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ヲンナが家をつくるトキ 価値観激変編4
わたしの価値観が激変した原因の探求?もほぼ終盤。
沖縄の山中にあるものだけで小屋を作っていたわたしがどう価値観を変えたのか後半です!
1.ワークショップの告知が開催7日前だったと言うこと。
2.9月末の夏の終わりとはいえ、沖縄の山中で2週間のテント暮らし。(テント暮らしを2週間もしたことがない、と言うか、そもそもテントがない。)
3.沖縄の山中にあるものだけで小屋を作る。
前回は劇やばワークショップの龍一さんのことを書いたのですが、今日はもう1人の価値観を変えてくれた人・山納銀之輔さんとのことです!
銀ちゃんはワークショップのゲスト講師でいらっしゃっていました。
天然素材コンシェルジュ。
村作りコンサルタント。
自給自足アドバイザー。
マッドブリックハウスビルダー。
ストローベイルハウスビルダー。
土壁アーティスト。
グランドアーティスト。
古民家デザイナー。
和装デザイナー。
里山料理研究家。
ふふふ。すごい変態的な肩書き?ばかりでしょう?
世界各地でその土地にあった家を作るワークショップをしたり、自然農法で畑を作ったりすることを広めてくださっています。
さあ本番!
・銀ちゃんとの出会い
・「最初から壊れていい家を作ればいいべ?」
・女たちだけで家を作ったらめっちゃ面白そうやん!
・女性だけのビルダーの集まりを作りたい!
銀ちゃんとの出会い
実はわたしより前にマグワイヤーは2020年の2月に銀ちゃんと石垣島で出会っていたのです。
その時に、銀ちゃんの作った家をウェブ上ですが拝見させてもらっていたのです。
どれをみてもすごい!
温もりと優しさと繊細さ、何よりも個性。
何より写真に写るみんなの笑顔が素敵。
いい時間を提供できる人なんだなあと思っていたのです。
人を見る目があるマグワイヤーが大好きになった銀ちゃん。
さて、そんな銀ちゃんとのプレ出会いから半年。
全く関係ないところで、わたしは銀ちゃんと出会いを果たしました。
わたしの直感と感覚で、銀ちゃんとマグワイヤーで世の中の女性たちに愛を持ってライブで語ってもらいたい!と企画したのです。
ここに写っているゼウスさん(丸い写真の中の男性)も、とっても素敵な方で、わたしの価値観に影響を与えてくれた人なんですが、また話が長くなるので改めて!
その時にリアル銀ちゃんとは初めて出会ったの!
2020年8月のハナシ。
その日、ゼウスさんのお家でライブをさせていただいたのですが、博多の空に大きな虹がかかったのです。
しかもダブルレインボー!
この大自然が教えてくれたシンクロは後にわかるので覚えていてね!?
初めてあった銀ちゃんのエネルギーの純粋さと透明度に確信を持ったわたしは、
「ああ、この人とは何かご縁があるのだろうなあ?」とも予感したのですよぅ。
さて。。。
全く関係ないその1ヶ月後くらいの9月の末に、さとうみつろうさんのこのブログを読んで直感して参加する!と決めたワークショップ。
「お!?銀ちゃんの名前が出てるやん!」とは思ったものの、主催は龍一さんと書かれてあるだけ。
へー。龍一さんて、銀ちゃんの友人なんだ。
じゃあ、銀ちゃんと共通の友人ならなお波長があう(はず)!
という直感で、参加ボタンをポチッとしたこともあったのもありました。
なのになのに!
まさか、本当にそのワークショップに銀ちゃんが参加していようとは、その時は思いもよらなかった!
しかもゼウスさんまでいるじゃん!
もう笑うしかない。
やっぱりご縁があった!
と、いうことで、長い前置きはここまで。(え?これが前置きかよ!?)
銀ちゃんとのワークショップの話に入ります!
