俺ガイル結2感想会。
はじめに
『やはり俺の青春ラブコメはまちがっている。結』第2巻の感想会を、有志で行いました。感想会が開かれたのは発売から約1週間後の2月22日から23日にかけて。以下はその記録です。
お読みいただければ分かるように、かなりラフな座談会となっております。補足できるところは多少補足しましたが、うる覚えのまま話している箇所(「それを言うならうろ覚えよ」)、記憶を頼りになんとなく話している箇所も、ライブ感を伝えるために残してあります。
また、「俺ガイル研究会」として同人誌を発行するなどかなり長く活動している面々のため、八幡ばりに相手の心理(≠感情)を先読みして話している箇所もあります。伝わりにくいかも、とは思ったのですが、会話のスピード感も楽しんでいただきたいと思ったので、とくに説明などは加えていません。
ともかく、かなり気軽に行ったものなので、読者の皆さまにおかれましても、とても気軽にお読みいただければ幸いです。途中からはかなり詳細に、物語に沿って感想を言い合っています。『結2』がお手元にあると読みやすいかもしれません。
それではどうぞ。
※1
以下のブログを参考に話しているところがあります。適宜ご参照ください。
※2
また、参加者は以下の通りです(本文に登場順。カッコ内はツイッターアカウント)
pf (@HumbertWendel)
clp (@clpXclp)
才華 (@zaikakotoregail)
ひろたき (@la_volche)
なみもん (@namimon_jp)
飄々図書室 (@hyohyolibrary)
ゆき (@genuine_note)
各人の感想
まずは順番に感想を述べていきました。
pfさんの感想
pf 他校の男子って話を聞いたとき(43頁)に隼人くんはどこまでわかって爆笑したと思う? 八幡と絡める材料を手に入れて喜んでるだけに見えてしょうがない。
clp まあ、そうですよね。
pf 僕の脳内はやはちがどれだけ正しいのかわからないんだけど。あと、今回の「受験問題」は「ただ一つの不都合な真実」(227頁)は何でしょうだよね。14巻の時に「めっちゃ後悔してます」の表現の時に(290頁)、引用をたくさんしまくったのと同じ仕組み。「殊更に〜」とか「意を捻じ曲げ〜」は何ですか、っていう「問題」が出てるので。解きましょうのがあるよね、というのと。「モクテル」(166頁)は露骨すぎてもう「中学校受験問題」ですよねというのと。あと、anotherの時にはこんなに陽乃さんに言及してなく、陽乃さん陽乃さんしてなかったように思う。
clp もしかしたら次で陽乃×隼人の線がまた出てくるかもしれない。
pf でも、「お前に興味ないんだよ」って8巻か9巻か、で言っちゃってるんで(8巻、197頁。下記参照)。このフラグはもう折れたままもうどうにもならないよね。
clp その折れたフラグを更に折ってる13巻が未来なので、まだ大丈夫という話がないですか?
pf 今ならまだ間に合うルート?
なみもん なくもないかなという気はしますけどね。あそこまではっきりと言及するとは思わなかった。
pf 「大好きよ」(13巻、263頁)とか言われちゃってるからね。
なみもん そっち行っちゃうとそうなっちゃうから。
pf ……あと「優しくない女の子は嫌いではないけれど」(266頁)の逆説の意味がわからんとか。
clp そこら辺は後々おいおいやって行きましょうか。……pfさんがまとめてくださった中で「男物もあるんですか?」(171頁)について「意図不明」って書いてあるんですが、これは「八幡に着せたい」っていうあれじゃないんですか?
pf ああ、そうかも。いろはすが? いろはすが、か。
clp 着せてみたいで、そこでさらにどこまでの意図を、っていう感じで「意図不明」とされてるんだったら、わかんないですが。シンプルには八幡に着せてみたいじゃないかなと。
pf そうだとすると回収がないよね。
才華 回収ないと思います、たぶん。結構それ唐突にそういう話になって終わったんで。尻切れトンボだけどそれだけなのかなって。
clpさんの感想
clp だいたいわかりやすく書かれてて、古いネタを開き直って書いてるなって思いました。で、地の文というか、八幡の観察眼とか対応能力が上がっているなという気配を感じました。このへんは飄々さんの感想と比べてみるとおもしろそうかもしれません。公式の2次みたいな捉え方だと、ゆきのんの出番が少ないので、ゆきのん派の人がイライラしないかなと心配をしながら見ていました。あとは、本編では雪ノ下エンド、……エンドと断言していいかわからないけど、雪ノ下が選ばれたみたいな感じだったけど、雪ノ下自体の描写が少なかったじゃないですか。で、逆に由比ヶ浜は本編で結構書かれていたので、特に八幡との関わり以外で雪ノ下をこの結シリーズで描いてほしいという希望を持っています。
