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産前産後の恨みは一生。でも、感謝もまた一生。

加熱寿司では、産前・産後の男女間の意識調査を実施し、その結果を10月10日(トツキトオカ)にプレスリリースで公開しました。

調査の中で、女性に向けて「ご自身の産前・産後に、パートナーに求めていたことと、実際にパートナーがとった行動にズレを感じた具体的なエピソード」を募集したところ、自由回答にもかかわらず200近いご回答をいただきました!

今回はその中から、特に多かった内容を独自にカテゴリ分けし、加熱寿司創業者のAiとその夫のYutaが女性視点・男性視点でそれぞれコメントしていきます。


多く集まったエピソードは…?

それでは早速、多くの票を集めた内容をランキング形式でご紹介していきます。なお、エピソードのカテゴリは一部重複してカウントしています。

第9位:やって欲しいこととズレていた(回答数:10)

・「魚がいいと聞いた」と言い、魚料理ばかり作ってくれたが、調理中の臭いで気分が毎回悪くなり食欲がなくなった
・ご飯は作ってほしくなかったのに作ろうとした。掃除ができない人なので、ご飯を作るとキッチンを汚し、逆に自分の仕事を増やされた。
・スイーツを買ってきてくれることがあったが、それよりも早く帰ってきてほしかった

第8位:遊びに出かける(回答数:12)

・私もカフェで1人でお茶をしたり美容室に行ったりしたいのに、自分はいろんな場所に行っていた
・子供が出来ると二人の時間がなくなるので一緒に出掛けたかったのに、自分だけ外出したり帰りが遅いことが多かった
・つわりが辛く横になってる時に、それまで通りに休日に日帰り温泉やマッサージに行っていた。もっと寄り添って欲しかったし、遊びに行かないでそばにいて欲しかった

第7位:仕事に打ち込む(回答数:13)

・妊娠が発覚した時、私は今後は夫に仕事をセーブして家庭に時間を割いてほしいと考えていた。一方夫は、家族の為により一層仕事に打ち込み金銭面を充実させることで家族を守りたいと考えていたため、お互いの考えを理解できずに揉めた。
・検診の時に一緒に行って欲しかったのに、仕事が休めないから義母と一緒に行くように言われた
・子供の世話を頼むと、嫌なオーラを出していた。 仕事で休めないなら予防接種のスケジュールや病院の予約を取って欲しかった

第6位:自発的に調べない・動かない(回答数:17)

・家事はよくしてくれたが、育児本を読むなどの勉強はしてくれず温度差を感じた
・妊娠中に特に情報収集をする様子がないし、知ろうともしなかった。心配なことや産後のことを話そうとしても、話し合いをしたがらなくて困った
・赤ちゃんの抱き方や寝かし方を色々と研究したけど、夫は私にしか方法を聞かなかった。一緒に試行錯誤してほしかった

第5位:妊娠中に制約があるものを楽しむ(回答数:17)

・生ものを控えていて大好きなお寿司を我慢している真横で、目の前で遠慮なく美味しそうに食べられた
・妊娠中、生ものやお酒を我慢してるのに、何も気を遣わずに隣でお酒を飲まれた
・つわりで辛い時、匂いに敏感なのににんにく入りのラーメンを食べて帰ってきたり、臭いのきつい物を家で食べられてしんどかった

第4位:娯楽を楽しむ(回答数:19)

・産前産後に、休日は趣味のことをしていた
・お腹が大きくなって夜眠りが浅い時に、隣の部屋で友達とゲームをしていて声がうるさく眠れなかった
・陣痛中に「長くなりそうだから昼寝しとくわ!」と病室のテレビをつけてくつろいでいた

4位〜9位までのエピソードについて、二人はどう感じた?

Ai:印象的なのは「自発的に調べない・動かない」、女性は自分の体の変化や精神的な不安もあるので、とにかくたくさん検索する。我々も第一子の妊娠、出産のときは同様に情報格差がかなり出たよね。

Yuta:情報格差、ありました(笑)妊娠、出産、育児は地続きなので、妊娠中から同じ目線で活動しておかないと、育児における夫婦間の主従も出産前の状態と同じになることが多い気がする。

Ai:一緒に調べたり、同じ本を読むなど、共通の体験や言語があるかどうかで変わってくるよね。

Yuta:我々の場合は、妊娠・出産の調べ物などは、どうしてもAiに偏ることが多かった印象。NHKスペシャル「ママたちが非常事態!?~最新科学で迫るニッポンの子育て~」を一緒に見ながら、共通言語を増やしたり、それぞれの視点で会話するとかは有効だった気がする。

Yuta:7位の「仕事に打ち込む」も難しいテーマ。経済的には必要な活動でありつつ、育休も含めてどんな働き方が自分たちにとって理想なのかを会話しておかないと、無意識に仕事を優先してしまう男性は一定数いると思う。

Ai:共働き家庭が当たり前の現代においては、妊娠、出産のタイミングでキャリアや働き方の差が生まれやすくなるタイミングなので、夫婦間で都度お互いが何を求めているか、会話しておかないとモヤモヤしそう!気持ちは変わるものだから、都度、というのも大事。


第3位〜第1位の発表です!

