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10年10万kmストーリー 第41回 ランチア・イプシロン(2007年型) 11年20万6000km
ランチアというクルマの、どこに僕らは惹かれるのだろうか?
同時代体験としては、デルタ・インテグラーレのWRC(世界ラリー選手権)での活躍だろう。
戦績もさることながら、最初は控え目なブリスタフェンダーを持つ端正な2ボックスボディだったのが、変更が続くレギュレーションに合わせてパフォーマンスを上げる毎にオーバーフェンダーとエアロパーツなどがだんだんと大きくなっていき、迫力を増していくところに市販車ベースのコンペティションモデルの魅力が宿っていた。遡るならば、コンペティション用に企画されたストラトスがあったし、その間にもデルタS4やラリー037のような怪物もあった。戦いのための過激な装束とパフォーマンスが1980年代から90年代に入ってのランチアの代名詞となっていた。
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しかし、その一方で、同時期にはテーマのような端正なイタリアンルックの4ドアセダンも造っていた。端正なイタリアンルックといえばランチアの特徴そのもので、個人的にはベータ・モンテカルロやガンマ・クーペなどが好みになる。モータースポーツのベース車両となったクルマとは対照的に、造形として饒舌ではないのに実に味わい深い。
さらに遡れば、フラミニア・スポルトやフラヴィア・スポルト・ザガートのような、アクが強いながら凝った造形を持ったクルマたちがあった。
もっと昔には、アウレリアやアプリリア、戦前にはラムダなど、自動車史を飾るクルマをたくさん輩出した名門中の名門だということは書物で知った。ただ、特に古いモデルは日本に輸入された数が少ないがゆえに一般的には馴染みが薄く、それゆえにマニアに珍重されていた。珍重されるものほどマニアは有り難がるものだ。
![画像3](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/18614516/picture_pc_79c631a908ba4fc8800c4deec733485b.jpg?width=1200)
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