知育玩具の効果を得るために必要なこと
子供はおもちゃで遊ぶことによって創造力や問題解決能力を育みます。
外国ではプレイセッションなどと言って子供を遊ばせながら能力を伸ばそうという取り組みもあります。
親としては遊びの中でより効果的に学んで欲しいと思うのは自然な感情です。
そこで通常のオモチャだけでなくパズルやブロックなどの知育玩具と呼ばれるものを買い与えます。
しかし多くの親はそれを与えただけで満足してしまうようです。
実は知育玩具から最も影響を受けているのは親かもしれません。
親のサポートと日常に重ね合わせることが重要
フリンダース大学の乳幼児教育の専門家であるニコラ・イェランド教授によると知育玩具を子供に与えただけでは大きな効果は期待できないようです。
そもそも知育玩具のパッケージに書いてある「脳機能を強化」「○○力を育てる」という効果についてそれを裏付ける証拠はほとんどないのです。
また有名キャラクターの絵がついているような商品については子供の能力を伸ばすことよりも商品を売ることだけに主眼を置いているようなものもあります。
知育玩具によって子供の能力を伸ばしたいのであれば勝手に遊ばせるだけではなく、質問をしたり戦略を考えさせるように誘導することが大切です。
そして遊びの中だけで完結させずに日常生活の中でそれを当てはめてあげる必要があります。
またおもちゃを買い与えるときに伝統的価値観に偏り過ぎることにも注意しなければなりません。
女の子はピンクが好き、お姫様が好きという価値観です。
これにより将来の選択の幅を狭めてしまう可能性もあります。
女の子もブルドーザーやロボットで遊ぶことで理系に進むきっかけになることもあります。(※文系が悪いと言っているわけではありません)
知育玩具の影響を最も受けているのは親
おもちゃ屋さんや書店で知育玩具のコーナーを眺めると「本当に意味があるのかな?」と疑問に思うような商品も少なくありません。
それでも知育玩具は売れるのです。
値段が高くてもそれだけ良いものなのだと思われますし、大学教授や科学者の監修と書いてあればそれだけで効果があるように錯覚します。
意味が分からなそうなものほど秘密の効果がありそうに見えたりもします。
それにゲームや他のオモチャとは違って良いものというイメージがありますからどれだけ買い与えても罪悪感が芽生えません。
さらに2歳用、3歳用、4歳用などと細かく分類されていますから本当に脳や発達のことを考えて作られていると思いやすいです。
売るための心理学のテクニックが満載です。
知育玩具の影響を最も受けているのは子供ではなくそれを買う親なのです。
かなりの金額を投資した親もいるでしょう。
しかしそれに見合った効果はあったでしょうか?
知育玩具を買い与えても親がきちんとサポートしなければ意味はないのです。
子供に渡しただけで満足しないようにしましょう。
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