幼少期に否定された人が探し続ける「居場所」とは
みなさん、「自分の居場所がない」と感じたことはありませんか?
「会社にいても、なんだかしっくりこない」「友達と一緒にいるのに、自分だけが浮いているように感じる」「このコミュニティにいても自分は場違いかも」と、心の中で孤独感や不安感を抱えてしまうこと。
もしかすると、それは幼少期に経験した否定や認められなかった記憶が影響しているのかもしれません。
幼少期に否定され続けた経験があると、大人になってからも自分の居場所を探し続けるようになります。
どこにいても「ここでは自分はダメかもしれない」「場違いだ」と感じ、次から次へと新しい場所を探し求めます。しかし、どこへ行っても心の底から安心できず、孤独感に苛まれることが多いんです。
今回は、この「居場所を探し続ける人」の心の背景と、どうやって自分の居場所を見つけるかを深掘りしていきたいと思います。
「居場所がない」と感じる人の心の状態
幼少期に否定された経験があると、自分に対する根本的な自信が育ちにくくなります。
親や周囲の大人たちから「もっとこうしなさい」「それじゃダメだ」と繰り返し言われ続けることで、自分自身が持っている考えや感情に価値がないと感じてしまうんです。
その結果、どこにいても「ここに自分の居場所がある」と感じることが難しくなります。具体的には、次のような思考が心の中を支配するようになります。
「自分は場違いなんじゃないか」と感じる
「迷惑をかけているかも」と過剰に気にする
「空気を読めていないのでは」と自分を責める
「本当はここにいてはいけないのかも」と不安になる
これらの感情は、実際には周囲から否定されていないにもかかわらず、心の中で勝手に湧き上がってくることが多いんです。
まるで、自分がいることそのものが迷惑で、何か間違っているかのように感じてしまうんですね。そして、誰も何も言っていないのに、次の新しい場所を探し始めます。
なぜ「新しい居場所」を探し続けるのか?
では、なぜこのように「居場所」を探し続けてしまうのでしょうか?それは、幼少期に自分の存在や感情が否定されてきた経験が影響しているからです。
幼少期に「ありのままの自分」を認められなかった経験を持つ人は、常に「ここにいてもいいのかな?」という不安感を抱きます。
子ども時代に「自分は愛されている」「存在しているだけで価値がある」と感じることができなかった人は、成長してもその感覚を持ち続けてしまうんです。
その結果、誰かに肯定されないと不安になるという状態に陥ります。
職場やコミュニティ、友達との関係においても、常に「誰かに認められていないとダメなんじゃないか」と感じ、少しでもその感覚が揺らぐと、「ここにはいちゃダメだ」と思い込んでしまいます。
そしてまた次の新しい場所を探し始めます。
私自身も「居場所がない」と感じていた
実は、私自身も長い間この「居場所がない」という感覚に悩まされていました。
どんな場所に行っても、誰かと一緒にいても、心の中には常に孤独感がありました。
周りは私を特別に責めたり叱ったりしていないのに、勝手に「迷惑をかけてるんじゃないか」「自分だけが場違いなんじゃないか」と思い込み、新しい場所を探し続けていました。
でも、何度新しい場所を見つけても、結局は同じ感覚が繰り返されるだけなんですよね。
そのうち、どこにいても安心感や満足感を得ることができず、深い孤独に囚われてしまっていました。
しかし、ある時気づいたんです。どこに行っても「居場所がない」と感じる原因は、周りの環境や他人のせいではなく、自分自身の心にあったんだということに。
自分の心と向き合い、居場所を作るために
では、どうやってこの「居場所がない」という感覚から抜け出すことができるのでしょうか?答えは、自分の心と向き合うことにあります。
幼少期に否定された経験がある人は、どうしても外部からの肯定を求めてしまいがちです。
「誰かに認めてもらわなければ、自分はここにいてはいけない」と感じ、外部からの評価や肯定を探し求めます。
しかし、本当の居場所を見つけるためには、まず自分自身で自分を認めることが必要なんです。
1. 自分の感情を認める
まずは、自分の心の中にある不安や孤独感に気づき、それを認めてあげることが大切です。「自分はこんなに不安だったんだ」「本当はもっと安心したかったんだ」と、自分の感情をしっかりと受け止めることが、居場所を見つける第一歩です。
これまでの自分を責めるのではなく、「ここにいたいと思っている自分がいるんだ」ということを、ありのままに認めてあげましょう。
2. 外部からの評価を手放す
次に、外部からの評価や肯定を必要以上に求めるのを少しずつ手放していきます。もちろん、周りからの評価やフィードバックは大切ですが、それがすべてではないということを理解することが重要です。
誰かに認められなくても、あなた自身が「自分はここにいていいんだ」と感じられることが本当に大切なんです。
外部からの評価に振り回されるのではなく、自分自身の内なる声に耳を傾け、自分で自分を肯定する力を育んでいきましょう。
3. 自分を守る力を育てる
最終的に、自分自身を守る力を育てていくことが重要です。
外部の環境や他人の評価に依存することなく、自分で自分を守るという意識を持つことで、少しずつ「居場所がない」という感覚から解放されていきます。
自分の感情に寄り添い、安心できる環境を自分で作ること。誰かに認められなくても、自分自身が自分を信じてあげることで、居場所は自然と見つかっていくんです。
終わりに
幼少期に否定された経験があると、大人になってからも「自分の居場所がない」と感じてしまうことが多いです。
しかし、外部の環境を変えることだけでは、根本的な解決にはなりません。本当の居場所を見つけるためには、まず自分自身の心と向き合い、自分で自分を認めることが大切です。
どこにいても、誰と一緒にいても、自分自身で自分を守り、安心できる居場所を作っていくことで、孤独感や不安感から解放されることができるんです。
読んでくれてありがとうございました。コメントや質問もお待ちしています。