pf 相変わらず感情が書かれないので、あの人。
clp 八幡へのリアクションなんですよね、ほぼ。ていう、そんな感じです。
pf 小説が上手になってるのよね、きっとね。10巻あたりと比べるとね。進路の話はばっさり削られてて、確かに進路って話を進めるのに関係ないのよね。ないほうが話はスッキリするんですよね。三浦を奉仕部に来させる説得力を持たせるため、成績の話を入れざるを得なかったのかなみたいなことを、と当時思っていて。
clp 出版的な理由で、10巻を出すために敢えて話を広げたとか。
pf 10巻では文理選択の話のせいで隼人くんの謎が増えたけど、文理選択がなくなったので結2では隼人くんの解像度が上がっちゃった。すごく隼人くんくっきりした。
clp ただ、くっきりしすぎというか、陽乃のことをあれだけはっきりと言ってしまうっていうのは、飄々さんが「誰なんだお前は」的なことを書いてらっしゃったけど、どうなんでしょうね。
pf 公式の2次作品っていうのは、そうよね。anotherの時から。
ひろたきさんの感想
ひろたき 雪乃の描写が少ないみたいな話があったと思うんですけど、anotherでは完全に無いに等しいと聞いていた記憶があって。個人的な期待かもしれないけれど、次巻以降、これから雪乃の問題に波及していくのではないかっていうのは思いました。3巻で終わったら意味わかんないなって思っていて、4巻までは行くんじゃないかと思うんですよね、この展開の感じだと。無印では結衣がどう動くかみたいなことが強調されていたことを考えると、対称的に、結の方では却って雪乃の話になるかもしれない、というふうに願望混じりで思いました。251頁「彼女も、そうなのかもしれないな」の箇所が、数少ない雪乃への言及なのかな、と。
pf あー、そうなのかな。
ひろたき この「彼女」が誰を指すかはわかんないんですけど、原作と対照すると、雪乃なのかな、と。
pf これって隼人くんの台詞だよね? 隼人くんは雪乃を「彼女」と呼ばないと思う。結シリーズが雪乃の話よねってのは同意するけど。
clp 「彼女」と呼ばないっていうのは、八幡にはっきり言いたくなかったからぼかしたとか。
ひろたき たしか才華さんが似たようなことをおっしゃってたと思うんですが、「八幡と結衣がくっついたときに、雪乃は絶対に(八幡と結衣から置いてけぼりになって、救われないまま)どうにもならないだろ」みたいな。まさにその点が、最終巻あたりで問われるんじゃないか、とこの辺を読んでて思いましたね。あとは挿絵の雰囲気がめっちゃ変わったなっていう。
一同 笑
ひろたき 最初一発目の挿絵開いた瞬間、びっくりして。え、こんなんだっけ、って。
pf 笑 毎回思わん?
clp 毎回思いますね。
才華 毎回思うわね。
clp 10巻であった、誰かの後を追ってないように見えるけどそれだけでしかない(10巻、333頁。下記参照)、みたいな、そのあたりのやり取りもなくなりましたもんね。で、それが逆に、雪ノ下を掘り下げていく流れになるかもしれない。ひろたきさんはそれを期待していると。わりとみなさん期待してるんじゃないかな、その方向は。
pf 意見としてはポジティブとネガティブと両方あって。anotherのrは完璧に雪乃の話だったので、それを踏襲するのであれば雪乃の話になる。とはいえ、結衣が八幡にアプローチしまくってる話である以上、雪乃の話を書くと読者ストレスなんですよね。となると、そこを書かない物語が、わりとラブコメの文法ではあると思います。まあ、いろはに嫉妬しているという例外があるので、絶対ではないのですけど。でも雪乃については書かないといけないと思うな。
ひろたき 読んでて、ラブコメのルート感が如実に伝わってくるので。だから、雪乃ルートはないかなって。
pf 次の巻はバレンタインデーですからね。どうしても雪乃は出てくる。
ひろたき 期待してます笑
clp ちょっと違う話をすると、次巻バレンタインで思い出したんですけど、来月のイベントを考えてるみたいなことをいろはが言ってた(71頁)じゃないですか。あれって、10.5巻のフリーペーパーなんじゃないかなって。
pf あーそうですよね。デートコース考えてくださいって言ってたもんね。
clp そうそう、ちょっとはpfさんのサイトに貢献しないとなと思って笑
pf 笑
なみもん この結2って2月?
