ジュビロ磐田 中川創が藤枝MYFCに期限付き移籍
山本義道に続き、しばしのお別れです。
2023年8月7日、ジュビロ磐田の中川創が藤枝MYFCに期限付き移籍することが発表されました。
移籍に当たり、中川創のコメントです。
「少しだけ寂しいですが」というところ。
既に藤枝MYFCで戦う決意で満ちていたはず。でも、ジュビロへの愛着を見せてくれたように感じ、私は嬉しく思いました。
今夏は、山本義道がツエーゲン金沢に期限付き移籍し、今度は中川創。選手補強できないジュビロだけに、余計に寂しいですね。
現在のCB一番手はリカルドグラッサと鈴木海音。ここに伊藤槙人がサブで入る状況。森岡陸も負傷から復帰。更に今年は鹿沼直生もCBを務めることがあります。
改めてCBのポジション争い熾烈です。中川創に限らずCBのスタメンの座を掴むのはかなり厳しいミッションです。
また、今年のカップ戦は終了したため、恐らく今後の出場機会を考えた上での決断だったと推測します。
昨年FC琉球での育成型期限付き移籍から復帰した中川創。
大井健太郎の退団が決まり、袴田裕太郎はジュビロに帰還せずに大宮に完全移籍が決まった後だっただけに、このニュースは本当に嬉しかったことを覚えてます。
今年序盤戦のジュビロはCBにけが人が続出しただけに、中川創の活躍や忘れられないプレーがありました。
■ 第4節 アウェイ大宮戦 : 悔しいDOGSO
3月11日、第4節アウェイ大宮戦。
ジュビロは何度も決定機をつくりながらも決め切れないという厳しい展開。試合終了間際にアンジェロッティ選手にゴールを決められ悔しい敗戦。
私は遠征して現地で観戦したのですが、今でもこの試合は思い出すだけで悔しい。
中川創は後半46分、河田篤秀選手を背後からユニフォームを引っ張って倒してしまい決定機阻止(DOGSO)でレッドカードというなんとも辛い結果に。
試合終了後、横内監督と選手達が中川創にエールを送ったコメントが感動します。
■ 第6節 ホーム栃木SC戦 : たった2人のCB
序盤戦はCBの負傷者が続き、森岡陸、伊藤槙人、山本義道が離脱。
春の9連戦で迎えた3月29日、第6節ホーム栃木SC戦。
この試合は鈴木海音が欧州遠征で不在となり、本職のCBはリカルドグラッサと中川創の2人のみ。CBの選手層は非常に厳しい状況でした。
しかし、栃木の攻撃を防ぎ切り今季初のクリーンシートで勝利を飾りました。
この試合ほど、
と思った試合はありませんでした。
■ ルヴァンカップGS第6節アウェイ札幌戦 : 同点ゴール!
既にルヴァンカップグループステージ敗退が決まっていたジュビロ。しかしJ1と戦える好機と捉えていた横内監督。
として、札幌に全力に勝ちに行きます。
互いに点を取り合うシーソーゲームになったこの試合。後半36分、古川陽介の右サイドからのクロスに対し、ゴール前に入った中川創は、札幌の選手を背後にしながらヒールキックでおしゃれな同点ゴール!
直後の古川陽介の劇的な決勝ゴールに繋がるプレーとして忘れることができません。
ベンチに入れば、誰よりもピッチで戦う選手を鼓舞する中川創。
今年、選手層が薄かった序盤戦のCBの一角としてジュビロに大きく貢献してくれた事には本当に感謝です。
一方では、サポーターズマガジンで「創の部屋」という連載コーナーを持つようにジュビロにとって得難いキャラクターだけに、別れるのは寂しいですね。
でも期限付き移籍なので、さよならは言わないでおきます。
来年一緒にJ1で戦おう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田と中川創のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。
この記事が参加している募集
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?