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【読書感想】 白夜行


白夜行びゃくやこう 東野圭吾



なんだこのおもしろさはーーー‼️


さすが東野圭吾❗️としか言えん‼️

愛することは「罪」なのか。それとも愛されることが「罪」なのか。
1973年、大阪の廃墟ビルで質屋を経営する男が一人殺された。容疑者は次々に浮かぶが、結局、事件は迷宮入りしてしまう。
被害者の息子・桐原亮司と、「容疑者」の娘・西本雪穂――暗い眼をした少年と、並外れて美しい少女は、その後、全く別々の道を歩んでいくことになるのだが、二人の周囲に見え隠れする、幾つもの恐るべき犯罪の形跡。しかし、何も「証拠」はない。
そして十九年の歳月が流れ……。
伏線が幾重にも張り巡らされた緻密なストーリー。
壮大なスケールで描かれた、ミステリー史に燦然と輝く大人気作家の記念碑的傑作。200万部突破!

Amazon 内容紹介より



家族の本棚に十数年ずーーーーーっと納まっていた本です。笑

あるのは知っていましたが、実はワタクシ、東野圭吾さんの作品にはあまり興味がなく……すんません(^▽^;)笑

なぜなら『絶対おもしろいに決まってる』から笑

なので、小説は読まず、映画やドラマを観ていました。
それだけ安定感があるという事ですね。

読んだ事がない訳ではありません。
『手紙』『変身』は、読みました。

『手紙』では号泣し『変身』は私が購入し、とてもおもしろかった。

家族の本棚には『容疑者Xの献身』『ナミヤ雑貨店の軌跡』『放課後』もあります…。
読んでいませんがね…笑


『白夜行』は、映画もドラマも観たことがありません。
先入観で「逃走系ラブストーリー」だと勝手に思い込んでいました笑

なんらかの障害で結ばれない2人が愛の逃避行を続けた末に死ぬとか。それ系かと笑笑
東野圭吾ナメすぎてた笑
なんせ恋愛悲劇モノは苦手でして…(-_-;)

だがしかし‼️
全然そんな小説ではなかったです笑


廃墟ビルで、桐原亮司の父が刺されるという殺人事件が起きる。

当時このビルで遊んでいた小学生が第一発見者。

容疑者はいるものの、これといった証拠はなく、事件は未解決で終わる。

容疑者の娘である西本雪穂は、とんでもない美少女。
周囲の目を惹く彼女の周りでは、不幸な出来事が相次ぐ。

時代は変わり少年達は成長していくが、どんな想いで生きてきて、どんな未来を望んだのだろう。

想像すると胸が苦しい……。

東野圭吾作品はメッセージ性が込められている。

親という存在の重要さが第一にあり、そう育ってしまった過程で今後の生き方に影響される。
後悔することばかりである(T-T)

事件の真相は複雑に入り組まれていて、後半で徐々に推理されていく様は読んでいて鳥肌が立つ。

では、あの時のあれは……と、疑問点はすべて回収され、腑に落ちる。


愛が全面に出されるが、それらをうまく操作する様が秀逸。
その中にさらなる愛が含まれている。
すべては愛のため。欲のため。

とても複雑なのに無理のないスマートな作品。
細部の気になる部分(おそらく、想像にお任せしても良い点)を、既読者と語り合いたくなる。

ホントよくできてる。

全く内容知らずに読んだので、もう感動しまくっていて、余韻が凄いです……(༎ຶ⌑༎ຶ)💕

終わり方も、とにかく最高すぎる…‼️


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