pf 1月だと思います。
clp マラソン大会だから1月中ではないかと。
なみもん なるほど。平塚のあれの話があったんで、もうプロムを匂わせにきたのかなって私は最初思ったんですよね。
clp あの場面、たしかに時期が、あれ? ってなりますよね。
なみもん このルートで迎えるプロムってどんな感じなのかなって興味はあるんですが、ま、でもたしかに解決ってことはそう(註:フリーペーパー)かも。
なみもんさんの感想
なみもん 僕はですね、このチャットに入る1分前に読み終わったんですけど。
一同 笑
なみもん すごい急いで読んだんで、あれなんですけど、全体を通して葉山が印象に残っていて。葉山が爆笑するところに始まり。本編では結構怒っていたはずなんだけど、結衣と「他校の生徒ガヤくん」が入るだけでそんなに笑うかって。その後も、本編では葉山が陽乃に対してはっきり言及することはなかったのに、それが出てくるとか。本編との違いという意味でも、葉山が一番印象的だった。それ以外だと、本編の12、13、14巻あたりで出てくる表現がそこかしこにあったような。例えば「たった一言に押し込めて納得〜」(250頁)とか、雪ノ下との打ち合わせのところの「詐欺師」(149頁)とかも14巻の歩道橋のあたりの(「詐欺の常套句じゃない」397頁)をこの辺に入れてきてるのが印象的だった。結ではそういうシーンが描かれることは絶対にないので、早いうちに出しておくことを意図しているんだろうなって。気づく人が気づけばいいかなくらいの仕込みなのかもしれない。
clp 単なるファンサービス的なあれかもしれないですしね。
なみもん ファンサービス的要素は結構あったのかなって。はやはちもいろいろあったし。
clp やはりみんなはやはちに行き着くという笑
なみもん さっきの「雪乃の描写があまりない」っていうのについては、本編も終盤では描写がなかったりするので、気にはならなかったけど、たしかに言われてみればそうだなって。
clp 私は、本編であまり描写がなかったから書いてほしいみたいなのがあるから、余計に気になったっていうのはあった。
才華さんの感想
才華 おおむねはブログに書いた通りで、私は言葉に興味があるので、基本的にはそういう読み方をしました。それを除けば、やはり、はやはちじゃないですか。想い人を投影しちゃうのってBLでよく見ますよね。男性向けの成人マンガとかでも。たとえばBLで、主人公と相手方の兄弟がいたとして、弟は主人公のことが好きなんだけれど、主人公は兄のことが好きで……つまり弟は叶わぬ恋をしているので、結局「兄ちゃんだとおもって抱いて!」みたいな、そういう展開が見えましたよ、はやはちで。つまり明らかに、葉山が八幡のことを陽乃だと思い込んで抱く未来が見えました、私には。
clp 代償行為として抱くと笑
才華 そう、そういう話じゃないですかね笑
clp 葉山は誰の言葉が欲しかったのかってか、まあ、八幡の肉体が欲しかったってこと?
才華 そうかもしれない笑
一同 笑
才華 最初から好きですよね、「結」の葉山は、八幡のことが。本編はそんなでもないような。
pf いや、本編でも相当。でも13巻よね。
才華 本編だと、まだ「お前のことなんて嫌いだよ」っていう感じの好きの仕方じゃないですか。
pf 少女漫画のそれ。
才華 でも「結」はもう……
pf 「新」がそうなんだよね。
才華 なんなら熟年夫婦まである。14巻まで通ってきてもう一回ループしてきた人たちの世界線じゃないですか?
clp ありますね。それあるー。
才華 そういう熟練度を感じましたね。書き方がうまくなってるし。
clp ということは、葉山がやっているのはいろはすと同じことをやっている可能性が。言い訳として陽乃のこと出すけれど、本命は八幡と。
一同 笑
pf いろはすマジ女よけ。三浦は女よけにちょうどよかったかって。
才華 いろはすは女よけに都合がよかったか?(cf.10巻、302頁)、ですね
一同 笑
pf 女性向けのラノベのアニメ化とかやりましたよね、わたりん(橘由華『聖女の魔力は万能です』のシリーズ構成と一部脚本を担当)。あれの経験が大きいのかもしれない。
才華 多少はあるかもしれないですね。脚本慣れしてきたから、台詞のチョイスとか、違う気がします。
飄々図書室さんの感想
飄々図書室 おもしろかったんですけど、ファンサービスのオンパレードみたいな感じに感じてしまって。ストーリーはあんまり楽しめなかったみたいなところが、私はですが、ありましたね。あと、八幡のキャラがとっぱじめっから違うんで、こいつなんなの? って思いませんでした?笑
clp ぼっち陰キャでは絶対ないですよね。
飄々図書室 「似合うな、それ」(22頁)とか言うし、適当ぶっこいたとか5回くらい言ってるし(23頁ほか)、この人一体何なのって思っちゃったり、しました。
pf 10巻当時だとまだだよね。
飄々図書室 だからさっき出てたように、2周目っていう印象でしたね。お話的には、葉山と喋るところで八幡の意図が明らかになるのはミステリーみたいでおもしろいって思いました。
clp ストーリーが楽しめなかったっていうのは、例えばどのあたりとかあります?
