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お金・時間・健康の「三角形」が揃うのは僅かな期間です

わたしは来年57歳です。
膝も腰も痛いですが、年を取るのも悪くないと考えています。人は老いてはじめて「過去と未来をバランスよく見渡せるようになる」ためです。

今日挙げる材料は3つのみです。
それは、お金・時間・健康です。あなたも左記3つをお持ちであるはずです。より正確にいえば、3つの要素のうち、何かが多く、何かが少ないという状態ではないでしょうか。

たとえば20代。
20代は時間と健康はたっぷりあります。しかしお金は不足しています。ですので、丈夫な体(健康)を使って、自分の時間を売ってお金を得るわけです。

次に40代。
40代は公私とも時間に追われる毎日でしょう。しかし、まだまだ健康であり、少しずつお金も積み上がっているはずです。

そして70代。
70代になれば、健康がおぼつかなくなってきます。残された(人生)時間は逓減する一方ですが、お金はそこそこあるのです。


<不足するもの>

20歳・・お金
40歳・・時間
70歳・・健康

意外にも、「お金」と「時間」と「健康」の三角形(トライアングル)が揃うのは、長い人生の中でもわずかな期間しかありません。それはおそらく50代後半から60代前半の間でしょう。

実はこの10年程度が、やりたいことがもっとも実践できる人生の「黄金期」と云えます。

「そんなの理想だよ。50代後半でも仕事で忙しいよ。」という人がいるかもしれません。それは(それで)素晴らしいことです。

しかし、忙しいまま、「収入」を維持(もしくは)逓増させることに夢中になっていると、あっという間に「時間」は削られ、「お金」が増える方向にシフトします。

つまり、お金・時間・健康のトライアングルは崩れてしまうわけです。


逆に、次のように吐露する人がいるかもしれません。「50代後半?もう暇(ひま)だよ。役職定年で給与も下がっちゃったし。」

こういう状態こそチャンスと捉えるべきでしょう。お金・時間・健康という「三角形」は予めバランスが崩れることを運命づけられています。ですので、稀有な期間を生かして、仕事や家庭以外のワイルドな自分を演出してみてはいかがでしょうか。

かく言うわたしはどうなのか。

私は自営業者ですので、仕事のスケジュール調整が自分で出来ます。「やりたいことを実践する」という意味では、1ヶ月程かけて、たとえばベトナム南北縦断旅行(バックパッカー)にトライする。これは一念発起すれば出来なくはありません。

ベトナム南北縦断旅行など、健康(体力)こそがもっとも懸念すべき事項ですから、実行するなら一刻でも早いほうが良いわけです。

―繰り返しですが、お金・時間・健康という「三角形」は予めバランスが崩れることを運命づけられているのです。―


実は私は、人生の黄金期を生かすため、予定を前倒しして「移住」に踏み切りました。コロナ禍がきっかけになり、東京住まいを卒業して、徳島→茅野→倉敷→恩納村→東温(愛媛)へと移住中の身です。

ジプシーのように移り住む生活は、65歳から始めるには「遅すぎる」と判断して、今、50代で実践しているわけです。


よく、「やりたいこと」は仕事を定年退職したあとで。と言われますが、お金・時間・健康というトライアングルを想起すれば、「67歳ではタイミングが遅すぎる」こともあるのではないでしょうか。

人生の道程で、「やるべきこと」「やりたいこと」を「成し遂げる」には、適切なタイミングがあるのかもしれない。

これが今日、私が言いたいことです。

仕事と家庭と日常のルーチンで明け暮れることなく、あなた自身が隠し持っている「衝動」(心からやりたいこと)に、素直になってみましょう。 

あなたという個性(叫び)は、あなたが拾ってあげないと誰からも発見されません。お金か時間か健康かの一つに気を取られるうちに、黄金の「トライアングル」は脆くも崩れ去ってしまいます。

特にお金に関しては「もうちょっとお金が増えてから○○しよう・・」という考え方はNGです。

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カン・チュンド
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