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20歳でGOOD DESIGN NEW HOPE AWARDを受賞した話

今年度2022年より、GOOD DESIGN様が新たに若者向けに新設したGOOD DESIGN NEW HOPE AWARDという賞に入選しました🎉


ポートフォリオはこちら↓

デザインの裏側

高熱の中、年末年始に作ったデザイン


このデザインのデータ作成をしていたのが2020年の1月、ちょうど年始で当時17歳だった頃です。3年前になります。
ずっと手染めだった鯉のぼりを本格的に量産してブランドとして作っていこうと思い立ち、京都の染色工場さんへ依頼するためにデザインのデータを細かく作っていた時でした。

まだ手作りで試作品の時代の頃

染色工場の規定サイズと自分が作りたいサイズにちょうど合うサイズを細かい数字を計算して、数字と感覚を使い分けながらとても頭を使ったデザインの設計でした。それに加え、デザインのパーツ配置においても無駄にならない効率的な配置考えながら行いました。

そうこうしているうちに、謎の高熱になり点滴を打つまでになりました。(苦労話をしたい訳ではないです笑)

高熱になったものの、当時はテレビ取材もあったり生産のスケジュールがありましたため、いち早くデザインのデータを作成して京都の工場へ送らなければいけない状況でした。しかし私しかデザインできなかったので他の人へも頼めず、高熱の中、最終的な仕上げなどは寝ながらMacBookを広げてデータを作っていました。

当時のスクショ

京都の工場へ染色を依頼する

京都にある西田染工さんに染色を依頼しています。

大規模な量産の前に初めは試し刷りを行い色を見ます。初めはイメージしていた色と合わず、数回試し染めをしては確認を繰り返し、理想の色を出していきました。

いよいよ染める

まちにまった自分のデザインを大規模に染めることに、とてもテンションが上がりました。人生の中でも5本指に入る幸せな時間でした。

(関西テレビの方々も取材に来てくださいました)

全貌はこちら↓


終わりに

初めは鯉のぼりが好きでいろんな理由はありますが鯉のぼりをブランドにしてみようと思い立ち、あれよあれよという間に時が形になり、時間が経っていきました。もう始めてから3年になろうとしています。
ずっと趣味のような、仕事のような感覚で続けていて、気づけば自分のアイデンティティとなっていました。
いつも売れるのかなとか、これをやっていていいのかなとか心配で不安なこともいっぱいあります。

初めは自分の中にしかなかったイメージをデザインとして形にして、いつの間にかいろんな方々に協力していただいてできているプロジェクトになっています。そして、買っていただける方や取引してくださる方がいて、思いや意識を形にしてクリエイトしていく影響力と言いますか、力を絶大に感じています。

どんどん形にして、人に届け、ついにはこのような光栄な賞までいただけて、自分の中にあったものが社会に浸透して行っているのを実感しています。だからこそ、責任も感じるし怖くなる時もたまにあります。自分の中にあることを表現し、それが評価される訳ですからまるで自分の子供を評価されているように感じます。それくらいものを作ることを愛してますし、自分が作った鯉のぼりのことを誇りに思い愛しています。

一つのデザイン、一つのプロダクトを作り社会に届けていくのにこんなに時間がかかりエネルギーがかかるのかと思うこともあります。もっと早く成長できるかもしれませんが、自分にはゆっくりじっくり確かで小さな“1”を積み重ねていくのが性に合っているなと思うのは、活動を始めたことから変わりません。

もっと活動の幅を広げて、海外はもちろんもっと寛い世界を鯉のぼりのように泳いでいきたいと思っています。

きっと時間はかかるし、周りから見たら同じことを何回もずっと続けているように見えても、形になって自分が納得するまで物事を形成していく人生を歩んで、作り出して社会に価値を与えていきたいと考えています。

改めて光栄な賞をいただけて嬉しいです。このような活動ができて、賞をいただけているのも家族や友人や本当に周りの人たちのおかげだと感謝したいです。まだまだ自分は納得していないので、ここからがスタートだと思い、今が踏み台だと思ってさらに上を目指していきたいと思っています。




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