第3位:飲み会に行く(回答数:22)

・つわりで辛い中、子どもの体調が悪く帰宅してほしい事を伝えたが、帰宅時間が遅かった。家にいてほしかった
・妊娠していてお酒が飲めないのに、忘年会に参加して楽しそうに帰宅した。妊娠がわかった時に、俺も禁酒すると言っていたのに悲しかった
・両家の実家が遠方に住んでおり、頼れる存在が夫だけだったのにも関わらず、飲み会に行かれた。夜間受診の可能性などの危機感が薄かった

Ai:妊娠したタイミングで会話するのが大事だと思うな。「飲み会」はその一つ。相手がお酒を飲めない状況、酔った自分と酔っていないパートナー(匂いやテンションのギャップ)、万全じゃない中でひとり家にいる妻と飲み会で楽しんでいる夫、それぞれの観点でどこまで相手の視点に立てるかは重要。

Yuta:例えば、「飲み会には行く。けどお酒は飲まない」みたいなのはアリ?

Ai:何が嫌かによりそう!お酒を飲む/楽しい場に自分だけ行く/身重で不安などあるから。全く気にならないから、楽しんできてほしい、という人もいるしね。

Yuta:飲み会は、「みんなと楽しむ男性」と「家でひとりでいる女性」でパートナー間のギャップが強く出やすいからこそ、この順位になったのかも。

第2位:ケア・感謝の気持ちがない(回答数:31)

・つわりがしんどくて毎日横になっていたら、機嫌が悪くなることが多かった。もっと労わって欲しかったし、仕事が休みの日は、気分転換させてほしかった
・感謝や労りの言葉が欲しかったけど、相手はそっとしておこうと考えていたようで価値観が違った
・体調が悪い時、 私が伝えると家事などをしてくれたが、相手からも気にかけて声をかけてほしかった
・妊娠中も普段とあまり変わらず、荷物を持ったりもしてくれなかった
・産後で睡眠不足の頃、それまで通りに朝早く起きるように求められて腹が立った
・授乳後の抱っこで、肩や背中が痛くてたまらなかった時も代わってくれず、思いやりのなさに悲しくなった
・お腹が重くて早く歩けないのに歩幅を合わせてくれず、すぐ疲れるのに心配する様子がなかった
・つわりやホルモンの関係で寝込んでしまう日が多かったが、気遣いの言葉もなく夫は自室にこもっていた。放置されているようで悲しかった
・つわりで辛い時に「今だけだから我慢しよう」と言われた時に、我慢するのは私だ!と怒りを感じた。
・母乳育児をしていて、授乳直後に子供が泣き出した時に、ミルク足りないのかな?と言われた。何気ない一言だったけど、頑張って食事をとって何とか母乳が出るように努力していたのに理解してもらえていない気がして悲しかった

Ai:前提として、相手に何を求めているかが伝わっていない、伝えきれていない。妊婦の大変さを理解できていない知識・想像力不足によるもの。交通事故にあったぐらいの衝撃・身体への負担があることを知らないから、想像もしないし、そういう気持ちにならないんじゃないかな。

Yuta:自戒の念をたっぷり込めつつ、男性陣はやりすぎなくらい言葉や行動で感謝の気持ちを示して、ようやくパートナーの期待と釣り合うレベルなのかも。

Ai:別の観点で女性が「感謝の気持ちを言動で伝えて欲しい」ということをリクエストできるかどうかも大事そう。めんどくさい人とか思われそうで言えない人も多いのでは?例えば夫婦間で収入格差がある場合など、これ以上要望を伝えることに対して、相手への負い目を感じるとかはありそう。

Yuta:経済格差はわかりやすく、上下関係につながりやすいよね。育児・家事で支えてくれているパートナーがいて、その収入が得られているはずなのに、育児・家事は金銭的な報酬が無いから....歪な構造になりやすい。お互いにリスペクトがあれば、自然と感謝したり、ケアしたりする方向に向かっていくはず…!