飄々図書室 八幡の意図が明らかになる部分まではおもしろかったんですけど、読み終わって結局何が言いたい話だったのかなって思っちゃったりして。
pf 俺ガイルって、次の巻にならないと前の巻で何が言いたかったか、何が結論かってわからないんですよね。葉山くんは覚悟を決めたって宣言してるんで、そこで陽乃への態度が変わってるなってわかるけど、次の巻を見てからじゃないとこの巻で何を言いたかったのかはわからないですよ。
飄々図書室 あと、結1ともまたテイストが違うような気がします。
pf 結1は事実上7年前だから笑
飄々図書室 僕が一番に目についたのは八幡が違うやつになってるというところですね。
pf 八幡、コミュ障じゃないよね。13、14巻以降って。
clp プロム編ではそうですね。わりとプロム編の時点で、八幡? あれ? お前は誰だ? って疑問が沸き起こってた説はありますが。
飄々図書室 14巻で「あいったー」のくだりとかが過剰で、急にどうした? っていう。どこでそんな技術を覚えてきたんだ? みたいな。
pf 14巻の時には余計なもの、中二病的な何かを捨てるみたいな一文があったんですよ(13巻、49頁。下記参照)。余計なもの全部捨てる、っていうのが。だから、それ以降、八幡くんの人見知りみたいなのがなくなってたんだけど。今回は初めからないんで。
clp そこらへんも2周目説だったら13巻末で終わってた(註:それ以外を除外してやり遂げた後の八幡は、コミュ障ではない)という話が。
ひろたき たしかに、ストーリー的に言えば、結衣に目がいかないんですよね。読んでて、結衣が好きだったはずなのに、はやはちに目が行ってるぞ、というところがあり。で、読み終わって感想見たら、ぼざろの(キャラデザの)人だったかな、読んだっぽくて、イラストをツイートにあげてました。そこでは結衣が一面に描かれてて。もっと素直に結衣とのラブコメを楽しめばいいのかな、私が変な読み方をしてるだけなのかな、みたいなのがありつつ。そのギャップを如実に感じましたね。
clp ひろたきさんは、この巻での由比ヶ浜の書かれ方っていうのはどうでした?
ひろたき 何なんでしょうね……。結衣は動いているけれど、何なんでしょうね。
pf 噂に対する解法でっていう言い訳があって八幡にベタベタしているっていうふうになっているので、きちんと結衣は解法を示して動いていますなのだけど、そこが強調されないよね。というかせっかくのラブコメなシーンに言い訳があると読者は嫌なのでそれはそうなんだけど。
ひろたき 八幡側からのアクションも特に目立ってないし、外側で話が動いている感じがすごくするのかな……。
clp そのへんもさっきの飄々さんの「ストーリーがなんかいまいち」っていうのと、繋がる気がしますが。
ひろたき おもしろいんですけどね……。何か(私の)期待が変な方向に飛んでいたのかも、と改めて振り返りました。
clp ちなみに、由比ヶ浜別人説みたいなのは、どなたか思いました?
飄々図書室 たしかに、作り物みたいに思っちゃいましたね、僕は。
ひろたき ルートは踏んでて、着実にフラグは立ってて、デートイベントを重ねてみたいな感じではあるかな。
clp ゲーム的な。
ひろたき そうですね、ゲームっぽくはすごく感じたけど。でもそれはルートである以上、そんなもんなのかな。
clp 飄々さんのおっしゃる作り物っぽいっていうのは、例えばっていうのはあります? こんな感じのところが、とか。
飄々図書室 やっぱり最後のらへん、二人で保健室に行ったり(279頁)とか、一番最後の上着に入ってくる的なとこ(303頁)ありましたよね。もう付き合ってんじゃん、みたいな笑
一同 笑
飄々図書室 付き合ってるっていうか、もう一線を越えた後まであるんじゃないかみたいな。
clp 事後みたいな。
pf それ、クッキーもらった後に結衣に返そうみたいなことを八幡が明示的に思ってるから(237頁)、それの描写だと思うのだけど。
飄々図書室 生きてる人間というよりは、物語の都合で動いてるみたいなふうなことを思っちゃいましたね。
ひろたき でも、反動は返ってくるとは思いますけどね。「返報性」(280頁)はもう明らかに後々詰めるために置いてるだろ、みたいな。絶対にこれは裏返って返ってくる気しかしないんで。
clp わたりん読みをしてみた、と。才華さんは由比ヶ浜のアプローチの仕方についてはどう思いました?
才華 最後の上着に入ってくるみたいなのは、なくはないラインだけど、違和感は拭えないよなみたいな感じですよね、読み手としてはね。だから、ルートだから仕方ないって思っちゃうけど、そう思うのもよくないのかなっていう、自分の中の葛藤があり、つまり、自分として期待しているのは、「結」って銘打っておきながら、別に結衣ルートではないという、そういうものです。あんまり露骨にルートじみているというか、生きている人として不自然なふうにはなってほしくないなという感じはありますね。11巻とかの結衣の印象が強いから、余計に齟齬があるように見える気はしますけどね。
pf 俺ガイルって普通に話が進んでいったら結衣エンドだったんで。雪乃も結衣も何もしなければ俺ガイル結になるのでは、っていう。
才華 これが7巻とかだったらあれなんだけど、9巻のことが事実になった後なんだなっていうのはちょっと思いましたね。ディスティニィーで「いつか私を助けてね」はもう終わってるし、二人で撮った写真もあるんだなって(342-343頁)。
pf 1巻でケーキ半分こみたいなのにえらいこだわってたじゃないですか。半分半分に(結1巻、305頁。下記参照)。それがまだ生きてるんだったら、次の話って雪乃がどこも行かないで、結衣と八幡が一緒に雪乃のところに行くエンドですよね。半分とかできないのかな、っていうのがまだ生きてるなら。
clp なみもんさんもどちらかというと由比ヶ浜推しだった気がしますが、どうです? 本巻の結衣を見てて。
なみもん つまり、ルートが違うという前提があるから、全力でそっちに向かっていっているみたいな感じはあるなとは思いますね。一方で、「待たないでこっちから行くの」(6巻、255頁)を体現するこうなるのかな、っていうところがありました。だから、本当に14巻時空から飛んできたっていうのは言い得て妙で。だって「待たなくていいって言いましたし」みたいな。一周目をプレイしてるからもうバンバン飛ばしていくみたいな感覚というか。
才華 こないだのガガガチャンネルで、わたりんが「結衣エンドなんですか」みたいなことを聞かれた時に、別にそういうわけじゃない、みたいなことを言っていた。結衣の話だからといって必ずしも結衣が幸せになるとは限らない。あるいは、幸せになるけど、幸せの解釈は人それぞれだよね、みたいな話をしてて。だから、たぶん自覚的ではあると思うんですけど。
ひろたき あと2巻は続いてほしいですね。ここで終わりはじれったい。
才華 雪乃がたしかに救われてないしな。本編でもただでさえ救われてない感じがある。だから、ここでまたなおざりにされたら悲しいは悲しいですよね。
なみもん 14巻まで終わった上で今回書いているわけで、このルートで描かれる3月4月はどうなって行くのか、雪ノ下はどうなるのかは描いてほしいし、描かれるとしたら楽しみ。
clp 仮に14巻の時空から雪ノ下も飛んできたんだとしたら、どんなふうに変わるんですかね。なんかいまいちイメージできなくないです?
