見出し画像

むきだしのバケットが苦手で実践したフランス語

昨日、アメリカの朝食が大好きですという話を書いたのですが、しばらく前に合計1年ほどパリに住んでいた時もパンに魅了されていたなというのを思い出したので、今日はそんなパンにまつわる話を書きたいと思います。

フランスのパン屋さんと言ったら、焼きたてのバゲットをはじめ、クロワッサンにパン・オ•ショコラ(クロワッサン生地にチョコレートが入ったもの)等々、魅力的なラインナップで毎日でも行きたいほどパン好きにはたまらない場所です。

バケットもトラディションという種類が大好きで、よく買って食べていました。トラディションのほうが表面がバゲットよりカリッとしているので、ベーグルをカリカリにトーストして食べる派の私にはたまらなく好きな食感です。ちなみに、トラディションと名乗って販売するには色々な規則を守って作らないといけないようで、トラディションのほうがバケットより幾分か値段も高いです。

たまに運が良ければ焼きたてを買えて、一回は夫氏が私を訪ねてパリにきていた時に焼きたての匂いに我慢できず、そのまま近くのスーパーに駆け込んでバターを買って、行儀は悪いですが歩きながらトラディションのあたたかい頭の部分をちぎってバターにつけた食べた思い出は今でも忘れないくらい美味しかったです。

そんなパンが大好きでほぼ毎日のようにパン屋に行っていた私ですが、パリでパン屋に行きはじめた頃、どうしてもこれだけは・・・というのがありまして。。。 それはバゲットを買うと、手で掴むところを紙で巻いてくれる以外、ほぼ剥き出しで渡してくれるのですが、その剥き出しの部分が色々なところにあたるんじゃないかといういらない心配をしまくりまして(大雑把な割に綺麗好きでして)、そこで覚えたてのフランス語で実践した言葉が、
「un sac, s'il vous plaît(アンサック、シルブプレ)」(袋を一つください)

普段だったらエコバックを持っていてそこに入れるのですが、剥き出しのバゲットを使いまくっているエコバックに入れる勇気がなく(どんな勇気って感じですが)、袋を1枚購入しては、バゲットを入れてもらい家に持って帰っていました。袋はゴミ袋に有効活用です。
私の場合はバゲットを買ってから電車に乗らなくても家まで歩いて帰れるので歩いて帰っていたのですが、よく電車に乗ると剥き出しのバケットを3本くらい抱えて電車に乗ってるマダムやムシュを見かけて、その度に剥き出し部分が色々なところにあたるんじゃないかと、余計な心配をしていたものです。
海外出身の友人にこの話をしたらよく大爆笑していました。友人曰く、生活の一部になっているからちっとも気にしていないと思うよ。カニアも長くもしパリに住んだら何年か後にその姿披露していると思う、と。
私もそうなんだろうなと思いつつ、たまにパリにいくとやっぱり、un sac, s'il vous plaîtと言っている私がまだいますからね。

トラディションをハーフサイズで買ったのですが、いつも通り紙が巻かれてきたので、袋を1枚もらい。。。でも袋からトラディション出ちゃってるから、でてる部分を死守しながら帰りましたの写真です。

いいなと思ったら応援しよう!