地方の労災病院が閉院か
新潟県と上越市が、新潟労災病院を将来的に閉院する可能性があることを住民説明会で伝えたようです。
上越市内には他に5病院あり、そちらに役割(患者さんを含む)を引き継いでもらおうという事のようです。
上越市の人口を調べてみますと約18万人でした。
そこに現在6病院あるという事です。
一口に「病院」と言っても、規模(病床数)や診療科によって様々ですので、この「人口18万に対して6病院」が多いのか少ないのか一概に言えませんが、私個人の印象としては「多い」印象です。
先日、社会福祉協議会の訪問介護事業所が年々減少していることを記事で書きました。
介護も病院も減少あるいは再編が必要な事は、全国の地方地域での共通な事のようです。
住民からは「継続要望」の意見が出されたようですが、この事も他の地方都市と同様です。
しかし、人口が減っている地方都市においては、患者も減るという事です。
患者が減れば、病院の収益は赤字になっていきます。
この赤字を「誰が補填するのか?」という事を考えながら医療を行わなければ、地方都市は経済的に破綻してしまいます。
このバランスは難しいと思いますが、より効率的な医療ができると良いと思っています。
ただ、今回の事で少し気になった点は、閉院を予定しているのが「自治体病院」ではなく、「労災病院」という点です。
上越市には市立病院と県立病院があるようですが、そちらの存続を優先したという事なのかもしれません。