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塩作り。

わたくし、もやしの勤める学校は子どもがやりたいことをやる珍しい学校。
3歳から12歳の子どもが週に5日間通っている。
今も現場で子どもたちと関わり続ける。
子供が自ら考え行動できる人間に育つように
子どもも大人も全ての人が認め合い、理解し合おうとする社会
しあわせになるために学ぶ
共に学び合う関係を大切に記事を書いていきます。

無人島キャンプしたい

毎日やりたいことをやる子ども達。
しかし、今日やりたいけどできない事がある。

その1つが、実現するために長期で計画、準備が必要な事である。

「無人島でキャンプがやりたい。」
このやりたいことも長期的な計画が必要である。

無人島で塩作りをする計画


その計画の1つとして、塩作りをすることになった。
無人島でキャンプをする時に荷物を少なくするため
塩を持って行かずに、現地で塩を作る計画だ。

その予行練習として試しで作ってみることにした。

作り方は
お兄ちゃんから聞いた情報と
スタッフから「鍋でグツグツ煮たらできるよ」という情報。
かなり曖昧ながらも進めていく子ども達。

朝から海水を汲みに行く。
早速、かまどを作って鍋に海水を入れて火起こしをする。
計7リットルの海水を鍋に入れて火にかける。

順番に火の番をしながら
トランプゲームをしたり
昼食を食べたり
4時間ほど火おこししたが、塩は完成しなかった。
失敗したと思う子ども達。

それもそのはず。

作り方は聞いたけど、どんな風に塩ができるのかを知らなかったのである。

次の日も塩作りを諦めない。

2日目の塩作りがスタート。
どんな風にできるか分からないので
グツグツ沸騰する白い泡を見て
「これが塩だ!」と言ってザルですくおうしたりしていた。

そんな時「塩できた!」と喜びの声が
駆けつけてみると

鍋の蓋に塩水が付着して、蒸発して塩が少しできていた。
舐めて「しょっぱい!」

嬉しそう。

もっと火にかけると何か白いゴミのようなものが
海水の中を漂っている。

これが「塩だ!」

そこからみるみる塩が現れてくる。
混ぜないと固まる。と言っておたまでかき混ぜる。

そして完成した塩。
学校中に「塩できた!舐めて!」と言って
振る舞い塩をしました。

塩を作ってみて思うこと


当初は荷物を減らすために
無人島で塩を作る計画だった。
しかし、いつの間にか今回作った塩を持っていくことになっていた。

簡単に塩ができる予定だったが
実際、作ってみると結構時間がかかる事が分かったのである。

子ども達の頭の中では
今回の塩作りのように
簡単にできるもの、すぐにできるものと認識していることが沢山ある。
それを、大人が予想して全て助言してしまうと
子どもが考え、行動して、学ぶプロセスを
奪ってしまうことになってしまう。

だからこそ、大人の勝手な予想を子どもに押し付けるのではなく。
無人島キャンプを実現できたらいいと思う。
どんな風に実現するか
続編をお楽しみに。


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