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シュート時の手のひらについて バスケシュートフォームのすすめ
こんばんわ。
本日はバスケのシュートフォームの手のひらについてお話しします。
学生時代バスケ部だった方はこんな風に教わりませんでしたか?
「シュートはボールに手のひらをつけずに持って」
「手のひらとボールの間に指を一本入れなさい」
これらが何故常識となったのか?と私もある程度調べたのですがこれが何故いつから広まったのか明確に起源が見つかりませんでした。もし見つけたらまた記事にします。
さて、日本でバスケットボールが浸透、流行りだしたきっかけはマイケルジョーダンの影響でした。
当時はバスケの研究も進んでいないため、そういったスター選手の動きを目指す指導をされていたと思います。結果的にジョーダンは当時に限らず現代を含めて歴史的に見ても最強の選手ですし、当時からバスケの仕方はジョーダンが正解とされていました。
それから年月が流れ、現在ではほとんどの若手NBA選手がボールに手のひらをべったりつけてシュートをします。何故この様になったのでしょうか。
理由の一つとして以前よりバスケの研究が進み、戦略がより効率的になったためです。
その効率的な戦略の要がスリーポイントシュート、つまり遠い距離からのシュート重要度がどんどん高まっていきました。
そんな中、3ポイント主流の現代バスケへの火をつけた1人のスーパースターが現れます。
それまでは飛び道具に過ぎず、水物だと言われていた3ポイントシュートが、今ではメインの戦略として全てのチームで狙うべきシュートとなり、間違いなくバスケが変わりました。この戦略改革をもたらしたのが皆さん大好きステフィンカリー選手。そして彼が率いるゴールデンステイトウォリアーズでした。
いまや通算スリーポイント成功数も1位となり名実ともに史上最高のスリーポイントシューターのカリー選手。Bリーグを見ていても、今や3ポイントの雨あられですよね。ただ大きくて身体が強いだけでは勝てなくなっています。
そして当然の様にそんなバスケ界の常識に革命を起こしたカリー選手の化け物みたいなスリーポイント能力に世界中から焦点が当てられていました。
すると、全世界のシュートの常識が覆されたのです。
元々、スーパースターになる前のカリー選手の評価は、入るがシュートの打ち方が汚い、というか変だ。という意見が大多数でした。
ボールは高くセットしない。
飛んでから最高到達点でシュートするのではなく、飛びながらシュートしている。
後に1モーションシュートと呼ばれ定着します。
当時の常識と照らし合わせると、違う部分が多く独自のシュートすぎてもはや異端だったのです。
そして今回のテーマでもある、手のひらについても気づいた世界を驚かせました。
ステフィンカリー選手はシュート時、ボールに手のひらをべったりとつけて打っていました。
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手の指に力を入れてぐっと掴むように持っていた皆の常識が打ち砕かれました。
手のひらはぺったりとボールについており、とてもリラックスしてボールを持っています。
驚いた世界中のプレイヤーがこの手のひらについて再度考え直し、研究をしました。
手のひらをべったりつけるメリットとしては
・シュート飛距離を伸ばしやすい。力が無くても飛ばす事ができる
・ボールを安定して持つ事が出来る。
・手が小さくてもシュートにあまり影響しない
・セットが早い(キャッチやドリブルから手のひらを離して持ち直す手間が無い)
・ワンモーションシュートとの相性が良い
他にもありますがおおまかにはこんな感じですね。
特に上二つが大きなメリットです。
逆にデメリットとしては
・シュートがぶれやすい
・より連動性が求められるのでフォームの習得が困難
・安定しにくい、シュートの再現性を高めるのが難しい。
こんなところでしょうか。
手のひらをつけない場合は
メリット
・コントロールがしやすい。
・手のひらをつけるセットにくらべて腕だけで打ちやすい。体勢が崩れた時などでも有効
・手首でのコントロール力が強い
デメリット
・筋力が無いと飛距離を出しにくい
・ひじや手首の力依存になるので若干アーチが低くなりやすい。
パっと思いつくだけでもこんな感じですかね。
で、どっちがいいの?
これが一番気になりますよね。
結論から申し上げますと
「どっちでもいい」です。
え?これだけ語っておいて?と思われるかもしれませんが、これが結論なのです。
手の大きさだったり手の形指の長さ筋力の付き方骨の形可動域等人それぞれ本当に様々です。
ですので難しく考えたり、スター選手を妄信して、カリーが手のひらつけるなら絶対つけるべきだ!という考えはやめましょう。
自分にしっくりくる方が良いなのです。
カリー選手のバスケ革命は戦略の変化だけでなく、
シュートフォームに「正解」を無くしてしまったのです。
が!
正解はなくとも間違っている場合はあります。
それは少し前日本ではほとんどの指導者が教えていた形ですが、
絶対に手のひらをつけない!指に力をいれろ!ボールと手のひらの間に指を入れて構えろ!!
…実はこれ、あまり宜しくありません。
まず、これはボールを片手で掴むときの持ち方なんですよね。ハンドボールの様な小さめなボールを持つのであれば分かりますが、バスケのシュートはガッチリボールを掴んで打ちません。掴んでしまうと握る力やリリース時の微妙なタッチの違いですぐにボールがぶれてしまいますからね。例外の選手はいます。
完全にボールを掴んで振り回せるほど手が大きいのであればゴミ箱シュートみたく投げ入れる様に打つこともできますが、日本人の平均的な手の大きさでは非現実的なのです。
ですので指で支えるような持ち方はオススメできません。ではこの教え方は何故普及したのでしょうか。
マイケルジョーダンだったりスター選手がそう説明してたぞ!と言う方もいます。
実際YouTube等でステフィンカリーの相方、クレイトンプソンがシュートを教える動画がありましたが、手のひらはつけない。と言っています。
ですがここで大きな勘違いがあるのです。
写真を使って解説をしてみましょう。
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