セックスレス!夫が拒否するのはなぜ?一番の理由&知られていない理由
こんにちは。
セックスレスのカウンセリングを行っている金子です。
(相談の予約は公式サイトからお願いします)
本日は「夫が拒否するのはなぜ?」ということを説明したいと思います。
最も多い理由と、あまり知られていない理由のそれぞれを分かりやすくお伝えします。
皆さんも当てはまっていないかチェックして、レス解消の参考にしてもらえればと思います。
セックスレスの夫が拒否する一番の理由
さっそくですが、セックスレス中の夫が拒否する一番の理由から説明したいと思います。
それは何かというと「妻に対して性的に興奮できなくなった」というものです。
簡単にいうと飽きてしまったということです。マンネリです。
私のところに相談に来ている男性も大半はこの理由です。
「妻が求めてくるけれど、自分はもはや妻をそういう目で見られない…」と相談に来る旦那さんが多いです。
妻との行為は疲れるだけ
男性は基本的に性欲に突き動かされて性行為をする生き物です。
相手を見てムラムラするから抱きたいと思うのです。
逆にムラムラしない相手とするのは凄く面倒に感じます。
もちろん体は反応しますが、興奮や満足感はあまり得られずに、疲労感だけが大きくなります。
女性からするとこの感覚は理解しにくいかもしれません。
女性は性行為に愛情や親密さの確認という意味合いも感じている人が多いからです。
残念なことに男性でこの感覚を持っている人は少ないです。
というよりも、結婚して何年も経過した夫婦がレスを解消するための重要なポイントの一つが、夫にこの感覚を持たせることとさえいえます。(これに関しては説明が長くなってしまうのでまた別の機会に書きたいと思います)
妻が思っている以上に夫の負担は大きい
とにかく、夫の中ではあなたと行為をすることが大きな負担となっているのです。
想像しただけで疲れてしまうという人もいます。
なので、妻から誘ってきたり、そういう雰囲気が出ていると、拒否してしまうのです。
こういった説明を女性にすると、
「興奮しなくなっただけで拒否までしますかね?」
「乗り気でなくとも2回に1回くらいは応じるのが優しさでは?私はそうしてきましたよ!」
と言われることがあります。
このように思う気持ちは分かります。
しかし、女性が思っている以上に、興奮しない相手との行為は男性にとって負担が大きいのです。
夫は拒否する本当の理由を言わない
夫が拒否する一番の理由は妻に興奮しなくなったことです。
しかし、相談に来ている女性にそれを説明すると「でも、うちの夫は他の理由を言ってます」と言われることがあります。
「疲れてるから」とか「あまり性欲がない」と言って拒否するんです…と。
残念ながらこれが本当の理由である可能性は限りなくゼロに近いです。
付き合った当初から頻度が少なかったのであれば、こういった理由の可能性はあります。
しかし、一緒にいる時間が長くなるにつれて、レスになっていったのであれば、それは嘘の理由です。
あなたを傷つけたくないので誤魔化しているだけです。
残酷な話をするようですが、夫はあなたに性的興奮を覚えなくなっているのです。
「疲れている」と言いながらも、卑猥な動画を見て一人でしていたり、そういったお店に行っている男性も多いです。
いつまでも興奮している夫のほうが少数派
しかし、これは男性として当たり前のことです。
私たちが異性に興奮するのは、脳内でホルモンが分泌されるからです。
例えば異性に対するドキドキ感を生じさせるフェニルエチルアミンなどのホルモンが有名です。
これらのホルモンは同じ相手にはいつまでも出続けません。
個人差はありますが半年から3年ほどで、出にくくなることが分かっています。
つまり、結婚して2年~3年も経っていれば、いつまでも「妻を見ただけでムラムラしちゃうんです」と言っている男性のほうが少数派ということです。
付き合ったばかりの頃はよくしていたのに、時間の経過とともに拒否するようになったのであれば、特別な理由がない限りは、ほとんどの場合、マンネリが原因です。
夫が拒否する特別な理由
では夫が拒否する特別な理由とはなんでしょうか?
