労働保険とは何か?基本を徹底解節「失業時には知っておきたい!!(雇用継続給付:シリーズ1)」
雇用継続給付とは?
「雇用継続給付」とは、失業を予防するための給付です。
文字通り雇用を継続させるための雇用継続給付には、つぎの3つがあります。
①高年齢雇用継続給付、②育児休業給付、③介護休業給付
では今回は、「①高年齢雇用継続給付」について説明します。
高年齢雇用継続給付
高年齢雇用継続給付とは、つぎの要件を満たした人に賃金月額の最大15%相当額が支給されます。
要件とは、
① 年齢が60歳以上65歳未満で
② 被保険者期間が5年以上あること
③ 60歳以降の賃金が60歳時点に比べて75%未満に低下した状態で引き続き働いていること
注意すべき点は、「賃金の15%」とは、低下したほうの賃金月額の15%ということです。元の賃金ではありません。
ちなみに60歳以降の賃金が75%以上の場合は支給されません。
補足:高年齢再就職給付金
雇用を継続せずに一度、基本手当を受給された方は「高年齢再就職給付金」というものを受給できる場合があります。
対象者は基本手当の受給後に、100日以上の残日数を残したじょうたいで再就職人が対象です。(再就職手当を受給していない人に限ります。)
支給対象月は基本手当の所定給付日数の支給残日数に応じて変わります。
・100日以上200日未満・・・・1年間
・200日以上・・・・2年間
「高年齢雇用継続基本給付金」の60歳から65歳までの期間に比べて、短くなります。
いかがだったでしょうか?今回は高年齢雇用継続基本給付金について説明しました。色々な制度を活用して自分に合った家計管理を人生を豊かなものにしていきましょう。この情報が少しでもみなさんの役に立つと嬉しく思います。では次回は育児休業給付について説明しますので、お楽しみに!!