短歌 #36 根雪
かなしみの記憶は薄まりゆくけれど決して消えずに根雪になりぬ
君の声や姿や匂いは無に帰して思い出すのはただ言葉のみ
青春のきらめきみたいな夢を見た鏡の中の老婆と対峙
白菜の漬物みたいな人生ね重石の下で酸っぱく居ます
さよならとこんにちはとのミルフィーユ最下層のは誰も知らない
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かなしみの記憶は薄まりゆくけれど決して消えずに根雪になりぬ
君の声や姿や匂いは無に帰して思い出すのはただ言葉のみ
青春のきらめきみたいな夢を見た鏡の中の老婆と対峙
白菜の漬物みたいな人生ね重石の下で酸っぱく居ます
さよならとこんにちはとのミルフィーユ最下層のは誰も知らない