おうちでできるこども薬膳
こども薬膳とは??
体質に合わせて献立を考えるのは
大人も子どもも同じですが、
子どものからだは大人に比べて未成熟な状態。
漢方でも
👶🏻臓腑嬌嫩(ぞうふきょうどん)
→内臓がやわらかい・働きが弱い
👶🏻形気未充(けいきみじゅう)
→からだが未熟で安定していない状態
と考え、生活習慣の中でもとくに食事は
大人以上に気をつける必要があります。
*
こどものからだの特徴は3つ。
①腎が弱い(おねしょトラブル)
②脾が弱い(消化不良)
③肝が興奮しやすい(感情的になる)
🔸①腎が弱い(=腎気未充)🔸
【腎】・・親から受け継いだ生命力や生殖機能など
(膀胱・泌尿器系に出やすい)
中学生あたりで思春期の体調変化が出るように、
腎が充実してくるのは10代に入った頃から。
それまでは【腎の気】が不足している状態なので
🔹おねしょ
🔹トイレにすぐ行きたくなる
🔹がまんできずに漏れてしまう
こういったおしっこトラブルが出やすくなります。
お布団やお洋服の洗濯は大変ですが、
「腎の気がまだ充実していないんだな…」という気持ちで
多目にみてあげてください。
(腎気は成長とともにちゃんと増えていきます)
🌱腎を強くする食べもの🌱
魚介類・肉類などは気・血・精ともに充実しており、
腎を養うのにおすすめ。
*お肉は脂身の少ないものが👍✨
🔸②脾が弱い(=脾常不足)🔸
【脾】・・消化機能/食べ物からエネルギーを作る場所
内臓の機能もまだ不十分なので、
消化する力は大人ほど発達していません。
🔹よく吐く
🔹下痢しやすい
🔹おなかが痛くなりやすい
🔹食欲不振・疲れやすい
こういった症状が出るときは
☝️大人と同じもの(子供に合わないもの)を食べ過ぎている
☝️冷たいものを摂りすぎている
☝️ストレスで脾が弱っている
などが考えられます。
🌱脾を強くする食べもの🌱
甘味&黄色の食材→穀物・芋類など
*あたたかく、消化に良い状態で食べさせてあげましょう
⚠️甘味=砂糖ではないのでご注意ください
🔸③肝が興奮しやすい(=肝常有余)🔸
【肝】・・感情や精神をコントロールする場所
こどもは脳・神経系が成熟しておらず、感情が不安定になりがち。
(すぐに泣いたり、怒ったり、笑ったり…)
また、風邪でもないのに急に高熱が出たり、
けいれんが出るのも【肝】がヒートアップしているサイン。
【肝腎要(かんじんかなめ)】という言葉があるように、
肝と腎はつながっています。
腎が充実すると共に、肝もおちついてきます。
一緒に感情的になるとお互いがつらくなるので、
他の子供と比べたりせず、マイペースに見守っていきましょう。
🌱肝をクールダウンさせる食べもの🌱
涼性の食材→緑色の野菜や夏野菜に多い
(セロリ・ほうれんそう・ちんげんさい・きゅうり・トマト・ナスなど)
*
最後に【こども薬膳】で大切なポイントを
2つお伝えします✍️
🔸基本的に冷やさない🔸
子どもは【腎】も【脾】も未発達な状態。
この2つが苦手なのは”冷えること”🥶
🔹冷たい飲み物をたくさん飲む
🔹アイスやかき氷などをよく食べる
🔹涼性・寒性の食べ物が多い
🔹おなかが露出している
とくに夏はこういったケースが多くなるので、
気をつけてあげてください。
🔸ふだんの食事は平性ベース+すこし温性を🔸
【平性】・・からだのバランスを整える食材
ー平性の代表的な食材ー
米・とうもろこし・キャベツ・カリフラワー・にんじん
ピーマン・じゃがいも・山芋・大豆・豚肉・鶏肉など
これらの食材をベースに使いながら、
【温性】の食材もすこしプラスして内臓を温めてあげましょう。
ー温性の代表的な食材ー
かぼちゃ・玉ねぎ・にら・栗・大葉・生姜
アジ・イワシ・鮭・まぐろ・味噌など
*
ここでご紹介した【こども薬膳】は
幼児食以降(1歳半〜)として参考にしてください。
今回は薬膳についてでしたが、
「腸内環境は3歳までにできあがる」と言われるほど
こどもの腸活もとっても大事!
これもまた、機会があれば投稿しますね🌱