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好きな場所

私は、青森が好きだ。

青森で過ごした大学4年間は決して忘れられない。

私は他県出身のため青森は地元ではなく、少しおこがましい気持ちもあるが、大好きなことは事実なのだ。

青森の四季、青森の食べ物、青森の祭り、青森の人、青森の訛り、青森の空気。すべてが魅力的に感じる。そんな青森の魅力をもっと多くの人に知ってもらいたいと思いつつも、そのままであってほしいとも思う。


そんな青森のために私にできることはないかと、大学生のときから考え、行動してきた。青森の食をPRできないかと思い立っては黒にんにくを使った商品を企画し某企業の社長の元へ伺い(結局商品化には至らなかったが)、スポーツで青森県をもっと盛り上げていけないかと思い立ってはメンバーを集めて大学女子駅伝の東北地区予選会に青森県で唯一のチームとして出場した。またアルバイト先の居酒屋では「しょうが味噌おでん」を全国テレビで紹介する現場にも、微力ながら携わらせてもらった。

ただ、何をしても自分の思う青森の良さを伝えるまでにたどり着かなく、自分にできることが何かもっとあるのではないかと、ずっと未練を感じている。

私は、大学卒業と同時に上京後、大学院で女性アスリートの研究をし、今は大学病院で管理栄養士として働いている。

本来の理由は、「管理栄養士として東京で運動生理や臨床の知識を身につけて、地元や青森のある東北に還元していきたいから」だった。

ただ、この分野を深めていくにつれて、少子高齢化や過疎化が進んだ今の東北に本当に必要とされている人材や技術は私のような人ではないのではないか?と感じるようになってきた。というのも、今の私の分野で東北に就職できるようなところが少ないからだ。

東北や青森の現状や課題を知ったり考えたりすればするほど、そもそも、自分の興味ややりたいことは栄養士業務ではないのではないかとも思う。社会的な専門的なことは無知だが、効率的な地域のシステムの構築や一次産業の可能性みたいなことにも関心があり、地方での需要を感じる。


そんなこんなで、東北や青森への愛がありながらも、コロナ禍もあり何もできていない現状にもどかしさを感じている日々だ。


一方で、王林ちゃんを筆頭にいろいろな側面から青森をPRし続けているりんご娘は本当にかっこいいと思う。心から尊敬するし、さまざまな葛藤もあるだろうけど素直に好きなことに打ち込んでいる姿を見ていると、分野は違えど自分の目指すべき姿なような気がして元気をもらえる。


東北や青森の中で、何のためにどう働くか。

まだまだ模索中である。



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