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教育100年の計、今だけを見ていたら国家滅亡へと続く、教育の大切さ

 オリンピック前の7月。10年ごとに更新が必要な「教員免許更新制」について、文部科学省は教員の働き方や経済面で負担が生じているなどとして廃止する方針を固めたというニュースが流れた。
 最近は、ヤフーニュースのコメントを読むのが楽しみになっているが、この記事に関しては、「よくやった」「やっと」という声が大きかった。

 ゆとり教育から、大学入試改革、そして教員免許更新制度と、文科省はろくなことをしない。現場の声を無視して制度が変わる。優秀な成績で役人や大学教授になった人たちの机上の空論で教育行政をすすめている。
 苦情の多かったゆとり教育にしても、点数至上主義だった偏差値教育の現場をなんとかしようという趣旨はよくわかるが、一般人には急に出てきた話で、教育現場でも急に変更を命令された。計画した人は長年考えた結果だろうが、実際の現場では急すぎて対応できない。
 大学入試制度も、今のままでいいはずはない。けれど英語検定試験のように民間に丸投げするのが公教育なのだろうか。
 教員免許更新制度は、不適切な教員を排除するための方策でもあったが、なかなか思い通りにはならない。やっと取った免許が10年で急に使えなくなる。「そんなの聞いてないぞ」他の国では暴動が起こる変更だが、日本の教師は紳士だった。暴動は起きなかった。
 ヤフーコメントにもあったが、そんなことをしなくても、給料を上げれば優秀な人材は集まる。わかりきったことだ。安い給料の職場で、漢字の読めない、書けない、文章も書けない教師がどれだけ増えたことか。
 大学の研究費だって、予算が少ないから、ノーベル賞を取るような研究をしている学者はみんな外国へ(アメリカへ)行ってしまう。偉い人は、日本の国をどうしようと思っているのだろう。


 教育によって国は変わる。国の未来をつくるのは教育だ。100年後の日本をどうするかは、今の教育にかかっている。今だけを見ていては失敗する。

 教育について発言していこう。教育は、日本に生きる自分自身の問題だ。
 学校教育だけではない。子育ても教育。言葉を教え、しつけをする。家庭教育が人間の基礎。これからの日本をつくっていく第一歩だ。

教育に関心を持ち、発言する。それが教育に少しでもかかわった者の誇りとなる。


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