わたしが一番、銀ちゃんに価値観を変えられたのは、ある一言でした。
「最初から壊れていい家を作ればいいべ?」
この一言にとても衝撃を受けたのです。
壊れない家を作ろうとしていないか?
と言っても「壊れる家」を作るのではありません。
この一言の奥にはとても深い背景があります。
地震が来ても、台風が来ても壊れない家を作ろうと、日本は改善をして法律を強化して、しっかりした家を建てようと基準を改正して来たはず。
なのに、しっかりした家、壊れない家を作ろうとするために、ガチガチの基準と安全を重視しすぎて
こんな素材を使い
こんな家になる。
これらの家に味がない訳じゃない。だけど(わたしは)温もりを感じないのです。
温もりのない絶対に壊れない家よりも、壊れても自分たちで手をかけて補修しながらでも住んでいられる人の温もりのある家が好きなの!
杭も基礎コンクリートも打っていないから、ゆるいかもしれない。
いや緩いのはわかるし、緩いはず。
柱もグラグラするし、屋根とのバランス力は足りないものかもしれない。
でも、たった4本の大黒柱を建てるまでに、みんなと力を合わせて木を切り、相談し、役割を決めて、支えあいながらどれだけエネルギーを費やしたことか!
そんな柱が倒れないように、みんなで話し合い、知恵を出し合い、そして作り上げていったんだよ。
柱と柱の間に蔓を巻きつけていくその工程だけでも、自然の中を歩き回り、木々や草に感謝しながら切らせてもらい、蔓を採取する時間をかけ、手間をかけ、蔓の太さを分けていったんだよね。
そして、壁を埋めるために、そこの土地にある土を水で溶かし、泥にして塗りつけて壁を作った!
固まった!
けれど。。。。固まる前に大雨で流れて崩れちゃった。
がっかり。
辛い。
寂しい。
でも、そう。
そうなの。
自然と共存するって、自然の素材で作るってこういうことの連続なんだよ。
作っちゃ壊れ、壊れりゃ改善してまた作る。
壊れていい。
壊れたらまたみんなで直せばいい。
進化させながら作ればいい!
みんなで直すならまたできる!
崩れかけた屋根を壊れにくいように木で作った。(これはホームセンターで買ってきた木材)
(さりげないけど2歳の子供が屋根に自分で登るんですよ?)
雨で流れた壁は、もう一度泥んこになって土壁をみんなで塗り直し、
壊れにくいように漆喰で上塗りした。(漆喰も買ってきた。)
こんな風に仕上がった小屋。
これが
こうなったんだよ!
可能性を感じない?
少なくても作っていたわたしはすごい可能性を感じたの。
わたしという非力な女性でもみんなの力を合わせれば…
こんなところに
このくらいのものは建てられたんだ!
壊れても直せばいい。
壊れないものを作るのは確かに大切だけど、もし、壊れても直せばいい。
壊れたら自分の力だけでやり直すんじゃない。
みんなの力を借りて、みんなで助け合って直せばいいだけ。
それが自然の中で自然と共に生きるということなんだ!
そして現代は古代じゃない。
どうしてもその場にないものがあるのならば、買うことができるならそれで補えばいい。
その柔軟さもわたしが大切にすること。
わたしっていう人間のあり方が、そうねえ…例えばなんだけど、
「わたしは草食主義だから絶対に野菜しか食べない!!」
と頑なに断る選択はしないんですよねえ。
ポリシーがない!と言われるかもだけど、基本的には菜食主義でもありながら、出された(市場にある)ものは、よほどでない限り肉でもなんでも有り難く使わせてもらい戴く。
これがわたしのあり方。
でも、不動なもの、壊れないものなどこの世には存在しい得ないことを知っている。
なのに、家だけは壊れないことを突き詰めて、温度の感じないものに変化しまった。
大金をはたいて、高いローンを何年も組むんだから、そりゃ壊れたら辛いでしょう。
じゃあ逆に『壊れてもいい家』という観念に切り替えて家を作ったらどうなんだろう??
