公式戦を戦わずに高校へ進む子たち
玖珠九重(大分県の田舎町)に住んでいる方なら「たしかに」と納得してもらえると思いますが、玖珠九重の中学3年生は、一部の子を除いて
高校受験・高校入試をガチンコで戦わない
で中3後期を過ごし、中学生活を終え、高校へ進学します。
これはスポーツで言うと「公式戦を戦ったことがない状態」に近いと思っていて、そんな子たちも3年後に
大学受験で人生初の公式戦に挑む
ということになります。
都市部の子達は、高校受験で(人によっては中学受験)で「公式戦」を経験しており、その経験値の差はとても大きいと思っています。
なぜなら彼らは
本気で戦った結果、勝利を勝ち取って涙を流して喜んだ経験があり、それをもう一度味わおう
あと一歩で志望校に行けず、あの悔しさは二度と経験したくないと心に誓う
あの時もっとこうすれば良かったと言う反省があるので、それを大学受験で活かそう
などなど「本気で戦った人だからこそ感じること、思うこと、気が付くこと」がたくさんあるからです。
ところが「本気の受験を経験していない子達」は大学受験で、しかも全国大会という舞台で人生初の公式戦を戦うわけで
どこでペースを上げるべきかわからない
自分がどこまで頑張れるかのデータがない
受験期間を過ごすことが人生初
スランプや焦る気持ちも初経験
受かった成功体験も、落ちた失敗体験も持っていない
そして周りの友達もみんな同じ状況
という状況で大学受験を迎え、高校3年生という大切な日々を過ごしています。
これは大きな大きなハンディだと思っています。
だから本気で戦って欲しい
こうした状況を含めて、ゼミに来てくれている中学3年生には
高校受験を公式戦として戦って欲しい
それは受かる受からないではなく、その経験が素晴らしい財産になるから
と日々伝え続けています。
また、その状況を意図的に作るために
合否とは別で、高い目標設定
が必要だと思っていて、中学3年でどこまで挑戦できるかについていつも話をしています。
これは「良い高校に合格して欲しい」いうことでは全くなく、
自分の可能性に真正面から挑戦するという経験を積んで欲しい
そのために受験というツールを使って欲しい
と心から思っているからです。
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