才華 なんかだから変わんなくないですか? それが救われてないことの証左じゃないですか?
clp そんな気がするんですよね。
才華 自立しきれてないというか、なあなあな感じというか。解釈によるかもしれないけど。あまり世界の方も、自分の方も変わっていないのでは? という気はします。
clp わりとそこらへんの課題も新の後に投げられたままって感じなんですよね。……と、そんな感じで話し込んでますが、えっと、何の話からこうなったんだっけ?
一同 笑
才華 これで感想は一通りしたので。
clp じゃあ、これから冒頭から振り返って行きますか。
才華 ここからが本番なんだけど笑 前座で結構話し込んじゃったわね。
clp わりとみなさん抑え気味じゃないですか? あとでどうせ喋るからみたいな感じで。
才華 ま、ぱぱっと行きますか。
各章振り返り interlude
clp 飄々さんの「ほんとの言葉を探す?」のこの「?」は?
(※飄々さんツイート参照)
飄々図書室 この冒頭にinterludeが置かれている意味は何なんだろうと考えた時に、本文中で一番それっぽい箇所が「ほんとの言葉」(12頁)。この結2のテーマは「ほんとの言葉」だよっていうのをinterludeで提示したのかな、と思いました。
clp で、それを受けるような形で才華さんもブログを書かれてますもんね。
才華 はい、そうですね。
clp ということは、やっぱり才華さんもinterludeはそういうことなのではないかと思われた?
才華 けっこうinterludeは意味深いというか。日記を書いているんですよね。なんかこう、これで結衣もかなり言葉に自覚的なんだなっていうのがわかったのは収穫ですかね。「それを探すために書いているのかもしれない」とか、日記文学の本質みたいな話ですよね、これは。ある種の意味深さは感じましたね。
clp ちなみに、interludeの最初のほうの「眠い目をこする時の誰かみたい」(10頁)というのは、これは誰と思われました?
ひろたき 順当に行くならば、八幡ではないかと思うのですが。
飄々図書室 授業中とかに見ている様子を思い出してるみたいな感じでしょうかね。
ひろたき しかし、なんでもかんでも八幡を見出しすぎでは笑
一同 笑
飄々図書室 見出しちゃうんだよなー笑
才華 断りを入れるかのように雪乃のことも思い出すから、頑張って誰か=雪乃って解釈すると、本編の結衣っぽくなるんですよね。ただ結の結衣の性格を考えると八幡だろうなぁ。
ひろたき 雪乃か……。
才華 13巻でこのinterludeが来てたら雪乃だってちょっと思ったかもなって。
clp 結1で新年のお参りの後、雪ノ下が寝ちゃうじゃないですか。電車の中で。そこを参照したのかなともちらっと思ったのですが。ただ、やっぱ普通に解釈すると八幡なんですよね。さっき飄々さんがおっしゃってた授業中とか見ててっていうので、たしかにそのまんまだし。
なみもん その後の「やれやれって背伸びをして」とか「猫背のスタンド」みたいなとこもトータルで八幡に見立てているのかなって。
clp そうですよね。
才華 やっぱ全体的には八幡としか読めないように思いますけどね。
clp これが本編だともっとぼかすような感じになりそうな気もします。interludeで言ったら、12頁で「同じ人が書いているはずなのになんだか全然違う人みたいだ」っていうのが、本当に別ルートというか。
才華 メタ言及ですよね。けっこうそういうメタ言及エクスキューズはありますよね。別ルートだからという言い訳みたいな。モック・テイルも大枠で見たらその一環と言えなくもないですけど。そういうエクスキューズというか、別ルートの妙みたいなものはありますね。「ほんとの言葉を探すために書いているのかもしれない」だって、メタ言及的に読むことができて、つまり本編で書ききれなかったことを探すために渡航が結を書いているのかもしれないみたいな、メタ言及に読めますよね。
clp たぶんそうなんですよね。interludeの扱いは、毎回なかなか難しいですよね。
①意地悪く、葉山隼人は比企谷八幡に笑いかける。
由比ヶ浜の妄想日記説
才華 分岐としては、結衣の話も噂になって。
clp で、謎の「他校の生徒」(39頁、43頁)の話も加わると。
才華 うん、これが分岐ですね。
clp ここの章は葉山の爆笑に話が行くと思うんですが。その前に飄々さんの、由比ヶ浜の妄想日記の話をここで喋っときますか。
飄々図書室 本文の由比ヶ浜のキャラが何か変な感じだし、あと、雪ノ下にあまり言及されてないとか、比企谷がずいぶん由比ヶ浜にアプローチするような感じとか、interludeが冒頭だけで中にないとか、そう考えると、結2の本文は丸ごと「由比ヶ浜の妄想日記」なんじゃないかっていう考え方はおもしろいのではないかと思いました。最後に偽物だって言ってるところとかも、由比ヶ浜が自分で皮肉っぽくというか、二番目の女だけど今はこれでいいのよ、みたいなそんな感じっぽくも思われました。
