舌が多動①【触覚過敏】
食事の時、舌が暴れる、動きすぎる。
「多動」という言葉がしっくりくる。
触覚過敏があって、歯で噛むことが苦手。
噛めない食感がある。
なので、食感が予想できない食材が口に入ると、舌で転がして、上顎に押し付け、硬さや質感を確認してから、噛むことにチャレンジする。
食べられない食材を確認して避けるのも舌の役割。
料理の中に紛れ込んでいるシイタケの欠片を舌で探し出し、シイタケは噛まないように口の中で避けておいて、それ以外を咀嚼し、最後にシイタケも一緒に飲み込む。
だから仮に食べられない食材が入っていなくても、食材を探す作業が癖になっていて、よく舌でかき混ぜてしまう。
大学生の頃、ロシアンたこ焼きで、大量のワサビ入りたこ焼きに当たったことがある。
たこ焼きは、
①舌でタコ見つけて、タコを噛まずに先に飲み込む
②ふわふわな生地を楽しむ
という食べ方しか知らなかったので、
その時も選んだたこ焼きを口に入れ、例に倣って
舌でたこ焼きの内側を探した。
(あれ、タコが見つからない)
(あ!ワサビだ!)
(あれ、タコが見つからない、タコどこタコどこ)
一方では食べたものがワサビ入りたこ焼きで、どこを探してもタコが無いのを分かっているのに、
もう一方では、タコを探さなきゃ!タコ避けなきゃ!!
と舌がワサビの海をこねくり回し続け、
脳内大パニック…
結局全部飲み込んで私が「ワサビだった」と言うまでは
全く表情に変化が出なくて、見ていた全員に普通のたこ焼きを食べていると思われていた。
舌が大暴走した一件だった。
飴玉なんかも、口に入っていると舌が無駄に動いて舌や上顎に傷ができてしまう。
口の中を怪我しやすい子は、舌が頑張りすぎているかも。
後編、対処法はこちらにて↓