
時間外の仕事の連絡は無視でおーけー?
ども、かにかまトマトです。カナダでアプリとかを作ってます。
時間外の連絡は無視してもいい権利
オーストラリアで「労働時間外は連絡を無視してもOK」という法律が制定されたらしいです。
内容は、「勤務時間外に仕事の連絡を無視しても、不利益な扱いを受けない」ということを法律で明文化するようです。
狙いとしては、従業員が勤務時間外の上司からの連絡を無視する権利が保証されています。
従業員は勤務時間外の上司からの連絡を無視する権利が保証される。
処罰を恐れることなく、勤務時間外の電話やメッセージに応答しないことが可能になる。
この法律は、仕事とプライベートの境界を明確にし、ワーク・ライフ・バランスの向上を目指す。
だそうです。
確かに、この法律は日本にもあってもいいのではないでしょうか。
日本にも36協定があって、原則として月45時間・年360時間が時間外労働の上限でそれ以上は働けません。これは日本も法律が守ってくれます。
ただ、サービス残業とかはいまだにあるように見えるのですがどうでしょう?
日本だと業務時間外であっても、電話やメッセージを完全に無視すると後で
めっちゃ文句言われるってのはありそうです。
時間外に仕事のメッセージの返信や電話に反応しないといけないとなると、だいたいサービス残業扱いだろうと思うので、まだまだ見えない残業ってあるんだろうなぁと思います。サビ残ってホントに悪です。
日本は残業にはめっぽういい加減なので、そういうのが法律で明文化されると反応しなくてもよくなるので、労働者にとってはいいことかもしれません。
あぁ、僕も日本にいる時は、休みの日でもよく電話かかってきてたなぁ・・・。まぁ会社員ではなかったのでしゃーないんですが。
世界の「繋がらない権利」
ちなみに、現在は僕はカナダで働いていますが、仕事の休みの時や休暇中にメッセージが飛んできてもほとんど反応しません。送ってる側も休み明けに見てねって感じで送ってきているので、逆に反応したらびっくりされます。
なので精神衛生はすごく働きやすいです。
もちろん業務内容とかポジションによっては対応しないといけないことはあるでしょうが。特に何もなければ勤務外の連絡はほぼ無いんじゃないかなぁと、僕の周りを見ていると思います。
現在、カナダの法律としては下院に「繋がらない権利」に関する法案が提出され議論中のようで、いずれ法制化するのかどうかが気になるところではあります。
フランス・イタリアでは、この「繋がらない権利」は2017年には法制化していて、雇用形態に明記したり、会社の規約に明記することが義務付けられたりしているようです。
メキシコでも2021年に「テレワーク法」の一部として法制化されているみたい。
世界中でテレワークが爆発的に増えて、いつでも連絡できてしまえる状況になってしまったので、ついつい働いてしまったり、雇用側が働かせてしまったりしまうのでそれを防がないとっていう背景があるようです。
日本人は長時間労働なのか
ただ、OECDの2021年度の労働時間ランキングによると、日本は22位で、もうすでによく働く人種ではなくなっているようです。

なので日本人はよく働くってのは案外もうイメージだけで、実際はそんなことないのかもしれません。
昔はサービス残業とか休みの日でもガンガン連絡がくるってのはよくあったのかもしれませんが、現在の少子化の日本においては会社もかなり気を使っているのではないでしょうか。じゃないと若い子がすぐ辞めてしまって会社側も困ることの方がきっと増えているはず。
なので日本においてはもうわざわざ法律で明記しなくても、勝手にそんなことしなくなるのかもしれません。
ということで
日本にも「繋がらない権利」があってもいいのになぁと思う一方で、心配なこともあります。
あくまで「繋がらない権利」なので、逆にいうと「繋がる権利」もあるはず。
「働きまくって出世したい」って人や野心に燃える優秀な人達まで仕事を制御されたら、それはそれで経済的にマイナスなような気がします。
こういうこと言うと、「一人でも返信するやつがいると抜け駆けみたいで、他の人が不公平だ」とか言うやつが出てきて、一律で取り締まれみたいな足を引っ張るやつが出てくるのが日本社会です。これもよくない。
優秀で頑張ってるやつが勝つのは当たり前だし、もっと頑張ってもらえるような社会にしないと日本の経済力や国力はどんどん落ちてしまうのでは?ってのが心配です。
返信したいやつはすればいいし、したくない人はしなくても文句を言われない。そんな感じの空気になればいいなぁと。
ではでは。