ここからは、あまり知られていない理由について説明したいと思います。
ここまでの説明が長くなってしまったので、それぞれの項目ごとに簡単に説明します。
海外の研究でも判明しているものです。
1.子供がほしいから
意外に思われるかもしれませんが、子供がほしいと思っている夫の方が性行為に対する欲求が低いという研究があります。
これは子供が出来ることによる責任をより明確に認識しやすいことが要因と考えられます。
ちゃんと食べさせていけるだろうか?世話できるだろうか?という頭の片隅の不安が、子供を作るということを無意識に遠ざけようとしているのです。
また、妊活中のタイミング法等のせいでプレッシャーを感じてしまっていることで拒絶反応につながっているケースもあります。
2.マドンナホアコンプレックス
妻のことが大事すぎて抱けないという夫の場合「マドンナ・ホア・コンプレックス」を抱えているかもしれません。
日本語になっていない言葉ですが無理矢理に翻訳するなら「聖母か娼婦かの葛藤」とでもいったところです。
これは「結婚するなら聖母のような貞淑な女性を求めるべきであり、性交するなら娼婦のような卑猥な女性を求めるべき」という考え方のことです。
このような考えを持っている男性は、妻のことを「汚してはいけない神聖な存在」と認識してしまい、抱けなくなることがあります。
3.性交以外の興奮に慣れてしまった
性交は人間にとって強い興奮と報酬をもたらす行為ですから依存もしやすいものです。
しかし、現代はゲームやSNS、過剰なほどに性を強調した動画など、刺激物がたくさんあります。
それらの興奮に慣れてしまうと、性交によって脳内で報酬を得にくくなることがあります。
ゲームに依存している人は性欲が低いことも研究で判明しています。
4.家事を手伝っているから
男女平等が当然の社会ではありますが、今でも「家事は女性のもの」というイメージを抱いている人は少なくありません。
もしあなたの夫が「家事をやるなんて男らしくない」という考えを持っている場合、平等に家事を分担していることで、男性としての自信を失っている可能性があります。
このような考え方を「有害な男らしさ(Toxic Masculinity)」と呼ぶのですが、これを持っている男性は性機能が低下しやすいことも研究で分かっています。
この思考を持つ妻はレスを解決できない
ここまでセックスレス中の夫が拒否するのはなぜか?という理由を説明してきました。
もちろん、ここで紹介した以外にも色々な原因がありますし、レスを解消するためにはそれらを取り除いていく必要があります。
しかし、その前段階として大切なことがあります。
それは、夫に拒否されたときに、自分のせいだと考えて落ち込まないことです。
夫が拒否する一番の理由は「妻に興奮しなくなったから」というものです。
しかし、それは妻側の責任ではないのです。どんなに美人でスタイルの良い女性と結婚しても、一緒に住んでいれば興奮は冷めるのです。
余談ですがセックスレスのなりやすさに胸の大きさも関係ありません。
ですから「自分に魅力がないから夫は拒否するんだ」などと考えてはいけません。
その思考が表情や動きに出ると余計に魅力が落ちてレスが解決できなくなります。
夫に拒否されても「なぜ」と聞いてはいけない
夫に拒否されると「なぜ?」とその理由を追求したくなるものです。
しかし、絶対にそんなことをしてはいけません。
「なぜ」という言葉には相手を責めるニュアンスが含まれています。
原因はあなたにあるのよ!と言っているのと同じことなのです。
ですから夫婦関係がより悪化します。
レスの件に限らず夫婦喧嘩でも「なぜ」という言葉を使うのは避けるようにしましょう。
それだけでも関係がよくなります。
理由を聞くと余計にレスが悪化する
どうしても何か理由を知りたいときは「なぜ」ではなく「何かあった?」と聞きましょう。
この言葉は問題の原因が相手以外のところにある大前提があるからこそ出てくる言葉ですし、それが相手にも伝わりますから、気を遣ってくれていると感じられます。
とはいえ、夫に夜の誘いを拒否されたときは、どんな聞き方にせよ、無理に理由を追求しないほうが良いと思います。
なぜならその理由を質問した時点であなたの立場が下になってしまうからです。
「したい妻」と「したくない夫」という構図になります。
男性は自分からしたがる女性に興奮しにくいものです。
それに本当の理由を答えてくれる可能性も低いです。
本音も分からないうえに、評価まで下げられるという二重のマイナスです。
当然ですが、レスになったからといきなり話し合いをしてしまうのもオススメしません。
最初から話し合いをするのは、レスの解消法の選択肢を半分捨てるのと同じことです。
夫に気づかれないように、妻側だけでできる解消法もあるのですから、そういったものを全て試してから話し合うべきです。
兎にも角にも、夫に拒否されたからと、その理由を解明することに拘り過ぎないことが大切です。
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