ADAS曲線①
AD曲線
AD曲線(総需要曲線)とは、財市場と貨幣市場を同時に均衡させる物価水準と国民所得(GDP)の組合せの集合である。ISLM曲線に物価変動の影響を導入することでAD曲線が導かれる。
貨幣市場の均衡式M/P=Lを基に考えると、物価(P)が下がると、マネー座プライ(M)が増える。するとISLM分析より金利が低下することになる。
金利が低下すると企業は積極的に設備投資を行うようになるため、民需の増大に繋がる。つまりGDPは増加する。
この関係を表したグラフが総需要曲線(AD曲線)である。AD曲線は右下がりのグラフになる。
AS曲線
AS曲線(総供給曲線)とは、労働市場を均衡させる物価水準と総供給(GDP)の組合せの集合である。
ディマンド・プル・インフレ
・AD曲線の右上シフトにより発生する
・AS曲線はシフトしない
・物価の上昇 + 均衡GDP増加
コスト・プッシュ・インフレ
・AS曲線の左上シフトにより発生する
・AD曲線はシフトしない
・物価の上昇 + 均衡GDP減少