clp 最後のこの「紛い物の物語で構わない」(309頁)が本当に由比ヶ浜の肉声なんだったら、interludeとここで繋がる感じですよね。
才華 怖いな……笑
一同 笑
clp そう、怖いんだけど、すごく悲しいですよね。うん、まぁ、怖いけど。……才華さんがおっしゃってた、本編の最初のレポート「青春とは〜」(1巻、11頁)から本文全体まで続けてレポートかもしれない(『レプリカ Vol.1』および下記参照)っていうのと同じように、この巻でも、由比ヶ浜のinterludeからその後の物語も実は……っていう。
飄々図書室 まさにそれです。才華さんの論考がなければこの説は誕生してない笑
葉山の爆笑について
clp 爆笑の話(43頁)に行きますか。飄々さんは6巻の陽乃の爆笑(207頁)と何か関係があるのだろうか、と。
飄々図書室 何で葉山が爆笑したのかというと、直感でですが、僕は「こいつら何もわかってないんだな」って思ったからっていう、周りの人たちに対する皮肉というか。あるいは、6巻の「バカがいる」とかって陽乃が一人で笑ってたところを思い出したので、一応言及しておいた、という感じです。
clp pfさんのサイトでは、単純に「八幡を揶揄できる材料が手に入ったこと」さらに、もしかしたら「陽乃と共有できる話題が手に入ったことが嬉しい」のではないかと、書いてますね。
才華 それ以外に何かありますかね。
clp 特に引っかかることはないですよね。さっきpfさんの感想の中で、「爆笑はどこまでわかってる?」っておっしゃってますけど、ここは基本的なところはだいたいわかってますよね。周りの状況、理解度から、実際の光景。
才華 そういう自分に自覚的だとか、葉山の心理の「深さ」みたいなのは、多少塩梅があるかもしれませんが、基本的には八幡だと一瞬でわかったから笑ったと、そういうことですよね。
clp ちょっと先の話になりますけど、三浦が来た時に、ああいう隼人見たことなかったから(正確には「珍しかったから。隼人があーやって笑うの」、81頁)、みたいなこと言うじゃないですか。
才華 あれははやはちルートの傍証ですよね。周りの証言によって補強されてるはやはちみたいな。完全に寝取られてるじゃんていう笑 それで分岐したことになってるのかな、三浦が進路聞かないっていうのは。完全に負けがわかったから、聞かないっていう。ま、深読みしすぎか笑
なみもん 葉山が本編では自分と雪ノ下だけが噂になってた時に(10巻、109頁)、それはそれで普段ないような態度を取ったのに、そこに結衣と八幡がいただだけで180度変わって爆笑するって、自分も噂の対象に入っているわけで、それで180度変わるっていうのも何か変だなって思います。
才華 本編ではかなり不快な感じでしたからね、もっと怒ってましたよね。
なみもん 自分の噂がなくて結衣と他校の男子だけなら、まあわかるけど、自分もそれに入っているので。しかも、結衣か雪ノ下かどっちかみたいな、そういう話もあったりしたから。それだけでそんな笑う? みたいなことを正直思いました。
才華 けっこう大人びているというか、寛容にはなってる気はするけどな、そういう点で。
ひろたき サウナを経験したから(14巻、455頁-465頁)。
clp サウナの経験笑
才華 そうよね、やっぱり14巻から世界線こっちに移動してきてるな。
飄々図書室 整ったから笑
才華 この時の葉山ってどんくらい八幡に対してどんだけ自覚的なんでしょう。
clp 自覚的というか、8巻で雪ノ下と由比ヶ浜を連れてきたぐらいのあれ(190頁)を経ているわけだから。かなり八幡の理解度は高いし、八幡に気持ちは向いてはいる状況なのは前提としてありますよね。
才華 じゃあ、寝る前も八幡のこと考えてるのか。
clp だって千葉村の夜(4巻、277頁)をいつも思い浮かべてますよ、たぶん。一緒に寝た夜を。
才華 まじで抑えきれないくらい爆笑したのか、わざと爆笑してるのか、わかんないな。
clp それこそ飄々さんが言及していた陽乃の真似をして爆笑したっていう、陽乃だったらこんな反応するだろう的な。
才華 陽乃投影説はあるよなあ。この隼人、めちゃくちゃ陽乃のこと好きだもんな。と見せかけて八幡のことも好きなんだけど。BLだったら途中で転換するんだけどな。というのは、最初は陽乃のこと好きだと思ってたんだけど、手に届かないということがわかって、八幡で代替してたんだけど、だんだんまじで八幡が好きになっていくっていう。そういうBL、100万冊くらい読みましたけど。
一同 笑
才華 そういう自覚を持ってたら、陽乃が憑依して笑うって、けっこう狂気的ですよね。まぁ、いい葉山だな。なんなら自分もこんなに笑えるんだって思ってそうだよな、その葉山だったら。
clp やってみた後で、自分を客観的に見て、ああ、っていう。
