2024 J1 第20節「ジュビロ磐田 vs 東京ヴェルディ」 超主観的振り返り
ゴールに向かって走り抜けた60m!
ジュビロサポーターは歓喜の総立ち!
2024年6月26日、ジュビロ磐田は、ホームヤマハスタジアムに東京ヴェルディを迎え撃ちました。
平日水曜日のナイトゲーム。
夏至を過ぎたばかりなので、キックオフまでの時間、まだ明るい時間が続いていました。梅雨入りしましたが心地よい風が吹き、さほど暑くもない天気。サッカー観戦には悪くない感じ。
そんなヤマハスタジアムで、後半戦最初の戦いを観戦してきました。
そうそう、今回はこんな企画が。
復刻版「Jリーグカレー」のプレゼント企画!
抽選700名!
700名ならファンサ全敗の私でもこれなら当たるだろう!と思いましたが、
「チッ」
と思わず舌打ちをしながら第一ゲートへ向かいました。
そんなハズレ体験なんか吹っ飛ぶくらいのナイスゲームを振り返ります。
前回対戦振り返り
この試合は仕事のためリアタイ視聴できず。
ジャーメイン良が負傷し約1か月の離脱を余儀なくされた試合。
前半0-2から後半2-2に追いつくも最後の最後で失点し敗戦。ジャメの負傷と勝ち点0という今季の中でもかなり悔しい試合の1つ。
あの悔しさを晴らすために。今節はリベンジを果たす。
スターティングメンバー
ジュビロ磐田
ブルーノ ジョゼがリーグ戦初スタメン。
一方でリカルドグラッサが前節の負傷の影響のため欠場。松本昌也もベンチ外となりました。森岡陸と金子翔太がスタメン入り。
サブにはウェベルトンがリーグ戦初のベンチ入り。終盤43分に出場しました。
東京ヴェルディ
袴田裕太郎がいないかあ。前回アウェイゲームでは出場したのでヤマハスタジアムに来るのを楽しみにしてたんですが残念。
森田晃樹選手は、直近2試合出てないんですね。しかし、前回アウェイで痛い目に遭った染野 唯月選手と木村 勇大選手はスタメン。今回こそは無失点で勝ちたい。
いざ!
ジャメがまさかのPK失敗。
8分、ブルーノジョゼがボックス内に運んだ際に松橋 優安選手のスライディングが足に入って倒されPK獲得。
ボールを抱えて待つのは背番号11。ジャーメイン良。
復帰後初の得点には絶好のチャンス。
しかし、ジャーメイン良が蹴り込んだボールは、なんとGKマテウス選手がキャッチ。PKでキャッチされるのはかなり珍しい。それぐらい読み切っていたということなのでしょう。
せっかくの復帰初ゴールのチャンスだったのですが、非常に残念。でもこの時マテウスペイショット始め、失敗したジャーメイン良に対し「これからこれから」とばかりに声をかけているんですよね。
試合終了後、横内監督はこのように振り返っています。
オウンゴールで先制!
前半は両チームスコアレスで折り返しました。あのPK失敗が尾を引かなければいいが・・・。そのためにも早いうちに早いうちに点が欲しい。
50分、鈴木海音が縦のロングボールを供給。上原力也がワンタッチで右サイドのブルーノジョゼへ。そしてクロスを上げる。ジャーメイン良がヘディングに行きますが合わず、横に飛び出した相手DFに当たってゴールへ。オウンゴールで磐田先制!
ジャメは合わなかったものの、ブルーノジョゼのクロスはスピードのある素晴らしい軌道を描きましたね。オウンゴールを呼び込んだのもその質の高さが生んだものかと。
オウンゴールの1点でPK失敗を取り返した形の磐田。
さあ反撃です!
マテウスペイショットが追加!!
前節セレッソ大阪戦は1点を守り切れずドロー。あんな悔しい思いはしたくない。
59分、磐田のコーナーキック。キッカーは上原力也がニアサイドに鋭いボールを蹴り込み、するするっと抜け出してきたマテウスペイショットがスラした感じで頭で合わせたボールは、速度をほとんど変えずにゴールネットに向かって一直線。ゴールネットを揺らして追加点!2点目!
この得点は大きかったですね。
前半なかなか決め切れずフラストレーションが溜っていた所に、オウンゴールで得点。そしてジャメが決められない時は俺が決めるとばかりにマテウスペイショットが追加点を決め切ってくれたところが良かった。
ジャメ不在の時はどうしてもマテウスペイショットの負担が大きかったのですが、ジャメと共に前線にそびえるツインタワーは、両者を補う形で働きあう。
そんな姿が今年のジュビロ磐田の戦い方だと感じます。
圧巻!古川陽介のドリブルシュート!