ここで家に対するパラダイムシフトが起きたの。
銀ちゃんの言ってくれた「最初から壊れていい家を作ればいい」ということって「壊れたら直せばいいべ?」の裏返し。
そう。家だけじゃない。生き方も同じ。
失敗してもいい。やり直していい。作り直してもいい。
なんなら全てやり直して構わない!
この人生の大きなわたしの付箋になるような言葉が、たった1ヶ月でわたしの体に深く刻み込まれて行ったのです。
ヲンナだけで家を作っていく社会を作ってみたくない??
そこから生まれたのです。
本当の本当のわたしのやりたいことが。。
女たちだけで家を作ったらめっちゃ面白そうやん!
自分(非力なわたし)が家を自分の手で作ってみたい!
そもそも壊れない家を作るためには
こんなものを使うから、女性や、人間の手では作れない、ということになっちゃう。
でもそもそも、そんな大きな家が本当に要る???
20畳のリビングがあるのに、子供が学校に行き、就職し、巣立った時に、夫婦だけが家に残ってる寂しさ。
時々帰ってくるはずの子供や孫たちも、高いローンを組んだ家があるので帰ってこない虚しさ。
なんのためにローンを払い続けてこの家を作ったんだろう?
そんな声を聞いたこともある。
人氣(ひとけ)のない家だけが残る寂しさ。。。
『ずっと人が生きてくれる建物を残す』ことが誇りだったわたしが、こんな現代の現状を見て悲しく辛くなってくるの。
あったかいはずの家が、帰ると寂しさしか感じない家に変わってしまうなんてやだ!!!!
でも、沖縄のワークショップで作った小屋には完璧じゃないけれど、壊れるかもしれないけれど、ここには温もりがあった。
笑い声や歌声が聞こえた。
月の光に映えているこの建物は美しかった。愛おしかった。
わたしたちが文字通り汗水垂らして作った建物だもん!
小さな小屋に20人ほどがひしめき合うように火を囲んでご飯を食べて、語り合った。
子供達の笑い声や、歌声が聞こえてきたあのエネルギーが溢れていた。
場はエネルギー。それを知っているわたしは、建物という場を自分の手で作ってみたかったんだ。。。そうずっと。
女性でも作ることができる家。
美しさ、可愛さ、純粋さ、艶やかさ、軽やかさ、温かさ、柔らかさ。。。
こんなエネルギーを反映するような家を作れたらどんなにおしゃれで、斬新的で、素晴らしいことだろう!!
何よりかっこよくない??
女性が地下足袋履いて
でも鮮やかにファッショナブルに
(ピンクの服の人はファッショナブルじゃないけど)
家を作るために男性は、女性のサポートをしてくれる社会。
実は、ビジョンをみた巫女が審神者(男)に伝えて、それを叶える男たち、って感じじゃない?
この時に確実にわたしは夢(ビジョン)が生まれた!
女性だけのビルダーの集まりを作りたい!
わたしが16歳の時から建築に関わり、父が左官業だったこと、設計だけじゃなく現場監督までやれたこと…
全てがギフトに変わった瞬間だった。
価値観が激変した沖縄の1回目のワークショップの最後の日。
最終日の夕方に出た虹。
そう。見事なダブルレインボー。
ここまで美しい完璧なダブルレインボーは初めてみた。
ダブルレインボーの意味。
【卒業】と【祝福】
よくやったね。さあ次に行こうね。【卒業】
さあこれからです!さらに飛躍しますよ!【祝福】
そしてハワイではダブルレインボーを見ると「またここに帰ってこれる」という意味だそうです。
銀ちゃんとゼウスに初めて会った日にみたダブルレインボー。(実は銀ちゃんとの「レインボー」というキーワードについてはまたもう一つ伏線があるのですが、それはまた別の機会に)
沖縄でわたしが価値観を激変させたワークショップの最終日に見たダブルレインボー。
わたしは何を卒業し、何の祝福を得ることができたのか。
それはもう少し先にわかるのかもしれない。