ひろたき 次巻のinterludeで葉山が来たらけっこう熱いですね。
才華 熱いな。
clp 熱いな。
才華 やっぱサウナ通ってるんじゃないか笑
一同 笑
clp 一方で10巻の葉山はどうだったかっていうと、状況的には雪乃との仲を噂され、この結2でも10巻でも周りの反応は正直どうでもいいと思ってると思うんですよ、葉山は。ただ、10巻だと雪乃とのカップリングで噂されるっていうのが一つと、それによって雪乃及び陽乃に対して何かしなければならないという危機感があって怒ってたのかもしれない。何か対処せなあかん、っていうことで。たぶん、葉山にとっての対雪乃への対応っていうのは、ある程度事なかれで済むのが一番よかったはずで、そこで波風立てられて、さらに陽乃まで首を突っ込んでこられると、全然望む方向に行かないから、わりとまじになったっていう、そういう解釈はどうでしょう?
才華 やはり陽乃か……笑
clp 結2の場合は、陽乃に釈明しなくていいんですよね、みんなが噂になっちゃったくらいの感じで、話が通じるのと。あと、妄想なんですけど、この爆笑の理由として、結1で陽乃と八幡が二人で買い物行ったじゃないですか(281頁)。で、悔しがってましたけど、そこで雪乃に似た誰か(=陽乃)と「他校の生徒」みたいな噂が立ってないことに安心したのではないか、という説はどうでしょう? 読みながら不思議だったのは、あの場に目立つ人が陽乃、葉山、雪乃、由比ヶ浜の4人いて、陽乃との噂は立ってないんですよね。作劇の都合と言われると反論できないので、そこを根拠にしていいのかはわかんないですが。
ひろたき 葉山が大きく取り上げられている以上、たしかに陽乃のことは気になりますよね。
clp ま、そういうちょっと安心した説もあるかもしれないな、ということで。……飄々さんが、オーディエンスに対して「こいつら何もわかってないな」って思ったからって、たしかに何もわかってないよな。ただ、それで爆笑するようなキャラだったか? って言われると、どうです?
飄々図書室 たしかに、そうなんですよね。
clp ちょっとここらへんわかんないですよね。
ひろたき ここ、記憶違いかもしれないんですけど、三浦はどうなんでしたっけ? 三浦は(噂の諸々の実態を)わかっていたんでしたっけ?
clp 後々出てくるように、由比ヶ浜とのことは疑ってない状況ですよね(82頁)、まず。で、「他校の生徒」の見当は付いているかもしれない(「ヒキオもそーなん?」81頁)。10巻だと以前に千葉村に行った時のこともあり、雪ノ下と葉山は何かあるんじゃないのってずっと思ってたから、そういう噂があるとやっぱ必死になって、それは結2でも同じなんですかね。三浦にとって一番気になってるのはそこだと思うのですが、どうでしょう?
ひろたき 三浦のキャラクターとしてママみというか、保護者属性的なものが出てますよね。
clp 元から出てはいたけど、結2で奉仕部の部室に来たのも、由比ヶ浜のフォローを八幡に頼みに来たのか(cf.「半端なことしないでくんない? そういうのムカつくから」14巻、111頁)、それとも本当に葉山と雪ノ下の仲が気になったのか、いまいちよくわかんないんですよね。
ひろたき 「笑ってたから大丈夫なんかな」、みたいなことなんですかね。
clp 葉山の反応が違うから、あんまり深刻に考えなかったっていうのもありますよね。
才華 あと、その後の八幡の話で紛れてる感じはありますよね。
clp 飄々さんの感想の「あいったー」は、これもやっぱり14巻の話が出てくるってことですよね。
飄々図書室 ですです。
遅れて登場、ゆきさんの感想
ゆき 僕はけっこう楽しく読んだんですが、楽しく読んだっていう事実が、本編と違うなっていうことを意識させてくれたというか。本編はどちらかというと、この10巻のあたりは、読後感として楽しかったなとは全然思わなくて、むしろ、えっ? っていうか、それぞれが何を言っているんだっていうのが先立っていたので、そのへんを掘り下げていくと、結がわかりやすい書き方なのかなっていうのは単純に思いました。
clp やっぱりわかりやすい書き方ですよね。
ゆき わかりやすいようにされているというか。最後の「今はまだ、紛い物の物語で構わない」に集約されてるというか、結局この結2が全部紛い物で構成されていることが狙いなら、そう思うのが自然なのかなと思いました。あとは、紛い物の一時的な肯定っていうのもそうですけど、終盤の雪ノ下とグラスを合わせたり(294頁)、最後のタバコが落ちてる喫煙所っぽいスペースで由比ヶ浜と語ってたりっていう(302頁)、その手のエモじゃないですけど、そういう物をわかりやすく、でも悪い物として書かずに綺麗なまま終わっていくっていう、それ自体がモックテイルの構成を語っているんだろうなっていうのはすごい思いました。
clp 具体的にこの部分が楽しかったとか、印象に残ったっていうのはあります?
