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【追記】関空に行くつもりがやっちまった件。
もしかしたらこのタイトルでもう内容がわかった方もいるかもしれない。
今から約20年前、私は関空へ行くためにJRに揺られていた。
奈良から関空へ向かう方法としては、南海のラピート、高速バス、JR関空特急はるか、この3つが主要かと思う。
私は貧乏性で、さらに本数があるのとの理由から長らく天王寺経由でJR関空快速で行っていた。
これが全ての間違いの始まりだった。
関空快速は和歌山行と同じ列車があり、日根野駅で車両を切り離すのだ。
関空・紀州路快速和歌山行き
主に後ろの方の車両が日根野駅で切り離され和歌山へ行く。前の方の車両は関空へ。
連日の激務で疲れていた私は大きなスーツケースを横に熟睡してしまう。
目を覚ました時、景色がなぜか山ばかり。もしかしてと周りを見渡すとスーツケースを持った客は私だけ。
乗る車両を間違えてしまったのだ!
起きていれば、日根野駅のアナウンスや、スーツケースを持った人が車両を乗り換えるのに気付いていたはずだった。
それももう後の祭り。
だんだんと不安が押し寄せてくる。
関空でオーナーと待ち合わせており、一緒に仕事でパリコレに行く日だったのだ。
電車はなかなか駅に停車しない。
もう冷や汗と恐怖で押しつぶされそう。
やっと停車した駅で取りあえず降り、駅員さんに聞く。
「関空へ行くつもりだったんですが、どうやって行ったら良いですか?」
「そこのタクシー乗ってすぐ向かって!!間に合うから」
「お金は・・・?」
「もうお金は良いから!!」
「え、あ、ありがとうございます!!」
タクシーに乗り込み「関空まで」と告げる。
「乗り過ごしてしまって」
「何時のフライト?」
「えっと、○時出発で国際線ターミナルです」
「大丈夫、間に合うから。
乗り過ごす人めちゃくちゃ多いから。飛ばすし間に合うから心配せんでいいですよ。」
タクシーに乗り込んでそんな会話をしていたら、ホッとして涙が溢れてきた。
泣きながらいっぱいお話した。
オーナーにも連絡を入れた。
和歌山駅から山道をタクシーで戻る。
時間に余裕を持っていたので、フライトの1時間半前には関空に到着した。
この時の駅員さんの素早い対応には本当に感謝している。おかげで電車を降りて1分後にはタクシーに乗っていたと思う。
そしてタクシーで泣きながら私の話を聞いてくれた運転手さんにも感謝の気持ちでいっぱい。
大失敗はしたが、人のあたたかさを感じることが出来た。
それ以来、空港へはなるべく、寝ても大丈夫なリムジンバスで向かうようになったのは言うまでもない。
【追伸】
この電車、外国人観光客も多く間違えるそうでこんな記事を発見!
優しい人がいるもんだ。
パッと見て空港へ向かう人って大きいスーツケース持ってるしわかるんだよね。
【追記】
記事を読んだやんさんから、嬉しい追記の記事の提供がありました!!
なんとこの方、その後も活動され、JRを動かし、乗り換え間違えゼロを達成、JRから表彰されたそう。一人の力でも変えられることはある!!ほんまにちょっとええ話です。
やんさん、ありがとうございました!!
スッキリした~
・・・・・・
やんさんのこちらの企画に参加しました!
楽しい企画をありがとうございます✨