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ここは弱さおっぴろげパーリーの会場です、主役はあなた

ユア セキュリティホール

自分の欠点を、知っていますか。

最近知人が、それを「脆弱性」と呼んでいるのを耳にして、確かに付け込まれるところよね、と笑ってしまいました。全くもって初耳ではないけれど、なぜか新鮮に響いたのよ。どこかの界隈※1ではオーソドックスな物言いか、訳語なんだろうな。
(※1:もし哲倫界隈だったら「お恥ずかしい」と言うぐらいのプライドしかありません。)
言葉によってひっかかるシーズンが違うよね。

さて、脆弱性なんだから開示すべきではないかもしれないけれど、
わたしの脆弱性は以下の通りです。(読まなくても構いません)

・嫌なことを先送りする ※最近克服してきた
・八方美人
・共感しすぎる
・興味がないことを学ぼうとせず、興味を持つ練習もしない
・調子に乗りやすい(ex. 生徒会長になる)
・興味があることなら行動が早すぎる(独断に走る)ことがある(→時々危ない橋を渡る)
・効率厨もしくは合理厨
・忘れない
・人の言葉を自分の言葉に置き換えてしまう
・他人のパラフレーズの過程を奪ってしまう(感謝されてしまうけど…)
・段階を踏んで怒ることが苦手
・順序さえ踏めば相手の深いところまで踏み込んでよく、相手も自分に踏み込んでくれると思い込んでいる(ということをよく忘れる)
・人生に目標があって然るべきと思いがち
・怠惰
・自己犠牲的になることがある
・まだセルフケアの方法を確立できていない

数えたら14個ありました。意外と少ないな。この14のルートのいずれかをうまく辿れば、みなさんは榊原から何かしら奪ったり、傷つけたりすることが可能です。
もちろん、みなさんが榊原のこと、嫌いならですけど。


ユアグッドポイント

しかしね、セキュリティホール※2のような言い方をしましたが、うまくやればこの脆弱生たちは一種武器にもなりえます。短所は長所の裏返しだって、よく言うでしょう。(※2:あるいはコンピュータなら、これは長所と短所のバランスの話になりますね。)

だからたとえば、私なら、
リソースを闇雲にふりまかず限定的に使うことが出来るとか、他人の苦しみを言葉で掬いとるお手伝いができるとか、(略)。

今のところ仇討ちを押し付けられがちなのがやれやれってところです。正義感を煽られるというか。相談とかも、たまにそこまでいってしまうかな。助けを求めるのと仇討ちを頼むのはちょっと違うぜ。

でも短所を長所として活用できているとも思います。これはきっと、みんな一緒ですね。


ユアnote

わたしがこうやって脆弱性を開示する前からわたしに被害が及んでいたということは、わたしに接する機会がある人ならば誰でも、わたしの脆弱性を窺い知ることができるということですね。当たり前だけど。

わたしが開示するまでもなく、わたしは筒抜けだし、あなたもきっと筒抜けです。ていうか多分、よその人のほうがわたしのことはよくよく見えるんではないでしょうか。視点と目の良しあしにもよるけど。
わたしもあなたも、自分が今着ているシャツの柄さえ見えないし。これは詭弁ですが、でも、そう思いません?

noteだってひとつの穴です。わたしを、あるいはあなたをよくよく知ってほしいと思って書かれたセキュリティホールです。書いてあることは、あなたが固執していることだから。固執は弱さです。出る杭は打たれる。出なければ打たれないのに、固執しているから出る、ひとつの脆弱性。なぜ出た?

こういうことを考えると、(人に見える場所で)書くことってのは、
弱さを強さに変換するのではなくそのまま弱さとして、弱さでもって生きようとする人の営みのひとつなのかもしれない
、と思います。これを言い換えてみてくれって言われたら、あなた、なんて言い換えてくださいますか?「救済」?「多様性」?「存在」?ぜひ知りたいですね。


アワー note(s)

noteを始めたきっかけについて書いているエントリって、そこそこあるじゃないですか。タグすらある。
わたしも書いたし、あなたも書いてると勝手に推測します。えっ書いてない?読むから書いてくださいよ。書いたら教えてね。

でも、おかしいと思いません?なんで自分がnoteを始めたのかって、なぜそんな事幅を取って書くんでしょう。単純に始めたかったからでしょ?noteを始めるにあたり運営から密かにそういう風にエントリを書くよう脅された記憶もないしなあ。あります?


「なんで子供を産むのか」なんて普通は(一部の哲倫の民を除き)長々と語りもしなければ綴りもしないですよね。「できたから」「欲しかったから」とかで終わるんだと思います。ちなみに私は「欲しかったから」生まれました。

思うに引っ越しの挨拶のようなもので「人に見える場所で書くよ、わたしこれから書くよ、見てね、知ってほしいことがあるから、書くよ!よろしくね!そしてもちろん読むよ!」というアピールかなとおもいます、普通に。
自身の脆弱性への接続を他者に促しているとも言えますね。特に、書くのが下手なら。noteは脆弱性のコミュニティで、脆弱性のコミュニティにおそるおそる入っていこうとする人々のサマが、例のタグなのかもしれません。

セキュリティホールの連続体って面白いですね。ばねみたい。
noteがすごく資本主義的でありながら、それなりに敷居が低く見えるのは、こういう所以かもしれません。他の媒体との比較とかしてないし、何の根拠もないから、真に受けてもらっちゃ困りますが…

こういう某氏的詭弁能力も、実はわたしのもう一つの脆弱性、もとい、悪さかなあと思ったり。うふふ。youtubeでliveでもしようかな。スパチャをもらう代わりに質問に答えて手品を見せる、たまに見ると面白いショーを、しようかな。やっぱりワルいことだからやめようか。いや、ワルくはないよな。困ったもんですね。でも、こういうマジックショーってすごくウケちゃうからなあ。これはみなさんの脆弱性。お互い困ったもんですね。

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