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読書感想:イノベーション・スキルセット
読んだ理由
前々職のリブセンスでは元々職種の越境文化があり、そのためデザイナーはBTCを踏まえてデザインしていこうという考えがあった。最近になってBTCの提唱者であるTakramの田川氏の本が出たので、改めてBTCについて理解を深めたいと思った。
著者
田川欣哉(Takram 代表取締役)
感想
元々BTCとはなんぞやの知識は多少なりともあったので非常に読みやすくよかったのだが、改めてBTC型人材になるのは難易度高いなーと思うし、BTC型人材を育てるのためには組織自体をBTC型組織へと進化させる必要もあるため導入には壁がある。
とはいえ職種を超えた知識やスキルは他職種と協業することにおいては非常に大事なので意識したほうがいいし自分もBTC型人材になりたいと思った。
また、BからTへ、TからBへと領域を超えていく人はいるけどBからC、TからCへ越境する人はなかなかいない。
本書でも語られているけどデザインには「課題解決のためのデザイン」と「クラシカルデザイン(スタイルやブランドを作るデザイン)」の二つがあり、前者はB人材T人材とも比較的チャレンジしやすいが後者においては、センスがないからと途端に苦手意識を口にする人が多いのにも納得(リブセンスでもクラシカルデザインに越境する人は皆無だった...)
ちなみにセンスのことを本書では眼の前の物事に対して「Yes/No」とジャッジをしていくことだと語られており、センスのある人に共通しているのは自分の中での好き/嫌いが、一般の人よりも非常にはっきりとしているということにも納得。