2023 J2 第29節「ジュビロ磐田 vs ベガルタ仙台」超主観的振り返り
上田康太、川又堅碁、小林祐希、伊藤洋輝、
カミンスキー 、川辺駿 、大井健太郎、 前田遼一、 中村俊輔
試合前とハーフタイム。
大型ビジョンに映し出されたジュビロ磐田OBのメッセージ。
私はジュビロサポーター歴5年目ですので、草創期から応援してきた方々からすればまだまだです。でも、OB達のメッセージを聞きながら、歴史あるクラブを応援していることが誇らしく思いました。
2023年8月6日。ジュビロ磐田Jリーグ昇格30周年記念試合。
ジュビロ磐田はホームエコパスタジアムでベガルタ仙台と対戦。
現地で観戦してきました。
4-1で磐田が勝利。
首位町田との大一番が控えているだけに、勝利を飾って野津田に乗り込みたかったので、しっかりと勝ち点3を奪ったことは素晴らしかったです。
残念だったのは天気。
前日まで快晴が続いていた静岡県なんですが、試合開始時間を狙ったかのような大雨。
せっかくの30周年だし(広瀬アリスも来るし)、ジュビロのエコパスタジアムの試合で、初めてメインスタンド1階席で観戦したのですが滝行になってしまいました(泣)。屋根があるエコパですが、あまりにも高い位置に屋根があるので1階席は前方半分くらいまでは完全に濡れてしまいますね。
写真もたくさん撮ろうと意気込んでいたんですが、残念ながら雨足が強くカメラを出せるタイミングはわずかでした。
広瀬アリスさんの写真は撮れず。
公式Twitter(Xでしたっけ)のリンクを貼っておきます。
ジュビロはこの勝利で11戦無敗(8勝3分0敗)。ジュビロの勝利に雨の憂鬱な気分も吹っ飛んでしまいました(笑)
記念すべき仙台戦を振り返ります。
前回対戦振り返り
前回対戦は、6月11日、第20節アウェイユアスタでの戦い。
仙台の伊藤彰監督と渋谷洋樹ヘッドコーチは、昨年ジュビロを率いてくれた恩義があるだけに複雑な心境だったのですが勝たねばなりません。
前半開始早々に鈴木雄斗と上原力也のゴールで主導権を握ったジュビロ。
前半14分に郷家友太選手のゴールで一点返されますが、後半31分に後藤啓介がゴール。試合終了間際の45分に遠藤康選手に2点目を決められたので、後藤啓介のゴールが決勝点に。
伊藤彰監督と渋谷洋樹ヘッドコーチへの恩返しとも言うべき勝利でした。
試合終了後、SNSでは多くの選手達が伊藤彰監督と渋谷洋樹ヘッドコーチに笑顔で挨拶する写真がジュビサポさんによってアップされていたのが印象的でした。いまでも多くの選手に慕われていることが判ります。
伊藤監督・渋谷ヘッドコーチは、共にエコパでの仙台戦を前に成績不振によりチームを退団しました。久々にお二方の姿を見たかっただけに本当に残念でした。
スターティングメンバー
前節いわきFC戦で脳しんとうの疑いで途中交代した三浦龍輝が無事スタメンだったのはホッとしました。
CFには古巣対戦となる絶好調ジャーメイン良。
いわき戦は累積警告のため出場停止だった鈴木雄斗が復帰。ドゥドゥもいわき戦ではベンチ外だったので心配でしたが、スタメンに戻ってきました。
ドゥドゥについて、横内監督は試合終了後のインタビューで状況を話しています。
「痛み」とありますが、DAZNでの試合前のインタビューでは足の故障があったとのこと。1試合の欠場で戻って来たことはなによりでした。
サブのゴールキーパーには前節いわきFC戦で約2年4か月ぶりのリーグ戦出場を果たした八田直樹が再びベンチに。こうなると梶川裕嗣が気掛かりです。ゴールキーパーの序列に変動があったのかもしれません。
試合前の大演出!
