Design3Dは元請けとの意思疎通をなめらかにしてくれるかもしれない。
熱いです。
日本列島が猛暑です。
避暑地と呼ばれる場所はひしょっているのですかね。
そんなこんな考えていると頭がボーっとしてきますが、皆様いかがお過ごしでしょうか。
こんにちは!内野です。
熱い中測量をしていると、触れるものがすべて熱せられた鉄板のように熱くなってしまうものなのですね。
つい先日も、測量杭を太陽の下においていたら暑くて触ることができませんでした。
熱中症には十分注意したいですね。
さて!今回はDesign3Dを活用したら元請けさんに高評価!
私たちとの意思疎通が滑らかになったというお話をしていきます。
Design3Dを使うと何がいいのさ?
Design3DはSmartConstructionアプリの一つで、簡易的に設計データを作れるアプリです。
同アプリが展開するDashboardとの連携がブラウザ上で図れるので、スムーズな計画立案ができます。
例えば、こんな風にデータを作ってDashboardに登録すれば・・・
カップラーメンを待つぐらいのスピードで反映されます。
設計データがMGに搭載される・・・だと!?
ピン!とくる方はお分かりでしょうが、Dashboardに乗せられた設計データはICT機器へそのまま転送することができます。
つまり、Dashboardがプラットホームになることで、一気通貫したデータのやり取りが可能になるわけです。
これはかなり効率的です。
これまでは設計データ一つを作るにしても、別アプリを使って書いていました。
設計データの路線を作って、台形にして、点群データと合わせて、差分表示して、大体これぐらいでいい、と思ったらLandXMLにして・・・・
書いていて嫌になるぐらいまどろっこしいことばかりですが、この工程を飛ばすことができます。
施工履歴データで進捗が表示されるだと!?
で、さらに便利なのはDashboard上で進捗管理ができることです。
これぞ、川上から川下への情報流通&情報管理‼
やっぱり、ブラウザの統合ツールは便利が良いなぁと感じるところです。
元請けにも使ってもらったら・・・
そもそも、このDashboardやDesign3Dは元請けが自分たちの現場をうまいこと進めていくために作られているもの、だと思っています。
しかし、この現場において、私たち金本組は下請けという立場にあります。
設計書をもらって、3Dにして、施工する。という一般的な流れです。
ただ一つ違うのは、民間工事であること。
元請けからの要望がダイレクトに下りてくるので、意思疎通は常に図っておかなければいけません。
半月に1度現況を取得して、Dashboardにあげる。それを見て元請けから
「ここの道を拡幅したいんだよね・・・」と意見が上がる。
こういった流れでした。
きっかけは1枚の3Dモデルを印刷した紙
打ち合わせを行っているときに、元請けから「3次元を2Dで出しているから見づらいのだけど・・・」と言われたことがありました。
せっかく共有アプリがあるのに使ってないのはもったいない!ということで、早速Design3Dを使ってもらったのです。
そうしたら、「いいじゃん!」の一言。
余計なソフトウェアをダウンロードしなくてもよい、アドレス1つで出来るソフトウェアはストレスフリーだったと思います。
今ではどんどん使ってもらっているようで、かなり具体的なイメージを私たちが受けることができるようになりました。
理想としていたICTが出来てきた。
数年前までこのような運用はできませんでした。
が、遅まきながら今これがほぼ完璧にできています。
この時夢に描いていたことが手元でできるSmartConstructionアプリを開発する皆さんのビジョンもすごいですし、開発力も驚かされます。
金本組での使い方
場合にもよりますが、私たちの使い方は
「元請け又は現場担当者がざっくり設計を作る」
↓
「設計部隊が詳細を作る」
このように考えています。
今まで設計部隊へ降りてくる指示は
「ここをこんな風に、いい感じに、チャチャっと!」でした。
この指示はかなりストレスがたまるものです。
それを事前に知れるのは互いにストレスがかかりません。
拡幅工事もこんな感じで作ってもらいます。
このデータを基に、設計部隊が詳細を詰めます。
MGに設計データを載せることで、進捗を日々管理できます。
土量があとどれぐらい必要?も別土場のデータを載せておけば安心していられます。
組織をなめらかにするシステムは重要だよね。
少しのストレスが積もり積もって大問題に発展することは少なくありません。会社が異なれば文化も異なるため、ハレーションが起きやすくなります。
そういったことをなくすのがITの仕事だと思っています。
今回、私たちは「3Dを前提とした意志共有」を行う事で生産性を上げました。
組織間の凸凹をなめらかにすることで、より良い工事ができるようになる気がしています。