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「今は普通の人の力が必要」――津村記久子さん『ペスト』評掲載!(No. 863)
考える人 メールマガジン
2020年4月30日号(No. 863)
『心を病んだらいけないの? うつ病社会の処方箋』刊行記念対談
斎藤環×與那覇潤「トイレットペーパーはなぜ消えたのか?」
「ひきこもり」を専門とする精神科医・斎藤環さんと、「重度のうつ」をくぐり抜けた歴史学者・與那覇潤さんが、心が楽になる人間関係とコミュニケーションを考えた対談本『心を病んだらいけないの? うつ病社会の処方箋』(新潮選書)が、2020年5月27日に発売されることになりました。
月刊誌「波」で行われた刊行記念対談の一部を、「考える人」にて先行公開いたします。ぜひご一読ください。
人のいない東京で、カラスの生態はどう変わったのか?
松原始さん「カラスの悪だくみ」番外編!
先日惜しまれつつ終了した〈カラス先生〉こと松原始さんの連載「カラスの悪だくみ」は『カラスは飼えるか』という単行本になって好評発売中ですが、番外編を急遽掲載!
人が出歩かなくなかった東京において、カラスの生態はどう変化したのか?
〈人間の経済活動が縮小した時、東京のカラスは何をしているか〉を調べると、おのずと「人間は自然環境に何をしているか」がわかるはず――。
双眼鏡とカメラを持って(ソーシャルディスタンスに気をつけながら)街に繰り出して観察した、最新カラスレポートです!
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■第1位 村井理子「村井さんちの生活」
理想の生活は諦めた
長引く休校、一向に先の見えない日々……そんななか、村井さんは〈理想の生活は諦めた〉ことを高らかに表明。多くの賛同の声や「言ってくれて、ほっとした」という声が寄せられました。みなさん、お疲れの出ませんように。
■第2位 津村記久子「やりなおし世界文学」
(特別編)「ペスト」が洗い出す凡庸な人間の非凡な強さ――カミュ『ペスト』
〈今は普通の人の力が必要で、『ペスト』の恋愛小説を書いている役人の姿は、それを具現化したものなのではないでしょうか〉。津村記久子さんのご厚意で、「波」2017年8月号に掲載された記事を再掲載。話題の本ということもあり、大反響です。
■第3位 阿古真理×村井理子 私たちは「ダメ女」なのか?
第1回 「野菜炒めでいいよ」って何?
2018年1月に掲載した対談が急浮上。長引く外出自粛生活で、毎日三食用意しなければいけない大変さを訴える声がSNSなどで見られるようになってきました。「晩ごはん、野菜炒めでいいよ」って、十分面倒くさいよ!という発言が共感を呼び、ランクイン!
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■大高郁子「考える猫のその日暮らし」(4/27)
緊急事態宣言
緊急事態宣言発令で愛猫スミチがピンチ!?
編集長のお気に入り
◎YouTubeにて期間限定無料公開された嵐ライブ映像「ARASHI LIVE TOUR 2017-2018『untitled』」/ネットフリックスの嵐を追ったドキュメンタリー「ARASHI's Diary -Voyage-」
娘の影響を受けて2009年から2013年あたり、アイドルグループ「嵐」の熱心なファンだったことがあります。ナゴヤドームと国立競技場のコンサートに二度行ったのみならず、コンサートグッズを求めて5時間並んだり、TBS番組のコーディネート人気投票のために4時間並んだりしました。女性アイドルにはこれだけの情熱を示したことがないのに、男性アイドルに夢中になるという不思議。最近はシングル曲やアルバムが出たらチェックするぐらいでしたが、嵐の5人それぞれの魅力、関係性の魅力というのは、独特なものです。
わざわざ、私が今になって書くことでもありませんが、ご存じの通り、普段であればDVD/ブルーレイを買わなければ見られない嵐のライブ映像が、期間限定でYouTubeに無料公開されました。4月11日に配信されたのが、2017年12月にあった東京ドーム公演の様子を収録した「ARASHI LIVE TOUR 2017-2018『untitled』」。次に公開されたのが2012年9月に国立競技場で開催された「アラフェス(ARAFES) NATIONAL STADIUM 2012」。
ファンというほどではなくとも、少しでも嵐に関心がある人は早めに見たほうがいいですよ。嵐の番組なんていろいろあるから、なんとなくライブ映像も気軽に見られるような気がしてしまうけど、実はこれ貴重な映像で、地上波はもちろん、WOWOWやレンタルでも嵐のライブは見られません。しかも、このライブの彼らの姿がなかなかテレビでは見られないエンターテイナーぶりなんです。テレビでは見せないというのは封印しているということではなく、テレビサイズのバラエティや音楽番組では見せようがない部分を出している。
松本潤が演出の中心となって作り上げられるライブは、セットも華やかで仕掛けがいっぱい、プロジェクションマッピングを活かしたダンスシーンなども見事です。「アラフェス(ARAFES) NATIONAL STADIUM 2012」は既に見ていましたが、「ARASHI LIVE TOUR 2017-2018『untitled』」での櫻井と松本のラップの掛け合い(「Come Back」)や大野、二宮、松本の見事なダンスシーン(「夜の影」)を見て、ますます熟練したエンターテイナーぶりに圧倒されました。今年いっぱいまでしか見られないかもしれない大野智の見事な足さばきは、ぜひ見てほしい。
ちなみに、ついでに見たネットフリックスのドキュメンタリー「ARASHI's Diary -Voyage-」もなかなか興味深いものでした。活動休止の裏側だけでなく、松本潤のコンサート演出の奮闘ぶり、相葉雅紀の私生活など、普段のぞけないスーパーアイドルの裏側が見られます。
※来週5月7日木曜日のメールマガジンはお休みします。
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