劇的なシーンは最後に待っていました。
2-0で後半アディショナルタイムは7分。
結構長い。
ここまで来たら何としてもクリーンシートで勝ちたい。
90分+5分、上原力也がバイシクルで奪ったボールを左サイドの古川陽介が自陣から運び出します。
古川劇場の幕開け!
追いすがるヴェルディの選手達を次々に払いのけます。ヴェルディの選手3人を引き連れつつも、ボックス付近で一気に抜き去ります。自分の前には更に2人の選手とGKマテウス選手が立ち塞がりますがその間を目がけて放ったシュートは、GKマテウス選手も思わず驚く表情を見せるほど。ゴールに突き刺さって3点目。
月間ベストゴール間違いないでしょこれ。
ドリブルからのシュートは古川陽介の真骨頂とはいえ、ここまで鮮やかにそしてJ1の舞台でしっかり決め切ったのは初めてではないでしょうか。
今季の古川陽介は、決定機まではつくるもののフィニッシュで手間取ることが多く、なかなか得点という結果に結びつけることができませんでした。直近2試合のアウェイFC東京戦、ホームセレッソ大阪戦はベンチ入りできないという厳しい状況でした。
それでも横内監督は期待をかけていたのでしょう、ついに決めてくれた古川陽介のゴールの瞬間、これでもかとばかりのガッツポーズ。
横さんは相当嬉しかったんでしょうね。試合終了後にこのようにコメントしてます。
試合に出ていない期間、同期の藤原健介がギラヴァンツ北九州に育成型期限付き移籍が決まるなど、周辺の微妙な変化もありました。そんな中で腐らずトレーニングを積んでいた古川陽介を横さんはちゃんと見ていた。
あのガッツポーズに全てが込められていました。
次節に向けて
古川劇場の終幕と共に試合は終了。
3-0で勝利。クリーンシートでの勝利は4月27日ホーム町田戦以来約2か月ぶり。
昨年磐田は城福監督の東京Vに2引き分けと勝利することができませんでした。今年に入ってもアウェイで悔しい敗戦とジャメの負傷。
ようやくリベンジを果たすことができた。
試合終了のホイッスルと同時に横内監督は、渾身のガッツポーズ。
西野コーチも同じポーズで喜びを表していました。それだけこのヴェルディ戦に掛ける思いは強かったものと思います。
この直後にすぐさま相手ベンチに向かった横内監督。死闘を尽くした城福監督と握手を交わしました。
握手と共に深く頭を下げた横内監督。昨年からの想いとようやく勝利した喜び、そして死力を尽くして戦った相手指揮官へのリスペクト。この写真にはそんな思いが込められていると感じます。
試合終了後早速アップされた【Go on.】episode34:後半戦、白星スタート。
横内監督は、勝利の興奮を抑えながらも最後の最後まで走り続けたことを評価しました。しかしながらまだまだ発展途上。上を目指すことを強調しました。そして最後の締めは「ブラボー」。次節に繋げましょう。
DAZNのインタビューを終えてピッチに戻って来た古川陽介。その顔には充実感一杯の笑顔が広がっていました。
スランプという言葉が正しいのかはわかりません。古川陽介にとって3年目の今年は結果が出ない悔しい日々の連続だったと思います。
本来ならば自分が左サイドで出ていたはず。しかしスタメンで使われない現実。一方で我慢して使ってくれる横内監督の想いにもこたえたい。この試合最後に見せたドリブルシュートは、そのすべてが乗り移ったゴールでした。
しかし、まだ後半戦は始まったばかり。
古川劇場の幕は上がったばかりなのかもしれません。
第20節を終えてジュビロ磐田の現在地はこちら。
勝ち点3は大きいですね。ドローの時とグラフの伸びが全然違いますもん。小学生一斉観戦授業のホーム湘南戦以降約1か月勝利から遠ざかっていた磐田。苦手な夏場で勝利を飾ったのは大きい。
順位は13位に。しかし下位チームとの勝ち点差は僅か。まだまだ勝負はこれから。
次節は、6月30日。浦和レッズとアウェイゲームを戦います。
埼玉スタジアムは浦和サポーターの圧倒的な応援があります。そこに負けない戦いをみせて勝利を引き寄せれば、大きな自信になります。
そして2022年浦和にはアウェイ1-4、ホーム0-6と共に大敗を喫しました。今季エコパでのホームゲームでようやく1-1で勝ち点を奪うことができました。今度こそかって、2022年のリベンジを果たしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?