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積みくずし日記|2024年10月1日(火)

本を買うのが好きだ。ふらっと入った古本屋さんでパッと目を引いた背表紙を抜き出す。旅先へ行けば、「地名 本屋」でGoogle検索をかけてしまう。

本を買うのが好き、という話をすると読書家と思われがちだけども、私個人としては本を読むのは下手だと思っている。集中力が乏しく、目が、脳みそがページを滑っていく感覚がある。そういう時は3ページめくっていても頭に入っていないので、ページを行ったり来たり繰り返すことになる。

東京へ来てから約2年、暇さえあれば本を買う日々を過ごした。
実家にいた時代から持っていたものを含めると、狭い部屋に200〜300冊はあるのではないかと思う。りんご箱を積み上げた本棚から溢れた本は絶妙なバランスで壁を支えに積み上がり、少しさわれば簡単に崩れる。

本の城が築かれていくスピードに当然、読書スピードは追いつかず、入社してから読めた本は30冊もないんじゃないか、と思っている。本の情報をスマホで調べて買いに行くのに、結局読まない。そんなことを何度繰り返しただろうか。
就職してから、仕事へのスイッチ切り替えは早くなったものの、文字を飲み込んで想像して楽しむ行為がとことんできなくなってしまった。頭の中にいつも業務へのプレッシャーがチラついて、通勤中や昼休憩はおろか帰宅後も本をなかなか読めなくなってしまったのではないか、と考えている。

2024年9月30日に新卒から約2年間務めた会社を退社して、まずやりたかったことは「積読を崩す」ことだった。もうどうにも手がつけられなくなった本を整理しながら、1日1冊くらいは本を読みたい。

その記録を、のんびり始めたいと思う。


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