国立大学病院は、赤字だらけ・・
日本の42国立大学の病院収支が、合計302億円の赤字になる見通し(2023年度)らしいです。
平均すると1病院あたり約7億円の赤字。
黒字の病院もあるようですが、40億円以上の赤字見通しの病院もあるようです。
「医は仁術」という古くからの言葉がありますが、現代においてはそれだけでは医療は継続できません。
より高度な医療を施すためには、高額な薬・高額な機器が必要になってきます。
大学病院は、より高度な医療を提供することが期待されていますが、同時に大学病院の医師は高度な「研究」も期待されています。
臨床医療と研究を掛け持ちで行っている医師が大学病院には多いと思いますが、来年2024年からの病院働き方改革で、ますます人手不足になると思われます。
赤字も心配ではありますが、「高度な医療の提供」ができなくなることがより心配です。
昔は「国立の病院なんて赤字でいいんだよ」という言葉をよく耳にしましたが、経済力の低下している日本ではもはや許されません。(ですから、「独立行政法人」という区分に変更され、親方日の丸ではなくなりました)
色んな業務を効率化していく必要があると思いますが、それがなかなかできないほど「白い巨塔」の闇は深いとも思います。