2023 J2 第27節「ザスパクサツ群馬 vs ジュビロ磐田」超主観的振り返り
金子翔太の渾身のゴール。しかし悔しいドロー決着。
2023年7月23日、ジュビロ磐田はアウェイでザスパクサツ群馬と対戦。
DAZNでリアタイ視聴しました。
結果は1-1のドロー決着。
今節は首位町田が敗戦したため、何としても勝ち点3を奪って差を詰めたかったですね。非常に悔しい。
ジュビロは、前節藤枝MYFC戦に続いて、開始早々の失点という悪い面が出てしまい最後まで難しい戦いを強いられました。
直近6試合で無敗の群馬は強かった。
守備は堅く、何と言ってもGK櫛引政敏選手のセービングが冴えわたりました。攻撃では一瞬の隙でジュビロのゴール前に運ばれ、危うく失点するシーンが何度もありました。
何とか勝ち点0を1にできたというのが正直な感想です。
スターティングメンバー
7連戦を「2チーム体制」で戦い抜いたジュビロ。一週間空いてスタメンが注目されましたが、前節藤枝MYFC戦のメンバーがベースでした。変化点は山田大記に替えて松本昌也が入ったところのみ。
山田大記はベンチにも入ってませんでしたので非常に気掛かりだったのですが、試合翌日の7月24日、スポーツ報知が故障による離脱であったことを報じました。
キャプテン不在は痛いですが大事で無いことを祈ります。
ベンチにはファビアンゴンザレスが帰還。7月12日の天皇杯3回戦ヴィッセル神戸戦で負傷退場して以来です。こちらは大事に至らなくて本当に良かったです。
前半
長倉幹樹選手のスーパーなシュート
前半12分、このシュートは思わずうなってしまいました。胸トラップからの鋭いシュートがジュビロゴールに突き刺さってしまいました。
三浦龍輝も反応して横っ飛びしますが、このシュートを防ぐのはさすがに厳しい。スーパーなシュートとはいえ、藤枝戦に続き序盤の失点で難しい試合展開を強いられました。
しかし、焦れずに戦って欲しい。藤枝戦では前半早々失点してからも4点取って逆転勝利しました。このような難しいゲームをものにしなければJ1昇格はできません。なんとしても逆転することを願って戦況を見守りました。
攻めあぐねるジュビロ
しかし、前半のジュビロは群馬の守備に対しなかなか得点まで至りませんでした。
29分、ドゥドゥがボール奪われます。ドゥドゥのボール保持能力は高いと思うのですが、対策してきたか寄せが厳しく、3人がかりで奪ってきます。天笠泰輝選手にミドルレンジで鋭いシュートを撃たれます。しかしこれは三浦龍輝がナイスキャッチ。
28分、鈴木雄斗のファーサイドへのクロスを松原后が押し込みますが、角度が無い位置だった影響もあり、惜しくもゴールマウスから逸れてしまいました。
35分には、群馬のコーナーキックの際の選手の位置取りの際に松原后がイエローカードをもらってしまいます。これ、理由がよくわからないのですが、比較的早い時間でカードもらってしまったことが、少なからずこの後のプレーに影響がでかねないと感じました。非常に嫌なカードでしたね。
試合後、横内監督もハーフタイムでこの点について指示を出してます。
43分、コーナーキックから伊藤槙人がヘディングシュートを放つもGK櫛引政敏選手に間一髪でセーブされます。
45分、松本昌也が折り返したボールを今度は金子翔太がゴールに押し込むもまたもGK櫛引政敏選手にブロックされます。
何度も決定機はあったのですが、群馬の堅い守備とGK櫛引政敏選手のスーパーなセーブでゴールを割ることができず1点ビハインドのまま前半を終えます。
後半
縦一閃!金子翔太の同点弾!