第1位:家事・育児を手伝わない(回答数:59)

産前に関しては、こんなエピソードが集まりました。

・言わずともお腹が大きくなると動きづらいので、家事・育児を自らやってほしかったし、率先して行って休ませてほしかった
・夫がご飯を全く作れないため、体調が悪いときでも作るのが辛かった
・つわりで家事がおろそかになった時に、文句を言われたことが辛かった
・つわりがひどくてご飯を作れない時に、何か買ってきたり手伝ってくれる事がなかった。 お惣菜を買ったり、家事の手伝いをしてほしかった
・妊娠中、スーパーでの買い出しなど手伝ってほしかった。重い荷物を抱えて帰ってきたのに感謝の言葉も労わりもなく、「少しずつ買えばいいのに」と見当違いなことを言われて怒りを感じた

産後のエピソードも多く寄せられました。

・産後まもない頃、泣き止まなくて辛かった時に抱っこしたりあやしたりしてくれたが、泣き止まないからママじゃないとダメとすぐ任された。一緒に頑張りたかったのに、すぐ諦められて悲しかった
・里帰りできなかったため、退院とともに育児と家事が始まりしんどかった
・出産1ヶ月も経っていない時、心身共に疲れ切っていて睡眠時間もとれず、昼間少しでも子育てを変わって欲しいと思っていたのに出かけてしまった
・1人目妊娠中と違い、2人目3人目となると気遣いがほとんどなかった。退院翌日には買い物を頼まれ、その間自分は筋トレをしていた。身体の中はまだ痛かったので、見えない部分を分かってくれないのがすごく悲しかった
・腰が痛くて大変なのに全く家事をせず、出産後はやっと寝かしつけた赤ちゃんを起こすような物音を立てるなど、うんざりしてしまうことの連続だった
・産後、授乳と夜泣きで夜中に全然寝れなかったのに、朝早くから夫のお弁当と朝食も作っていたことに対して、大変だからもうやらなくて良いよと言ってほしかった。大変だという事を言っても夫はフォローしてくれず、毎日いびきをかいて寝ていた
・子供の世話をしてほしいのに、手伝ってほしいことがあったら言ってというスタンスで、自分の子供なのに指示しなければやらないことにむかついた
・「うちの子は夜泣きもせずに楽だった」という言葉を聞いた時は、夜泣きの対応をしてくれないくせにとイラっとした

また、1人目の子の面倒を見てほしかったという声も多く挙がりました。

・つわりが酷いとき、こどもの寝かしつけを変わってほしかったし、上の子達を積極的に公園など連れ出して欲しかった
・妊娠中に家事や上の子の育児をするのがキツいため夫に手伝ってほしいと伝えたら、「仕事で肉体的に厳しいから家事できない」と言われた


Ai:「手伝う」という表現自体がSNSや育児本でも良く指摘されてるよね。夫婦で一緒にやることに対して、主従が発生していることに違和感がある…。手伝う、というスタンスでもやってくれるだけいい!という意見もあるから、パートナー間の期待値にもよるね。

Yuta:「やりたい気持ち ”は” ある」のは男性共通。ただし、行動まで移せているかどうかは人によってかなり濃淡がある印象だね。インタビューをさせてもらっても、気持ちに対して行動が伴っていないと自覚している男性もちらほらいた。

Ai:仕事など、自然と脳内シェアを持っていかれることがいっぱいある中で、日々妻の気持ちに寄り添い、何ができるかを考え、行動するのはかなり積極性がもとめられるし、男性にとってハードルが高いのも理解はできる。相手への想像力と行動力の2つが求められるよね。

Yuta:チームとしての当事者意識は1つポイントになりそう。夫婦といえど、他人。妊娠している女性の気持ちや状態を100%理解するのは不可能。おそらく10%も理解できていないと思う・・・!
Ai:第2位の「ケア・感謝の気持ちがない」でもあったけど、女性ができると良いのは「自分の状態を伝えて、相手に何をしてほしいか」をリクエストすることかもしれないね。

Yuta:男性ができると良いのは、チームとして自分に何ができるか、相手は何をしてほしいかを考え、会話して、行動すること。理想のあり方は夫婦の数だけあると思うので、家事や育児を全ての男性が率先して行う必要は必ずしもない。

お互いに何を期待しているかを理解し、行動することは重要!昔よりも夫婦間における役割の線引きが曖昧になっているので、会話が無いまま、あうんの呼吸で動くのは難しくなっているよね。決められた役割がないからこそ、それぞれの役割を理解し、その役割を全うするためのコミュニケーションが必要だと思った。

Ai:妊娠出産の当事者は女性だから、男性はそれ以外のところを当事者として率先してもらえると良いチーム、良い子育てにつながりそう…!

