包丁

No.80 包丁を研ぎながら考える 刃研ぎの時間を作る事

今朝は妻の依頼で包丁を研いでいます。
妻の依頼と言いながら、出刃や牛刀は私しか使わない包丁ですのでほぼ自分のためでもあるのですが、実はこの時間はとても好きな時間です。

包丁を研ぐ時は次の予定を気にしない時にやるのがおすすめです。というのも研いでみて、ダメな時は何度やり直しても中々切れるようにならないという時があるからです。
心穏やかに集中していると一発で満足いく切れ味になるときもあれば、心がざわついている時は何度やってもうまくいきません。
片刃の包丁は割と簡単に切れるようになるので、まず出刃から初めてその他を研ぎますが、チラシを片手に持って包丁を当てた時にスッと切れるようになるとホント嬉しくなります。

よく言いますが、道具が良いと腕が上がった気がするというのはやはりホントで、切れる包丁で料理をするとストレスなく料理が出来ますし、物理的にも断面が綺麗になるので確実に料理がおいしくなります。

分かっていても中々ゆっくりと刃を研ぐ時間が取れないのが現実ですね。
有名な話で旅人と木こりの話も同じですが、必死に木を切っている木こりは刃を研ぐ余裕も無くなります。しかし冷静に考えれば一度休んで刃を研いだ方が明らかにその先の仕事は楽になるはずです。

※皆さんご存知だと思いますが念のためあらすじだけ
ある日森の中を旅人が歩いていると木こりを見つけます。
その木こりは必死に木を切っているのですがその斧を見るとどう見ても切れなさそうなさび付いた斧です。
旅人が「木こりさん大変そうだが、一度休んでその斧を研いだらどうだい」と言うと木こりは「見ればわかるだろう、そんな暇はないよ」と返事をするという話です。

包丁を研ぎながら考えるのはいつも刃を研ぐ時間を作る余裕を持ちたいという事です。
皆さんも冷静に周りを見渡して刃を研ぐ時間を取れるようにしていきましょう。

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二代目社長の伴走者 井上 剛典
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