ヨガ・瞑想・組織開発・コーチングの「宗教臭さ・怪しさ」について
ビジネスパーソンにヨガ・瞑想の話をすると、「怪しい・宗教臭い」という反応をされることがある。
組織開発やコーチング、U理論の話をしても、同じような反応が返ってくることがある。
それは「お前はどこに向かっているのだ?」という反応でもある。
なぜそのような反応が起きるのかを考えてみた。
ケン・ウィルバー氏の以下の表現がヒントになった。
まさに、これと同じことが起きているのではないか。
つまり、自分がいる地平(思考レベル)よりも「深い」地平で物事を見ている人を、「病理的で幻想的な、実在しないもの」として思う(=怪しい、宗教臭いという反応になる)のではないか。
複雑なものが響く人と響かない人がいるということは、茂木健一郎氏と河合隼雄氏の対話からも見て取れる。
響く人、響かない人が確かにいる。
ただ、響かない人にも、本当は必要としているが、響いていないだけの人もいると思う。
そして、潜在的に必要としている人たちにどうそれらを伝えることができるかを、私は考え続け、試み続けたい。
だからこうした記事を書いているし、講師をしている。
ヨガや瞑想に関してであれば、数カ月の実践で体調および心理的な悩みに改善がみられる簡単な体操「経絡体操法」が、まず最初の一歩として取り組みやすい。
これはまた、頭(ロジック)偏重になりすぎている現代人が、体(直観)に気づくきっかけにもなる。
仕事の効率が上がるのだ。
組織開発やコーチングにネガティブな反応をする人たちに「複雑さ」「深さ」をご理解いただくのに最適な考えが「システム思考」だと思う。
ループ図は、ピーターセンゲも言っているが、それ自体では問題解決には至らない。
ただし、ループ図や関係者マップを書き、現状分析をしながら、起きている現象の裏にある構造を読み解くことで、お互いの理解が深まる。
そして、その中から、適切な問いが生まれ、会社の中の「触れてはいけない問題」は解決に向かうことができる。
システム思考を使うことにより、集団で深淵に降りていくことが可能となるのだ。