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「立ちすくむ歴史 E・H・カー『歴史とは何か』から50年」を読んで。
喜安朗・岩崎稔・成田龍一著
この本は、ショックだった! 歴史家が悩んでいるとは・・・
後記で著者の一人が、「あれやこれやの学派や思潮というよりも、歴史そのものが生い立ってくる、もっと根本的なところから考え直さないといけない。」といっているのだ。
政治学者としても著名なイギリスの歴史学者 E.H.カーは、50年前にこう語っていた。
「歴史とは何か」に対する私の最初のお答を申し上げることにいたしましょう。歴史とは歴史家と事実との間の相互作用の不断の過程であり、現在と過去との間の尽きることを知らぬ対話なのであります。(「歴史とは何か」E.H. カー著)
1、歴史=「歴史家」と「事実」との「相互作用」
2、それも不断の「=絶え間なく続く」、結果ではなく「過程」であること。
3、それも「現在」と「過去」の間の、尽きることがない「対話」だという。
歴史って「過去の事実」だと、思っていたけど・・・
「歴史家」と「過去の事実」っぽいものとの「対話」であるという、ストーリーだった!!
そしてまた、「歴史は、過去において実現し得なかった『未遂の可能性』を取り戻しつつ反復する」という。
そう、歴史は実現し得なかったやり残しの「可能性」を、少しずつ取り戻しながら反復する、先人の懇切なるストーリーだったのだ!!
なるほど、頑張ってきた先人たちのストーリー・・・
美しいんだね~、歴史って♪
だから、無機質な暗記だけの歴史に留めるのではなく、生きて呼吸する歴史をストーリーテーリングできたらいいなと、心から思う。
本来「歴史」が持つ可能性を、そしてその価値を・・・
思う存分、生かしてあげたらいいなと、心から思うから。
結果的に・・・
歴史家さんたちはいろいろな規定などあって大変そうだから、ごく一般のおばさんの「主観」で、歴史を引き起こし再構成して、ストーリーテーリングできたらいい。
何よりも、これからの時代を担う子どもたちが、生きたストーリーとしての歴史に出会って、世界と繋がることができる「人生を案内」できたらいいなと思うから。
そんな野望の中・・・
現在、日本の各地域を始め、アジアや世界の各地域を訪れながら、エッセイを書かせて頂いてます。
お時間のある時にでも、覗いてみてください。
https://note.mu/kando_nuriko/m/m87e2df91e8b1
あっ、宣伝になって、すみませんでした・・・
最後まで読んで下さって、ありがとうございます!
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