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医大の「不正・不公平な入試」の裁判

医大の不適切入試の問題が2018年に報道されました。
しかし、この不適切には2種類あり「不正」と「不公平」で分けて考えるべきと思いますが、どちらも「不正入試」として扱われてしまっています。

①「不正」な入試

この問題は元々は、

文科省の政策局長が
自分の息子を入学させてもらう事と、
文科省の私大支援事業の対象に東京医大を入れる事を
東京医大の理事長・学長と個人的に取引した。

という「役人大学裏取引」の「不正」な入試の問題でした。

この問題は次第に話題にならなくなった気がしますが、今年7月20日に東京地裁から判決が出されています。

元文科省局長・元大学理事長・元大学学長の3人には執行猶予付きの有罪判決です。
この人たちは「判決後控訴の意向を示した」と当時の記事には書かれていますが、現在どうなっているのかは私が調べた限りではわかりませんでした。

②「不公平」な入試

しかし「不正」入試発覚後に、入試における男女差別年齢差別という「不公平」問題にメディアの論点が変わっていきました。

そして昨日(9月9日)、元受験生による裁判の判決が東京地裁で出され、元受験生への慰謝料の支払いが命じられました。

大学入試における「不公平」問題は、過去にも年齢を理由に不合格になり裁判になった事例がありましたし、入試要項にきちんと記載すべきと思います。

逆に、ほしい人材・加点の方法も記載しておけば大きな問題は無いと私は思います(特に私立であれば)。

しかし、「不正」入試は個人的な裏取引ですので、入試要項に記載などできない不正であり、どうやっても許されることではないと思います。

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