ゆき 印象だと単純に、僕は折本をずっと……ですが、まあ。
clp あれ、ちょっと待って。ここに至るまで折本に言及した人誰かいたっけ?
一同 笑
ゆき あれ、いないんですか笑 場面としては、カフェに二人で来た由比ヶ浜と一色の場面は(153頁)、想像の余地がある書き方がされていると思ってるんですが。絶対に全然わからないようにじゃなくて、それっぽい要素が書かれてるからこそ、おもしろいなと思いました。
clp みなさんの感想の中で、雪ノ下があまり書かれていないのではないかという話がありまして、そのあたりは気になりませんでした?
ゆき カフェで雪ノ下が、比企谷が発した「デート」って言葉にすごい反応する場面があって(150頁)、そういうのにすごい反応する雪ノ下っていうその雪ノ下像が、僕の中で雪ノ下と結びつかない部分があって。でも、そこは別物として楽しく読んだので、あんまり違和感とかでもないですし、雪ノ下が少ないなとも思いませんでした。
clp 雪ノ下に限らず、八幡とか由比ヶ浜とかも、実は14巻からの時空から飛んできたのではないか説が流れておりまして。具体的には、サウナで整った後の人たちなのではないかと、という話が。
ひろたき それしか考えられないな笑
一同 笑
ゆき 比企谷の226頁あたりの葉山との公園でのやり取りで、14巻で平塚先生とバッティングセンターに行く前の陽乃との場面で言い当てられたところ(288頁)の比企谷の独白になぞらえてるというか、でも、あの時ほど比企谷がねじれてない分、思考の切り替えも早いというか、ギュッとしてるような印象はありましたね。
ひろたき ちょっと思ったのが、14巻の時空から飛んできたというか、「14巻をしてる」気が。14巻の特に後半の一段落ついた部分をもう一回なぞっている。なぞっているっていうほどでもないかもですが、だからそれこそ、次巻がどうなるのかが気になる。準備回というか、次巻に向けて振ってるなという印象はめちゃくちゃ感じますね。
clp ゆきさんのおっしゃってた、14巻っぽいっていうのはみなさんの感想でも出てて。で、読者サービス的な感じの部分もあるよね、っていうことを言ってたんですよ。ただ、次の巻以降を見ないと、それがどこまで今後の展開に関わってくるかはわかんないんですが。
ゆき やっぱり次巻が気になりますね。この2巻を読めてしまったからこそ、次は楽しく読めないものを期待してしまうというか、そういうところはあるかもしれないです。
才華 この間のガガガチャンネル的には、次は苦しいかもねみたいなことを匂わせてました。そうであってほしい。
ゆき ここからの苦しい展開って。
clp 一説には、やっぱり雪ノ下の問題に入っていくのではないか、っていうのが出てまして。
才華 次バレンタインだから、……まぁ、出てみないとわかんないですけど。
clp 出てみないとほんとわかんないですよね。
ゆき そうですね、いつ出るかですけど笑
一同 笑
ひろたき ほんとにそうだな。
才華 まぁ、一年に一回だろう。
clp 一年に一回……、去年出てなかったからなぁ。
ひろたき え、結1と結2って一年半くらいですか?
clp そうですね、結1が2021年の9月だから。
ひろたき ええぇぇぇぇ…………
clp だから、2022年は出てないんですよ。
ひろたき そっかぁ…………
才華 2023年はもう出ないと思っといた方がいいんじゃないですか笑
なみもん 出ないでしょうねぇ笑
一同 笑
才華 そう思っといた方が、万が一出たら、嬉しいし。
clp 結2はanotherからの加筆が多いっていうのを、何人かの人がつぶやいていましたし。
才華 方向性を決めるのに、先の構成まで練らないとと書けないわけですから、それで時間がかかるってのはとてもわかるので、むしろ出たということは、それなりに方向性も決まったと見てもいいのかもしれないですね。
clp その考えはわたりんには危険かもしれない……
才華 じゃあ駄目だ笑
clp だって13巻14巻二ヶ月連続(刊行かも?)みたいな話とか(たび重なる発売延期とか)を見聞きしてた我々としましては……笑
つづく
「俺ガイル結2感想会。続」に続きます!