産後の感謝も一生!パートナーからの労りがあったという方からは、こんな回答が

産後の恨みは一生という言葉がありますが、産後の感謝もまた一生。このようなエピソードも寄せられました。

・料理が私より上手なので、休みの日は作ってくれた
・夜泣きのあやし、寝かしつけや家事をしてくれた
・体調が万全ではない時、家事を代わって欲しいと思い、事前に話し合いをしていたため、ズレがなかった
・とんでもないくらい理想的な夫で、なにもかも率先してやってくれた
・自分も夫も味までの妊娠出産という大イベントを迎えて、何が必要でどんな心構えで過ごせばいいのか日々一緒に模索して過ごしていた
・抱っこしていないと泣いてしまう第一子の時、 一緒に抱っこを代わったり、夜泣きが続く日々は 次の日が仕事でも夜中に車でドライブに連れていって 寝かしつけてくれた。自分が逆の立場だったら寝れなくてイライラしたかもしれないのに、寛大さに感動したし、今でも感謝している

Yuta:いいエピソードも聞けて、よかった・・・!(笑)

Ai:同じ行動でも夫婦によって受け取り方は様々。例えば育児ばっかりで家事をやらない場合もそれがポジティブかネガティブかは夫婦によるよね。

私の場合は、妊娠中に当事者意識の差分に違和感が出た時に感情的にぶつかってしまっても、まず理解しようという姿勢で会話してくれたのがありがたかった。あとは、産後夜泣き対応がつらいとき、夜の対応(我が家では夜勤と呼んでました)をYuta2日→Ai1日とYutaが多めに夜勤をする提案をしてくれて助かったな。

Yuta:素敵エピソードに共通しているのはお互いを理解し、行動していること。一歩目として、理解のためのコミュニケーションが必要だと改めて思った。夫婦間で会話をする機会や習慣があるだけでもだいぶ変わりそう。

Ai:毎週土曜日の朝にモーニングに行く、夫婦で夕方や夜に一緒に散歩するなど、コミュニケーションを通したすり合わせが重要だと思うな。

Yuta:チームとして、期待をすり合わせることとお互いの強みを活かすことが大事。チームで幸せになるゲームなので、会話を通した期待のすりあわせは絶対に必要な行為だと感じた。

我々の場合だと、お互いが何を考えているかを知る機会として、月に一度はちゃんと会話する場を設けています。よかったこと・課題感があること・来月やってみたいこと、などを各々書き出し、それを見ながら会話します。日々忙しく、なかなか腰を据えて会話できないので、あえて会話に集中する場を設けることで、お互いの感情やモヤモヤを知る良い場になっていると思います。

臨月の頃お風呂に入っていたら、脱水症状にならないようにと置いてありました! 小さな気遣いですが、嬉しかったことを覚えています。

最後に

加熱寿司として、初めて実施した大規模な調査。妊娠・出産を経験した女性から、多くのエピソードが寄せられました。たくさんのお声をいただき、ありがとうございました!

妊娠、出産、子育ては夫婦二人でするもの。出産後の家事の分担は?生まれてくる子供のために必要な買い物は?その他、出産後の手続きの準備や育児に関するリサーチも、どちらかに任せるのではなく、一緒に取り組むべきことだと私たちは考えます。そして何より大切なのは、会話を通した相互理解と感謝の気持ちを伝えること。

調査結果からも、妊娠中の「いたわり」や「感謝」の表現が夫婦の絆を深め、愛情を保つために重要であることが明らかになっています。また、女性にとって身体的・精神的な負担が増えやすい妊娠中において、食事がストレスの大きな原因となることが多いです。

妊婦中でも安心して食べられる加熱寿司は、そのストレスを和らげるために作られました。
パートナーとともにお寿司を囲むことで、自然と会話が生まれ、妊娠期の大切な時間を一緒に過ごし、気持ちを分かち合う時間になるかもしれません。

これからも加熱寿司は、パートナーに対する感謝を伝える一つの手段になることを願い、安全で美味しいだけでなく、夫婦間のコミュニケーションを深め、思いやりを表現する特別な体験を提供していきます。

加熱寿司では、全5品のフルコースの販売を開始します!

加熱寿司では、鯛のかぶと煮、のどぐろの赤だし、デザートを含む全5品のフルコースの販売を開始します。今回、“いい夫婦の日”を記念して新しく登場するフルコースは、ご自宅にいながらでも、本格的なお寿司屋さんで味わうような食事体験を楽しむことができる商品を目指して開発しました。2024年11月22日(金)20:00より、加熱寿司公式Webサイト(https://kanetsu-sushi.com)よりご注文いただけます。

フルコースを通して、食事に関する悩みを解消しつつ、夫婦にとって特別なひとときを提供することで、より良い夫婦関係および将来の家族生活にポジティブな影響を与えることを目指します。少しでも多くの夫婦にとって、大切な絆を育むきっかけに繋がれば嬉しいです。

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