見出し画像

2024 なでしこリーグ1部 第11節「静岡SSUボニータ vs スフィーダ世田谷FC」超主観的振り返り

ボニータ 1-3 スフィーダ
【得点者】
ボニータ:林 知奈(10分)

スフィーダ:金子 麻優(7分)、藤原 愛里(51分)、中村 ゆしか(82分)

夏を思わせるような暑い陽射しの中、私はヤマハスタジアムに向けて車を走らせていました。

前日に行われたJ1リーグ第16節「ジュビロ磐田 vs 湘南ベルマーレ」。磐田は大逆転勝利。その舞台となったヤマハスタジアムで今日もサッカー観戦できる。

2日連続でヤマハスタジアム。
これだけでテンションが上がります。

2024年5月26日。

なでしこリーグ1部 第11節。静岡SSUボニータは、ホームヤマハスタジアムでスフィーダ世田谷FCを迎え撃ちました。

ボニータはアウェイゲームが2試合続いたため、ホームゲームは3週間ぶり。アウェイゲームには行けなかったので、現地でボニータを応援するのは久しぶり。

この日が来るのを楽しみにしていました。

BLUE GALLOPによる横断幕の準備も万端!ホームゴール裏にはたくさんの横断幕が掲げられました。

綺麗な横断幕の数々

映えますね~!

ボニータは3連勝でヤマハスタジアムに帰ってきました。日増しに増えるボニータの応援メンバーと共に、是非とも3連勝を!


しかし、残念ながら結果は1-3で敗戦。

ヤマハスタジアムでの初勝利もお預け。

ただ、次につながる成長もあったと思いました。まだシーズンは続きます。ここからです。


スターティングメンバー

静岡SSUボニータ

守屋栞奈林知奈がスタメン復帰。
渡辺彩香、山本心がベンチスタート。

それ以外はベンチメンバー含めて前節と同じでした。

4連勝に臨むボニータですので、ベンチ外選手との入れ替えなく臨みます。


スフィーダ世田谷FC

昨年ゆめりあでのスフィーダ戦で2得点を決めた大竹麻友選手。2022年にMVPに選出され、スフィーダの優勝に大貢献したレジェンド選手でしたが、昨年末、WEリーグのノジマステラ神奈川相模原へ移籍しました。

そして元ボニータの堀江 美月選手がスタメンに入ります。一度は引退しましたが、再びスフィーダの選手として復帰しました。


林知奈の成長

3失点で敗戦したボニータでしたが、この日光ったのは林知奈

スフィーダに開始早々の7分に先制されるも、その直後の9分、安間帆乃香のロングフィードが相手裏の絶妙な位置に落ちます。そこへ走って来たのが林知奈。

スフィーダの選手もボールを追いかけますが、林知奈が一歩早く前に出る。GKと一対一に。ここで林知奈が選択したのは、なんとループシュート!

ボックス外から蹴り上げた山なりのボールは、GKの頭上を悠々と超えて綺麗な放物線を描いてゴールネットへ!1-1の同点!

GKの立ち位置を見て瞬時にループシュートを選択したアイデアとその技術が素晴らしかったですね。


13分には、胸トラップで落としてからのボールの奪い合い。そこから林知奈は股抜きのパスを通します。


更には18分、スフィーダのパスがややずれた瞬間を狙って、守屋栞奈がボールを奪います。ボックス付近の林知奈へパス。ワンタッチでコントロールシュート。これは残念ながらGK石川愛紘選手のビッグセーブで得点にはなりませんでしたが、枠を捉えていたと思われます。

昨年は後半戦の第16節から出場した林知奈でしたが、今年は第2節からスタメン出場。昨年よりも明らかに成長しています。

好調土屋佑津季と共に林知奈も今後コンディションを上げていけば、ボニータの得点力も更に上向くのではないかと期待しています。

スフィーダ戦で活躍を見せた林知奈


シーズン前半戦終了

第11節を終了し、なでしこリーグ1部の2024シーズンは前半戦を終えました。

連勝は3でストップしましたが、今シーズン前半戦の成績は

7位:4勝2分5敗 

昨年は、年間で4勝で終わったボニータ。シーズン半分が終わった時点で昨年の勝ち数に並んだのは良かったと思います。

何と言っても、ホーム群馬戦、アウェイ日体大戦、アウェイ伊賀FC戦の3連勝が光ります。昨年は連勝が無かったので、この3連勝で1部で戦えることに手応えを感じています。

しかし、今年のボニータは厳しい船出だったと思います。

昨年11月10日に小川貴史監督の退任が発表。その後の皇后杯は安浪貴之コーチが監督代行を務めましたが年内に新監督の発表は有りませんでした。

正式な監督発表が無いまま、2024シーズン開幕まで1週間と迫った3月9日。ようやく本田美登里さんが監督に帰任することが発表。

シーズンを戦いながら、一からチーム作りをしなければならない状況だったと推測されます。かつてボニータを率いた実績のある本田美登里さんとはいえ、やはり厳しいものがあったのではないでしょうか?

更には、第2節のアウェイでのニッパツ横浜FCシーガルズ戦で中川瑚々が負傷退場。前十字靭帯断裂というショッキングな事態に。ボニータ屈指のドリブラーであり得点力も期待できる選手だっただけに非常に辛い離脱となりました。


しかし残ったメンバーは奮闘しました。

今季絶好調の土屋佑津季を中心に課題だった得点力が増したボニータ。
土屋佑津季は、5月26日時点で6ゴール。リーグ得点ランキング2位は素晴らしい。持ち前の俊足でサイドから突破をはかる姿はワクワクさせてくれます。

新戦力の白井未来守屋栞奈は左右両サイドで主力として定着。

山本心、林知奈、梅津真央、安間帆乃香といった若い静岡産業大学メンバーの成長も著しい。

更に、中島咲友菜といったルーキーも台頭しつつあります。


ボニータの良さは、社会人選手と大学生メンバーがバランスよく構成されている所だと思っています。しかも昨年オフ、退団や他クラブへ移籍する選手が比較的少なかったことも好材料だったと思います。

昨年の苦しい1部での戦いを共有しているほぼ同じメンバーで戦えている事。そこに本田美登里監督によるチーム作りが加わる。今後の更なる成長を期待せずにはいられません。

後半戦、ボニータが更なる躍進することを楽しみに、またスタジアムに足を運ぼうと思っています。


最後までお読みいただきありがとうございました。
静岡SSUボニータのファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?