成長と同じくらい、心の成長もテーマにしているのがお分かりいただけるでしょうか。
本書では体の成長を解説したうえで、それによってどんな悩みが生まれやすく、そしてどのようにそれを受け入れ、解決していくべきかを紹介しています。
「君(きみ)」と呼びかける優しい語り口も相まって、「そうすればいいんだ」「こういうことがあるんだ」と、お子さんの不安な心に寄り添うような構成です。
マスターベーションやアダルトサイトといった、親子で口に出しづらい話題にも踏み込み、いけないことは何なのか、自分や他人を守るためにはどうすればいいかまでも言及しています。
頭からNGと突きつけるのではなく、「これはOK」「これはやめた方が良い。こういうことから君を守るため」というふうに説明しているので、少し反抗期が入ってきたお子さんにも、比較的受け入れやすいのではないでしょうか。
漢字にはすべてルビが振られているので、小学生のお子さんでも読みやすいですよ。
お子さんだけではなく、ママ・パパが読んでも「こういうことが悩みになるんだ」「こういうことに気を付けてあげなくちゃ」と勉強になるので、ぜひ親子で読んでみてくださいね。
(文=安岐はづき)
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