46分、縦パスを受けた金子翔太が2人更に4人に囲まれますが、振り向きざまにボックス外からシュート。GK櫛引政敏選手にクリアされますが、前半に続き攻撃の手は緩めません。
前節藤枝戦も含め、金子翔太の好調ぶりがうかがえます。
そして47分、ボックス内で受けた金子翔太がカットインから右足を一閃!ファインセーブを続けてきたGK櫛引政敏選手も殆ど動くことができす、ボールはゴール右上隅に突き刺さり同点!
フェイントで酒井崇一選手を振り切ってのシュートはお見事。後半開始早々の良い時間帯で同点に追いついたので、逆転に向けて期待が膨らみました。
このシュートについて、2日後の7月25日にTwitterで振り返った金子翔太。ドリブルデザイナーの岡部将和さんが金子翔太のシュートを絶賛したツイートを引用リツイート。
シュートに至るまでのプレーを「縦一閃」という言葉で表現しています。
この「縦一閃」。
岡部将和さんのYouTube動画で解説があります。
細かいボディフェイントと踏み込みによる「縦一閃」。
そして金子翔太はクロスステップを加えて、相手を完全に逆方向に振り切っています。
実戦で体現し、値千金の同点ゴールを決めてみせた金子翔太。山田大記が不在での大活躍に非常に心強く感じました。
長倉幹樹選手がまたも攻め上がる。
後半の前半はジュビロの攻撃が続いていたんですが、群馬は北川柊斗選手、平松宗選手、内田達也を投入して打開を図ります。後半の後半は群馬ペースに。
最大のピンチは、82分、ジャーメイン良のクロスをクリアされ、そのクリアボールを前線に向けて走り出した長倉幹樹選手に渡ってしまいます。伊藤槙人も追いかけますが、長倉幹樹選手のドリブルが速い!
ボックス内で長倉幹樹選手は切り替えて、伊藤槙人を振り切る。上原力也もマークに入りますが、シュート!
万事休すかと思いましたが、わずかにゴールをそれて失点を免れました。
一気にカウンターに向かう群馬。この長倉幹樹選手のプレーが特筆すべきものでしたが、非常に苦戦させられました。
次戦に向けて
前節藤枝戦は焦れずに逆転できたジュビロでしたが、群馬戦では追加点を取ることができずドローに終わりました。
試合後の、群馬の大槻毅監督は以下のように語っています。
7連戦をリーグ線負けなしで乗り切ってきたジュビロですが、大槻監督と群馬の選手達は試合前に十分対策をし、試合途中でも選手交代で打開を図り修正してきました。非常に手強かったです。群馬の選手達はしっかり監督の目指すサッカーを体現する所は敵ながら感心しました。
今後群馬だけでなく、他のチームもジュビロに対し策を練って来ることは必定ですね。
でも横内監督やジュビロの選手達も手をこまねいているはずはありません。
同点ゴールを決めた金子翔太は、連戦が終わったことによる準備について以下のように語っています。
今年は春の9連戦、夏の7連戦と過密日程の試合の中でチーム作りを行ってきたジュビロ。ここからは試合ごとの1週間の時間で個人戦術も含めて修正できる時間も設けることができると思います。
確かに悔しいドローではありますが、夏の戦いの本番はこれから。
対策してくる相手に対し、どう立て直すか?
そして「2チーム体制」で対応してきた、もう一方のチームでスタメンだった選手達が黙ってないと思います。「今度は俺を使え。」とチーム内での競争が熾烈になるでしょう。
横内監督も「2チーム体制」の融合を図って、新たな組み合わせを考える可能性があります。
下のグラフは、昇格ラインを「最終節で勝ち点80」とした場合のジュビロ磐田の現在地です。
27節終えた時点で昇格ラインに対し、まだ勝ち点3.4足りません。最短で昇格ラインに乗せるには、次節から3連勝する必要があります。
ジュビロは自動昇格圏2位にいます。推しているチームが昇格争いの中で戦えるなんて、こんなに楽しいことはありません。
勝負はこれからです。
次節は、7月29日アウェイでいわきFCと対戦。今度こそ価値点3を持ち帰り、30周年記念マッチのベガルタ仙台戦に臨みましょう!
最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。
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