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「部下が話してくれない…」そんな俺が気づいた関係構築のコツ

こんにちは、かねまつです。

「初めて部下ができたんだけど、どう接したらいいか分からない…」

「部下とのコミュニケーションが上手くいかない…」

もしかして、あなたもそう思っていませんか?

俺も全く同じ悩みを抱えていました。

今回は、そんな悩みをお持ちのあなたに向けて、俺のリアルな体験談をお話します。

俺に部下ができた

営業を続けて早10年。

これまで自分ひとりの数字を追うだけでよかった俺が、ある日突然「部下を持つ立場」になった。

いや、正直言って焦ったね。

営業成績はそこそこ良かったし、
それなりに自信もあったけど、「部下を育てる」なんて未知の領域すぎた。

上司から言われたのは「お前に任せたから、しっかり育てろよ!」だけ。

いや、そんなん知らんがな。

俺は部下を持つことに向いてるのか?
どんな指導をすればいいのか?

考えれば考えるほど不安になった。

そして俺の部下として配属されたのは、佐藤。
年齢は俺より3つ下で、営業経験は2年程度。

第一印象は「真面目そうだけど、大人しいやつ」だった。

俺とは性格が正反対。

うまくやっていけるのか、かなり不安だった。

部下指導、マジでむずい

最初の1週間は、俺も気合を入れて指導しようとした。

でも、佐藤はなかなか自分の考えを言わない。

俺が質問しても、「そうですね」「はい」と短い返事ばかりで、会話が広がらない。

例えば、

俺「このお客さん、どう思う?」

佐藤「えっと…資料を読む限りでは、〇〇に興味があるかと…」

俺「じゃあ、どう攻める?」

佐藤「うーん…」

いや、もうちょい自分の意見を言ってくれよ!

でも、よく考えたら俺も新人の頃はそうだったな、と思い出した。

俺も最初は上司に対して「何を言えば正解なのか」ばかり考えて、自分の意見を言うのが怖かった。

だから、佐藤もそうなのかもしれない。

俺は考え方を変えた。
「とにかく自分が話すより、相手の話を引き出すことを意識しよう」と。

だから、質問の仕方を変えた。

例えば、

俺「このお客さん、〇〇に興味があるみたいだけど、もしお前が担当なら、どんなアプローチをする?」

佐藤「えっと…」

俺「どんな話をしたら、相手が興味を持ってくれそう?」

佐藤「…例えば、過去の事例を紹介するとか…」

俺「いいじゃん!どんな事例がいいと思う?」

こんな感じで、相手が答えやすいように誘導する質問を増やした。

すると、少しずつだけど佐藤が自分の考えを話すようになってきた。

佐藤との距離が縮まらない日

佐藤との関係は、少しずつ良くなっているように感じた。
しかし、どこかぎこちない雰囲気が残っていた。

例えば、昼食時。

俺「佐藤、なんか食べたいものある?」

佐藤「…なんでもいいです」

俺「そうか。じゃあ、ラーメンでも行くか」

佐藤「あ、はい」

(ラーメン屋にて)

俺「この店、結構有名らしいぞ」

佐藤「そうなんですね」

会話が続かない。

かといって、無理に話しかけるのも違う気がする。

「どうしたら、もっと打ち解けられるんだろう…」

そんなことを考えながら、ラーメンをすすった。

転機となった飲み会

ある日、部署のメンバーで飲み会があった。

俺は、佐藤を誘ってみた。

「佐藤、飲みに行こうぜ!」

佐藤は少し戸惑った様子だったが、最終的にはOKしてくれた。

飲み会が始まり、しばらくすると、佐藤が酔っ払ってきた。

「かねまつさん…実は…」

普段大人しい佐藤が、ポツリポツリと話し始めた。

「…営業、辛いんです」

「…お客さんと、うまく話せないんです」

「…自信がないんです」

俺は、佐藤の言葉に耳を傾けた。

「そうか、辛いよな」

「でも、お前は真面目だし、努力家だ。きっと大丈夫だ」

「それに、俺も一緒に考えるから、安心してくれ」

佐藤は、涙を流しながら、

「ありがとうございます…」

と言った。

この飲み会をきっかけに、佐藤との距離は一気に縮まった。

部下との絆

次の日から、佐藤は以前よりも積極的に話すようになった。

「かねまつさん、このお客さん、〇〇に興味があるみたいです」

「この提案、どう思いますか?」

頼られることが増え、俺も嬉しかった。

そして、佐藤の成長は目覚ましかった。

数ヶ月後には、一人で契約を取れるようになった。

「かねまつさん、やりました!」

佐藤の笑顔が、忘れられない。

部下の「成長」が見えた瞬間

ある日、佐藤と一緒に訪問した取引先で、彼が初めて自分からお客さんに質問を投げかけた。

佐藤「御社が最近取り組まれている〇〇の件、社内ではどんな課題があるんですか?」

俺は心の中で「おぉ!」とガッツポーズ。

お客さんも「実はこんな悩みがあってね…」と話し始めた。

佐藤はそれに対して「それなら、こういう提案もできます」と、自分なりに会話をリードしていた。

俺はこの瞬間、「指導ってこういうことなんだな」と実感した。

俺がいくら教えても、本人が動かなければ意味がない。

でも、本人が「やってみよう」と思えたら、自然と成長していく。

俺が学んだこと

部下を持つことで俺自身も大きく成長した。

相手の話を引き出すことの大切さ

俺は今まで「自分がどう話すか」ばかり考えていた。
でも、相手がどう感じているか、何を考えているかを知ることの方が100倍大事だった。

「正解」を押し付けないこと

「こうすればいい」と押し付けるのではなく、「どう思う?」と考えさせることが重要だと気づいた。

小さな成長を見逃さない

佐藤が自分から話せるようになった瞬間、俺はマジで嬉しかった。
部下の小さな変化に気づいてあげることが、指導者としての役割なんだと感じた。

部下育成の難しさ

部下育成は、簡単なものではない。

時には、ぶつかることもある。
「なんで、こんなこともできないんだ!」
そう思ってしまうこともあった。

でも、そんな時は、

「俺も最初はそうだった」
「成長を信じよう」

そう言い聞かせた。

部下から教えられたこと

佐藤との出会いは、俺にとって大きな転機となった。

部下を育てることで、自分自身も成長できた。

そして、
「人の成長を助けること」の喜びを知った。

読者へのメッセージ

もし今、部下育成に悩んでいるなら、

「焦らないでほしい」

「諦めないでほしい」

「そして、部下を信じてほしい」

きっと、素晴らしい未来が待っている。

お前も、俺と一緒に、「最高のチーム」を作ろうぜ!


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かねまつ | 35歳 未経験SaaS転職挑戦中
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