事前にルーフトップ花火と打ち上げ花火の演出があることがアナウンスされていました。
ただ、この日はかなり強い雨が降っていたので、花火を打ち上げられるのか心配でしたが決行!
こんな間近で花火を観たのは何年振りだろう・・・。
今年ようやく各地で花火大会が復活していますが、長らくコロナ禍でこのようなイベントは無かったですからね。
なんだか無性に感動してしまいました。
そしてピッチ上には火柱が!
メインスタンドから結構遠い場所で火柱があがったのですが、熱風が感じられるんですよ。思わず「熱っ!」と言ってしまうほど。
想像以上の大演出に、来場者も歓声とどよめきが入り混じった状態に。
暗転からライトが一斉に注ぎ込まれると、ピッチ全体が煙で覆われてしまう状態に。
後からDAZNも観ましたが、試合序盤はやはり煙でおおわれていましたね。
前半
三浦龍輝のファインセーブ!
ホーム藤枝戦やアウェイ群馬戦のように、先制されて難しくなる試合は絶対に避けて欲しい。そしてジュビロにとってホームとはいえ鬼門のエコパスタジアム。
前半19分、真瀬拓海選手がドリブルで運んでスルーパス。抜け出した加藤千尋選手がボックス内でシュート。そこへ三浦龍輝が全身を使ってはじき返し、ジュビロのゴールを守ります。
このプレーの前後は攻守が入れ替わる展開だったので、万が一仙台に先制されていたら局面は大きく変わった可能性があります。
それだけにこの龍輝のファインセーブは後から振り返ってみても非常に助かりました。ナイスプレーです。
それにしても夏限定のGKユニフォームがメチャカッコ良い。販売したら絶対に売れると思うのだが。
松本昌也がセットプレーから先制!
何としても先制点が欲しい。
前半21分。松本昌也がコーナーキックのこぼれ球をボレーシュート!GK林彰洋選手の両手を弾いてボールはゴールネットを揺らし、ジュビロが先制!
三浦龍輝のビッグセーブの直後だっただけに、ジュビロに流れを大きく引き寄せる先制弾。雨が降ってるのも忘れるくらい喜んでしまいました。
それにしてもDAZN実況の新城健太さん。
じゃないよ・・・。
金子翔太が追加点!
夏は金子翔太の季節。
昨年2022年のジュビロは夏になかなか勝てませんでしたが、金子翔太はホーム湘南戦で決勝ゴールをあげるなど、好調を維持していました。
現在山田大記が負傷で欠場中ですが、金子翔太はその穴を十分すぎるほどの活躍で埋めてみせます。7月は6試合中5試合スタメン出場で3ゴール。
今年も夏男の称号に値する活躍!
前半41分、松原后が前線に送りそのセカンドボールを金子翔太がボックス外からシュート!横っ飛びしたGK林彰洋選手の交わしてゴールへ!
前半で突き放す追加点は非常に大きかったですね。
試合終了後、金子翔太は以下のように振り返っています。
トップ下で攻守で走りまくる金子翔太の活躍は今のジュビロに欠かせないです。ここに山田大記が復帰して来たらまた熾烈な競争ですね。でも横内監督がよく言う「競争」がチームを強くするのでしょう。
後半
ジャーメイン良が恩返し弾!
2-0で前半を折り返したジュビロ。
後半24分、ジャーメイン良が松本昌也のクロスにドンピシャのヘディングシュートで3点目。
これでチームトップの8得点目。
そして相手はかつて所属していたベガルタ仙台。日刊スポーツの試合前の取材では「自分にとっては特別なチーム」と話していました。
ジュビロサポーターが待つゴール裏に向けての得点だったので、いつもならサポーターのもとへ走り寄って喜び合うなどのパフォーマンスをするジャーメイン良。
しかしこの日は古巣相手とあってノーセレブレーションでした。両手を控えめに上げて嚙みしめるような仕草。こういったところにジャメの優しさや真摯な姿勢が現れているように感じました。
ナイスプレー!ジャメ!
松本昌也が4点目!
後半も残り約5分。スコアは3-0。あとはしっかり試合を閉めて欲しい。そこへ松本昌也が更に得点を狙います。
後半39分、ドゥドゥがボックス外からミドルシュート。一旦はGK林彰洋選手に弾かれますが、詰めていた松本昌也が押し込んで4点目!
松本昌也はこの試合2得点1アシスト。
試合終了後に松本昌也は以下のように振り返っています。
金子翔太も語っていますがこぼれ球をしっかり狙って仕留めるというのはチームのやり方として練習で十分落とし込んでいるんでしょうね。その成果か出た得点だったのでしょう。
もったいない失点。
あとはクリーンシートで終えるだけ!と思った後半43分、大きく上がったクロスボールに対し、菅原龍之助選手がゴール右サイドで受けてゴールネット上面に突き刺してゴール。
最後の最後で失点するという非常にもったいないプレー。
一瞬の隙を突かれた格好。
あと数分耐えれば試合終了でした。それだけに絶対に4-0で終えたかった。序盤戦のジュビロが何度も苦い経験をした「試合終了間際の失点」が顔をだしてしまいました。
次戦に向けて
MOMは松本昌也!
マンオブザマッチは2得点1アシストの松本昌也。
なかなかエコパで勝利をあげることができなかったジュビロ磐田。エコパで前回勝利したのは2021年7月3日アルビレックス新潟戦以来、約2年振りでした。
私は、エコパでマンオブザマッチのインタビューを見るのは初めての経験でした。終始強い雨が降り続いた試合でしたが、エコパでようやく勝てたことが本当に嬉しく、集まったジュビロサポーターの声援はいつまでも続きました。
ブラボー無きミーティング
翌日の8月7日、試合終了後の様子をまとめた動画
「【Go on.】episode14:30周年記念試合」
がジュビロ磐田公式YouTubeチャンネルに公開されました。
勝利に喜び合うジュビロサポーターと選手達。
しかし、控室に戻った選手達に対し横内監督は素晴らしい結果だったとしつつつも厳しい言葉を並べました。
そして指摘したのは、やはり最後の失点でした。
横内監督は終始厳しい表情でした。
そして、好ゲームの時に「ブラボー」と言って締める横内監督でしたが、今回は横内監督の口からブラボーの言葉は一度も出ませんでした。
先ほどまで勝利で笑顔だった選手達でしたが、誰一人笑顔はありませんでした。
そしてその場にはこの試合にベンチ入りできなかった遠藤保仁、大森晃太郎、山田大記、藤原健介、後藤啓介などの顔も並んでいました。「次は俺が出てやる」という気持ちであって欲しいです。
ジュビロは依然追う立場。首位FC町田ゼルビアの背中はまだ先です。そして3位以下の勝ち点差も大きくありません。
横内監督は勝利でありながらも敢えて厳しい言葉で引き締めました。聞いているこちらも身が引き締まる思い。
でも良いミーティングだったと思います。
選手だけでなくサポーターも一緒に雰囲気を共有できる動画を公開してくれたことは、一緒に応援する気持ちも高まるし非常に良い試みだと思います。
目指せ「最終節で勝ち点80」
昇格ラインを「最終節で勝ち点80」とした場合のジュビロ磐田の現在地です。
第29節終えて昇格ラインに対し勝ち点差1.2と迫りました。次節勝利すれば、いよいよ昇格ラインに乗ります。
次節はいよいよ今季のジュビロにとって大一番。8月12日、アウェイで首位FC町田ゼルビアと対戦します。前回4月12日のホームヤマハスタジアムでの対戦では悔しいドロー決着でした。
あれからちょうど4か月。
町田は間違いなく強いですが、ジュビロは厳しい連戦を乗り越えて大きく成長したはずです。直接対決で勝ち点3を奪って首位奪取の足掛かりにしましょう。
最後までお読みいただきありがとうございました。
ジュビロ磐田のファン・サポーターに歓喜が訪れることを願って。